すぐに布団に入って来ようと「ニャ」と短くワイに声を掛けるのだが、何かそれが「頼もう」と言っているように聞こえた。それまではアラビアンナイトのアラジンみたいに「開けゴマ」と布団口が開けとばかりの呪文のようにも聞こえたものだが。ともかく、こちらはそれでころではなくなり、ミネちゃんを構っている場合ではなくなり、すぐにお便所へと小走りに向かった。その30分後布団に戻って来ると、ミネちゃんの姿などどこにもなかった。
多分、10日前くらいにまとめて10個茹でた茹で玉子のせいだと思う。おばあちゃん用に半分は半熟に茹でたのだが、1個だけ冷蔵庫に残っており、それを昨夜1個丸ごと食べたせいだと思う。せめていつものように半分にしとけばよかったが、もう大分日にちが経っていたこともあり、早く食べてしまおうとしたのが裏目に出た。午前中一杯、お便所に何回か通うことになってしまい、今日は何か不調だった。