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2017年08月16日
WindowsLIVEムービーメーカーで 写真や画像から簡単に動画作成
商品のレビューを書いているとどうしても記事中に写真が多くなり、縦が長くなりすぎたりボリュームが出すぎたり・・・
そこで、たまには動画も導入してみようかと思っているところです。
同じようなことを記事に書かれてる方もいらっしゃったので「私だけじゃないんだな」と、ちょっとホッとしたり(笑)
今日はウィンドウズ7に標準装備されていた「Windows LIVEムービーメーカー」という無料の動画編集ソフトを使い、写真や画像を動画にする方法を簡単に説明します。
ウィンドウズ8以降は標準装備じゃないと思いますし、残念ながら2017年1月頃にマイクロソフトからの配布は終了してしまいましたが、ウィンドウズ10だったとしてもなんとか使う方法はあるらしいです。
そんな悪条件なのになんでわざわざWindows LIVEムービーメーカー?と思うかもしれませんが、色々な動画編集ソフトを調べてみても、ここまで簡単に使える無料ソフトが他になさそうだったので。
それにアクセス解析で確認してみたら、まだまだWindows7を使っている人が全体の1/4~1/3くらいはいそうでした。
プログラムのある場所
スタート→全てのプログラム の中に、ないでしょうか?
もしなければ、
コンピューター→Cドライブ→ProgramFiles(x86)→Windows LIVE→Photo Gallery→MovieMaker.exeを起動させてください。
準備してある写真を使う
起動すると、このような画面になっています。
赤い部分に、動画に使いたい画像を全部ドラッグ&ドロップしてください。
画像の順番はあとから入れ替えられますし(画像を直接引っ張って好きな位置にもっていくだけ)、右クリックから削除もできます。
私は6枚の写真をドラッグ&ドロップしてみました。
デフォルトだと、1枚の写真が7秒間流れます。
このままだと7秒×6枚で合計42秒の動画ができあがることになります。
変更したい場合は「編集」タブの「再生時間」を変更してください。
私は5秒に変更してみたので5秒×6枚で、合計30秒の動画になります。
動画のスタート地点の設定
六枚の画像が横並びになっています。
「アニメーション」タブを押し、まずは一番最初の画像(一番左側にある緑のトマトの画像)をクリックしてください。
画像が水色で囲まれます。
その後、左の「切り替え効果」からひとつ、右の「移動および拡大」からひとつ、お好きなパターンを選んでください。
画像2枚目からの設定
6枚並んでいるうちの左から2枚目の画像をクリックして、水色で囲ませてください。
そして先ほどと同じように、左右から一つずつ、パターンを選んでください。
切り替え効果などはデフォルトで1.5秒の表示ですので、変更したい場合は赤く囲んだ部分に好きな数字を入れてください。
タイトル画面を作ってみる
「ホーム」タブを押し、「タイトル」を押すと画面が切り替わり、6枚並んだ画像の左にタイトル画面が追加されます。
好きな文字を入力してください。
各画像に文字を入れてみる
タブを「ホーム」にして、文字を入れたい画像をクリックし、「キャプション」を押します。
文字入力画面に切り替わるので好きな文字を入れ、右上に並んでいるパターンから、好きなものを選びます。
例えば右から三番目を選ぶと、文字が下から上に流れていきます。
BGMを入れる
「ホーム」タブを押して、「音楽の追加」を選びます。
お好きな方法で音楽を選ぶだけです。
最後はいきなりプツンと切れますので、
追記です。ムービーメーカー内で、音楽の最後をフェイドアウト加工できます。
「ホーム」タブで「音楽の追加」をすると、上の方に緑色の「音楽ツール」というタブが出現します。
「音楽ツール」タブで開いた画面内で、フェードアウト・フェードイン・開始時間の設定などができます。
↓下の画像でも一番上に緑色の「音楽ツール」タブが出現しているのを確認できます。
この画像はまだ、上の色付きタブはどれも押されていない状態です。
保存する
左上の紺色のボタンを押し、「ムービーの保存」。
私は「コンピューター用」を選んでいます。
形式はwmvでもmp4でもいいと思います。
完成!
