今となれば、それほど空腹で食べ物を探して、冷たい雪を掻き分けていたのだと分かるが、当時は、もしや猫は本当は寒さに強いのかも?と錯覚しそうになったほどで、いつも深い雪を物ともしない力強い足跡があった。ミネちゃんを保護以降、冬の庭にあんなに見た猫の足跡をぱったりと見なくなった。
やっぱりあれは空腹のミネちゃんだったようだ。つくづく早めに保護できてよかったと思っている。外猫だったミネちゃんだったので、保護して1年間くらいは咳き込むと、まるで喘息のように体全身を使って咳込んでいて見るからに可哀想だった。初めての冬には、ダイソーで買った猫用の服を着せていたものだ。
その後、ご飯をちゃんと食べられ暖かい場所で長期間療養できた結果、二年目からは体調もすっかり回復したようで、ほとんど咳き込まなくなった。よかったよかった。