桑原通夫です。
経済的な理由で中国国内の治安が
悪化しているらしい・・
蘇州で日本人親機が切りつけられる
事件が発生しました。
中国上海市に隣接する江蘇省蘇州市で
刃物を持った無職の男性が
日本人学校のスクールバスを襲撃して
日本人母子ら3人が負傷する事件が発生・・
中国では、経済の疲弊が国民に広く影響して
いま凄惨な犯罪が繰り返されている・・
今回の日本人親子の襲撃事件は、今後共、
日本人をはじめ外国人をターゲットにした
犯罪の増加につながりはしないか・・
懸念されるところです。
そして、6月10日にも吉林省の公園で
米国人4人が刃物を持つ男性に
襲撃されて負傷・・
という事件が起きています。
その背景には今の中国内の
急激な経済悪化の深刻さがある・・
と言われています。
近年では比較的治安は良いとされてきた
中国社会で今、何が起きているのか。
そして気になるのが
このような事件を中国国内では
一切報道されていない・・ということです。
6月24日におきた今回の事件について、
25日の正午になっても
中国国内でのマスコミ報道が、一切
ありませんでした。
中国国営の新華社通信や中国中央テレビ、
共産党系の人民日報などの
国内の主要メディアには
中国当局より、報道を控えるよう
通達されていた・・とみられます。
また、蘇州市の地元の警察も
事件に関する情報を発表していません。
これは・・報道によって
反日感情を刺激し、さらなる模倣犯などが
出ることを警戒しているのでは・・
と見られています。
犯人の男はその後の取り調べにより
「仕事や家族がなく孤立感を
深めていたという」いわゆる・・
社会に対する不満が動機である・・
とみて捜査しているということです。
また、日本人を狙ったわけではなく、
無差別だった可能性がある・・
ということです。
今の中国では、景気低迷の影響が市民生活
にも及び、治安の悪化が進んでいる・・
と思われています。
しかし、問題は習近平国家主席が
疲弊する経済への対策に、全く無策であることです。
日本のバブル崩壊後の経済のダメージを
理解していれば、
中国でも急がなければならないのは、
破綻が相次いでいる中小金融機関への対応です。
しかし、中国政府は
不動産不況に端を発する金融危機を
防ぐた目の公的資金の投入をためらっています。
金融安定保証基金を設ける・・と口では言ってるが
実態は・・
その資金は政府ではなく
金融機関や金融インフラ企業が拠出することに
なっています。
中国人民銀行(中央銀行)は緊急時に
低利融資で基金の規模を拡大する・・
としているが、中央政府はスキームを
提示するだけで、資金を一切提供しない・・
これが現実です。
日本でもバブル崩壊後はかなり混乱しました。
紆余曲折を経て・・金融安定化基金が設立され
ましたが、
あくまでも中央政府の主導によるものでした。
それは、不動産バブル崩壊でバランスシートが
毀損している金融機関に、さらなる資金負担を
させることが難しかったから・・です。
現在の中国もまったく同じ状況なのに
対応は全く違っています。
経済音痴・・と言われている
習近平には危機感がありません。
ごまかすことに一生懸命で
ハリボテのトラのような経済状況を
いつまで続ける気なのか・・
このような先の見通しが立たない中国経済の
不安感が国民の感情を刺激して
様々な暴挙がおきているのでは・・
と見られています。
習近平は必死でバブル問題に立ち向かおうと
しているのか・・ただ単にマスコミを抑圧し
問題をすり替えようとしているだけではないか・・
これではますます中国から海外企業も
退散することでしょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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