先ほど作った動画は、こんな風に仕上がります。
画像の切り替え効果やその他、色んな機能があるので楽しめます。
普段撮り溜めている写真で遊んだり、ブログに使ってみませんか?
BGMを変えるだけでも雰囲気が変わったり、躍動感が出たりします。
分からないことがあればいつでもお問い合わせくださいね。
全部答えられるかどうかはわかりませんが
2017年08月13日
世界陸上2017も今夜でおしまい 印象的だった男子4×100mリレー
珍しく時事ネタを書いちゃいます。
今日の早朝、世界陸上の男子400mリレーの決勝を観ました。
朝の5:50からと書いてありましたが、ジャマイカ/ウサイン・ボルト選手のラストラン&日本も決勝出場ということで、熱烈な陸上ファンとはいえないけど大きな大会はだいたい見てきましたから、これは見逃せない!と思って。
いやぁ、もうなんていうか、(特に日本人にとっては)ドラマが2つも生まれて・・・
観戦して良かった!!!
まだ結果を知らない方に簡単に説明すると、
1.ジャマイカチーム、アンカーのボルトが転倒
↓↓↓
2.4位を走っていた日本チームが3位でゴール、銅メダル獲得
ジャマイカチームが優勝しない可能性はあると思いましたが、まさかボルトのラストランが転倒で終わるとは予想していませんでした。
そして日本チームについても、アメリカ・イギリス・ジャマイカが3強すぎて、メダルは無理かと思っていました。
あるとすれば、アメリカの失格かな・・・なんて^^;
「ボルトが転ばなければ日本は4位だった」と言う人もいますし、実際にその通りなんですけど、でも4位でもすごくないですか?
数年前までは決勝に残るだけでも大騒ぎだった陸上短距離の話ですからね。
しかも、ベストメンバーではなかった・・・と言うと失礼ですが、アンカーを走った藤光謙司選手は、レース開始の数時間前にケンブリッジ飛鳥選手と代わったわけで。
層の厚さも頼もしい限りです。
今後もジャマイカは強いでしょうが、ボルトがいなくなった分、(ボルト並みの選手がすぐ現れない限りは)多少は日本との差が縮まりそうな気もします。
アメリカはなんかよく失格になるイメージがありますし、これからは普通にメダルを期待できてしまう競技になっていくかもしれません。
日本陸上界にとっては明るい未来ですね
さて、そんな明るさとは別の角度で・・・
ラストランのボルトの転倒、とても残念で悲しかったです。
ずっと王者の座に君臨し続けた彼の、一番最後のシーンが転倒だったなんて・・・
でも破天荒だった彼はラストの瞬間まで強いインパクトを与え、らしいといえばらしいのですが。
このことでボルトは今まで積み重ねてきた何かを失うわけではなく、輝かしい戦績は永遠に語り継がれるでしょうし。
転倒したあと、顔を手で覆ってトラックに突っ伏したボルトを見て、ユーミンの「ノーサイド」を思い出してしまいました。
ノーサイドはラグビーの話ですし、この歌の主人公はボルトと違い、スーパースターではなく名も無い選手だったんだろうと思っています。
でも、最後の最後にゴールを外してしまうところが、とても被っているような気がして・・・
中継ではまだ満員の会場しか見ることはできませんが、数時間後にすっかり人もいなくなった時、一人ぽつんと会場の真ん中に立ってどんなことを思い浮かべるんだろう・・・なんて、想像しちゃいます。
ヒーローになれた人も、大会に出ることすらできなかった人も
今から羽ばたく人も、引退して去る人も
みんなそれぞれ夢を追いかけて、その分なにかを犠牲にして頑張ってきたんだろうと思うと、胸が熱くなります。
嬉しくてわくわくしたり、寂しくてしんみりしたり、たった40秒弱の中には大勢の人の人生そのものが凝縮されているようで、とても素晴らしいレースでした!
そしてもうひとつ。
この記事を書きながらびっくりしたのが、LIVEで観戦していた男子競歩でした。
去年のリオデジャネイロ五輪では荒井広宙選手が銅メダルを取ったので少しは期待していましたが・・・
ここまですごいとは!
なんと、出場選手三人の成績が、2位・3位・5位だったのです。
これから一気にメジャー競技になるような気がします。
今夜(日本時間の明朝)で陸上競技の暑い夏は終わりです。
選手の皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした。
感動させてくれてどうもありがとうございました(*´∇`*)
2017年08月12日
自宅で簡単にカオマンガイ風の鶏ご飯を作ってみる
ここ数年、東南アジアの食材やお料理が一般的になってきたような気がします。
今日は、ほとんど自宅に常備されているものや簡単にスーパーで買えるものだけで作れる、カオマンガイ風の鶏ご飯のレシピをご紹介します。
自分では上手く写真が撮れなかったため、photoACさんから写真をお借りしました。
左側にあるワンプレートが、カオマンガイです。
カオマンガイとは
柔らかく煮込んだ茹で鶏を、鶏のスープで炊き込んだ米に乗せ、タレをかけて食べるマレーシア、シンガポール、タイなどの一般的な料理。
タイには専門店や屋台がたくさんあり、鳥を茹でた時のだし汁を使って作ったチキンスープや冬瓜スープとセットなのが定番です。
マレーシアやシンガポールでは「海南鶏飯」などとも言い、地域によって呼び方や作り方が多少違ったりもします。
(日本にある)タイ料理のお店や現地ではパクチーやナンプラー、その他タイの調味料や香草が使われますが、クックパッドなどではそれらを使わず代用品で仕上げるレシピも多く載っています。
材料
【カオマンガイ】
・米 2合
・水 2合で炊く時のいつもの量より、気持ち少な目
・ナンプラー 大さじ1
・料理酒 大さじ1
・創味シャンタンか鶏ガラスープ 大さじ1
・チューブにんにく 大さじ1
・チューブしょうが 大さじ1
・鶏もも肉 350gくらい(お好み)
【タレ】
・レモン汁 1/2個分
・砂糖 大さじ1
・ナンプラー 大さじ2
・醤油 大さじ1/2
・チューブにんにく 大さじ1/2
・チューブしょうが 大さじ1/2
・ごま油 少々
・好みでネギのみじん切り 適量
・甘いのが好きな人は蜂蜜 適量
※一応分量は書きましたが、わりと適当でも味はまとまります
※ナンプラーは無くてもいいです(あった方が本格的な味)
作り方
1.鶏肉以外の材料を全部混ぜ、普段ご飯を炊く前に漬けておくのと同じ時間、水に浸しておく
2.鶏肉はフォークでブツブツ刺し、皮を下にして1の上に乗せる
3.普通に炊飯
4.炊飯が終わったら鶏肉を取り出し、食べやすく切り分けておく
5.タレの材料を全部混ぜる
6.できれば写真のようにワンプレートで盛り付けると現地風
ポイントとコツ
・炊きこむ時の水(調味済み)は、スープで飲んだら美味しそうだと思う一歩手前くらいの濃さが美味しいです
・炊きあがって取り出した鶏肉からはけっこう汁が出てくるので注意
・切り分けた鶏肉にタレを少し揉み込んでラップしておくと、食べる時に味がしっかりしていて美味しい(盛り付ける時は水分は捨てる)
・食べる時、タレは別添えではなく鶏肉にかけてしまってもいいです
まとめ
あくまで分量は目安ですので、本当に適当な感じで作れてしまいます。
そして鶏肉がじゅうぶん炊き上げられていて、柔らかくて美味しい!
盛り付けにはパクチーが添えられることが多いですが、うちは残念ながらだんながパクチー駄目なので、使えませんでした・・・
タレはお好みで良いので、作りながら調整してみてください。
東南アジア系の調味料を混ぜても良いと思います。
普段の炊飯より時間がかかるのは、調味料を入れる時間と鶏肉をフォークで刺す時間だけ。
3分以内で終わる作業です。
でもワンプレートで、しかも鶏肉がドサッとあるため、野菜をちょっと添えればもうこれだけで立派なお食事。
時間がかからず節約料理としてもぴったりです♪
タグ:カオマンガイ
2017年08月11日
円形脱毛症の育毛日記★最終回★
頭皮トラブルから始まり、6月の半ばに髪の毛がゴソッと抜けてしまいました。
最初は「いつまで、どこまで抜けてしまうんだろう」「二度と生えてこないのか」などと不安でたまりませんでした。
でもあれから約二ヶ月、とうとう昨夜、もう大丈夫だろうというところまで復活しているのを確認することができました。
ということで、今日は最後の報告です。
「育毛日記」の最終回になります。
【育毛日記】
・5/30 「頭部の湿疹やニキビを甘く見てはいけない・・・、悪化すると激痛です」
・6/4 「けっこう試練の一週間でしたが、やっと回復の兆し」
・6/13 「頭皮の湿疹→化膿が、円形脱毛に・・・ 頭皮トラブルは怖すぎる」
・6/16 「円形脱毛症用の飲み薬、セファランチン錠とグリチロン配合錠の効果について」
・7/14 「円形脱毛症治療のその後・・・ なんとか頑張って育毛中」
頭皮トラブル発生からの経過
1.5月後半に傷口が化膿して激痛
2.5/30に皮膚科へ。抗生物質を飲み始め、化膿止めの軟膏を塗る
3.6/4頃から痛みが落ち着きつつある
4.6/6に二度目の病院。まだ腫れていたので再度抗生物質をもらう
↓ここから脱毛症
5.6/13頃、すっかり痛みが治まったと思ったらいきなり髪の毛がゴソッと抜ける
6.6/16に三度目の病院。今度は脱毛治療が始まるが、まだ抜け毛続行中
7.6/20頃、脱毛部分が広がってしまったけど、そろそろ抜け止まり
8.6/23に四度目の病院。まだ生えてこないと言われる
9.7/5に五度目の病院。まだ生えてこないと言われる
10.7/14、禿げている部分から細い毛が生え始めてるのを確認
11.7/10、禿げている部分から黒くて普通の毛が生え始めてるのを確認
治療のために使った薬
【飲み薬】
・セファランチン錠1mg
・グリチロン配合錠
両方とも脱毛症用の飲み薬で、皮膚科で出されるごくメジャーなものです。
グリチロン配合錠は肌の湿疹や炎症を抑える作用もあるので、私のように湿疹や痒みがある状態にも適しています。
【塗り薬】
・リドメックスコーワ軟膏0.3%
・リドメックスコーワローション0.3%
ステロイドホルモン剤で、両方とも同じ作用です。
場所によって使い分けます。
痒みやただれを改善する薬で、副作用のひとつに「多毛」があります(やった!)
生えてくるか不安だった理由
・酷い化膿だったから毛根が死滅しているのでは?
・免疫力が低い(復活の底力が残ってないのでは)
・ターンオーバーが遅い
・若くない
・持病により、血流が悪い(育毛に厳しい条件)
・加齢と共に髪の毛が細く薄くなりつつあった(元々髪の毛が弱ってた)
・ネット上で、同じ症状の人の事例情報が少ない
・薬の効果の範囲が、自分の症状(病名・原因)と違う気がする
・臨床実験で薬の効果を感じられた人が65%しかいない
毛根が死滅するとどうなる?
今後は分かりませんが、今のところは毛根が死滅するとその場所からは毛が生えてこないようになります。(植毛で増やすことはできる)
「毛根」というのは皮膚の中に埋まっている髪の毛部分の総称で、その中には「毛乳頭」「毛母細胞」「毛根鞘」などがありますが、髪の毛を抜いた時の先にある膨らみは「毛根鞘」で、これが抜けたからといっても毛根が死滅したことにはなりません。
大怪我をすると周りの毛細血管が傷つき、毛乳頭に血液が送り込まれなくなって弱っていき、次第に死滅することがあります。
ストレスや病気などで血行が悪くなった時も、毛乳頭に血液が行き届かなくなり、死滅の原因になります。
また、永久脱毛では毛乳頭をわざと破壊するので、二度と毛が生えてきません。
毛母細胞は分裂できる回数の上限があり、その上限まで分裂し尽くしてしまうと、機能しなくなります。
男性の薄毛でよく聞く「AGA」は、男性ホルモンが毛母細胞の分裂を早め、あっという間に上限まで達してしまう症状です。
細くてもまだ毛が生えてくるうちは、毛根が死滅しているわけではありません。
だから脱毛症から生えてきた時は「死滅してなかった!」と考えても良いのですが、普通の状態から段々と細くなっていく場合は、死滅に向けての準備段階ということもありますので、血行を良くしたりストレスを溜めないなどの対策が必要です。
さいごに
私は決して健康体ではないですし、特に免疫力の低さや血流の悪さはハッキリと自覚症状があり、またそれが頭皮や髪の毛にとってかなり不利だとも思っていました。
だからかなり諦めている気持ちもあり、もしもっと禿げている部分が広がったら、ウィッグを買うことも本気で考えていました。
そんな悪条件の中でも・・・、生えてきたのです。
昨日だんなに脱毛部分を見てもらったら、「黒くて普通の髪の毛が生えてきてる」と言われました。
もちろん、同じ症状から脱毛になった人が全員生えてくるとは言えません。
これは私だけじゃなく、皮膚科の先生も絶対とは言えないでしょう。
でもいま同じ症状になって、ネット上に良い情報がなくて絶望的になっている方も、ぜひ希望は持ってほしいと思います。
痛みが耳や頭や首まで及ぶほどの広範囲で、実際腫れて真っ赤な部分も直径10センチ以上あり、どこまで深く傷つけられているんだろうと思いましたが、こんな酷い化膿でも毛根の死滅までは至らなかったようです。
皮膚科の先生からは「患部が良くなっても頭皮全体を治さないとまた同じこと繰り返すよ」と言われたので、今度こそ頑張って他の痒い部分にも薬を塗り続け、掻くのを我慢していました。
今では去年から始まった頭皮の痒みとかさぶたは、もうほとんど治まりつつあります。
元々は痒くなったりかさぶたができるから、こんなことになったのですよね。
育毛日記シリーズでは何回も書いてきましたが、頭皮の痒みが広がり始めたら掻き壊したりかさぶたをはがす前に、必ず皮膚科を受診してください。
化膿が酷くなれば会社を休まなくてはいけないくらいの激痛に見舞われるかもしれません。
でも化膿はいつか治りますが、脱毛症になってしまった部分は分かりませんからね・・・
現時点で頭皮に問題がないとしても、血行が育毛に大きく関わっていることはよく分かりました。
そして血流の良さは身体のあらゆる部分で効果をもたらしますから、今後はかなり意識しながら生活していきたいと思います。
みなさまも、くれぐれも頭皮を大切に!
そして、シリーズを読んで下さった方たちからいただいた温かいハゲマシのお言葉など、感謝しております。
見守っていただいてありがとうございました。
2017年08月09日
公的には、「薩摩藩」も「土佐藩」も「長州藩」も存在しない
突然、歴史の話です
今日たまたま鹿児島出身のだんなと話している時に「薩摩藩」の話になったのですが、その時だんなに「薩摩藩は実際はなかったんだけどね」と言われ、びっくり。
「え、意味不明なんですけど」「どういうこと?」「薩摩藩って有名だよね」
そこでさっそく調べてみたら、本当に薩摩藩はなかったようです
もちろん土佐藩なんかも・・・
じゃあ教科書に載ってた「廃藩置県」ってなによ?
藩があったからこその廃藩置県でしょ?
などという疑問がすぐにわきましたが、それも含めて説明していきたいと思います。
江戸時代には「藩」がない
一般的に「藩」と思われているのと同じようなシステムはありました。
大名の領地を支配する組織です。
ただ当時は「藩」とは呼ばれていなかったですし、公的な「藩」というものはなかったのです。
小説を読んだりドラマや映画を観ていると「○○藩家老」「藩邸」「脱藩」「小藩」「藩主」「藩士」など、「藩」が付く言葉がたくさん出てきます。
当然「藩」という存在があるからこその言葉だと思いますよね。
でもそれは後世で便宜上使われている言葉であり、江戸時代にはなかった言葉です。
極々一部の人(学者など)には使われていたらしいですし、幕末からは少し広まったものの、どちらにしても公式には藩がないので、ただの通称・俗称です。
じゃあ当時は「藩」のことを何と呼んでいたのか
それについては、詳しく分かっていないそうです。
以下、ウィキペディアの引用です。
この藩について、当時の人々が実際に何と呼称していたかは詳しくはわかっていない。
幕府からの命令は藩主個人名(例えば長州藩の場合は「松平大膳大夫殿」)に宛てて出されており、各藩側も自藩と他藩の区別さえできれば良かったので「当家」「他家」などの呼称で十分だったと考えられている。
藩士についても「○○藩士」とは呼ばれず、例えば「仙台藩士」であれば公的には「松平陸奥守家来」と称された。
また「藩主」より、封地名に「侯」をつけて呼び現されることが多かった。
例えば「仙台侯」、「尾張侯」、「姫路侯」といった具合である。
でも明治時代の数年間だけ「藩」が存在した
【1868年(明治元年)】 →藩スタート
新政府が政体書を発布して大名領を「藩」とし、大名を藩知事に任命して、諸侯が統治する形にする。(府藩県三治制)
【1869年(明治2年)】
版籍奉還。
版籍奉還とは明治政府が行なった事業のひとつで、諸大名が天皇に領地を返還すること。
【1871年(明治4年)】 →藩おしまい
廃藩置県が行なわれ、府県制になる。
廃藩置県とは、「藩」が廃止されて府と県になる行政改革のこと。
ということで、廃藩置県の時には、確かに「藩」はありました。
それなら明治時代、薩摩藩も一瞬あったんだよね?
でも、薩摩藩も土佐藩も長州藩も、公式名称としては一度たりとも存在していないのです。
上記の通り、明治維新後は少しの間だけ公的に「藩」が存在する事になりますが、藩の名前は藩庁所在地によります。
だから今の鹿児島は「薩摩藩」ではなく、藩庁所在地のあった鹿児島にちなんで、「鹿児島藩」です。
長州藩と呼ばれているのは実際は山口藩、土佐藩と呼ばれているのは高知藩でした。
他の地域についてもそうです。(沖縄だけ少し違います)
まとめ
wikiで西郷隆盛を調べれば「薩摩藩士」、坂本竜馬を調べれば「土佐藩郷士」と書いてあります。
それでじゅうぶん意味は伝わるのですが、時代劇を見ているとあれだけ「藩」という言葉が頻出するというのに、まさか公式になかったどころか、そういう呼び方すら幕末までなかったということに驚きました。
明治政府になってたった数年間呼ばれただけで、その後、江戸時代の呼び方としてもすっかり定着したんですね。
結婚するまでは日本史が大の苦手でしたが、歴史好きのだんなと結婚して、ずいぶん興味を持つようになりました。
それまでは徳川幕府が何代まで何百年続いたのかも知らないどころか、「徳川家康って何代目?」と聞くほどの無知ぶりでしたが^^;
今はこんなことにまで興味を持つほど、成長しました(笑)
「藩」については世間一般でこれだけ広まっている言葉だと、今さら本当にあったかどうかは知らなくても話は通じるし、アホな子と思われることもなく生きていけるのですが、思い込んでいた常識を覆されるのもまた、楽しいものだと思います。
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