2020年07月11日
【徹底管理】食物アレルギーと食品メーカーの表示対応
食品メーカーでは、食物アレルギーでお悩みの方に対し、卵や乳、小麦などの食物アレルギーを引き起こす原材料を除いた製品を開発することがあります。例えば、しょう油には小麦が使われているため、小麦の含まれない丸大豆しょう油に変更し、卵や乳由来の水と油をなじませる成分をその他の成分で代替することもあります。
体には、細菌やウイルスなどから体を守る免疫があります。食物アレルギーは、この免疫が本来無害な食べ物に対して、過敏に反応し、体に有害な症状が起る状態のことを指します。
通常であれば、食べ物は異物として認識されないようにする仕組みが働き、免疫反応を起こさずに消化、吸収することができますが、免疫反応の仕組みに問題があること、消化、吸収機能が未熟であるとから、食べ物を異物として認識してしまうことがあります。このことによって起こるアレルギー反応が、食物アレルギーです。
食べ物を食べると、腸から吸収されたアレルゲン、つまりアレルギー症状を引き起こす原因となる物質が血液にのって全身に運ばれるため、眼や鼻、のど、皮膚などさまざまな部位で症状が現われます。食物アレルギーは、食べ物を触ったりした時にも起こります。
食物アレルギーは、小児から成人まで認められ、大部分は乳児期に発症し、小児期に年 齢ともに病状が治まるケースがほとんどです。小児期の食物アレルギーは、1才前後 に最も多く認められ、卵や牛乳、小麦、大豆が主要アレルゲンです。小児型の特長は、自然に良くなることです。つまり、1才時に食物アレルギーと診断されても、9割の人は小学校入学時までには自然に良くなると考えられています。一方、成人の食物アレルギーは、魚 やエビ、カニ、果物などが多く、耐性を獲得していくことが少ないと考えられています。
食物アレルギーにより、じんましんや発赤疹、湿疹、眼結膜充血、嘔吐、下痢、くしゃみ、鼻水、ショック症状などさまざまな症状が現れます。対策としては、正しい診断に基づいた必要最小限度の食べ物の除去を行うことです。
アレルゲンとは、アレルギーの原因となる物質のことで、表示義務のある「特定原材料」と、表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」とに分けられます。
・特定原材料7品目(表示義務あり)
食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、特に発症数、重篤度から、表示が義務化されたものです。
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
・特定原材料に準ずるもの21品目(推奨表示)
食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、症例数や重篤な症状を呈する者の数が、特定原材料に比べると少ないものとして可能な限り表示することが推奨されたものです。
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
アレルゲン表示の対象となっている食品は、加工食品と添加物のみです。食品メーカーでは、法律に基づき、包材などにアレルゲンを記載しています。
通常は、食べ物は異物として認識されないようにする仕組みが働き、免疫反応を起こさずに消化、吸収することができますが、免疫反応の仕組みに問題があると、食べ物を異物として認識してしまうことがあります。このことによって起こるアレルギー反応が、食物アレルギーです。食物アレルギーにより、じんましんや発赤疹、湿疹、眼結膜充血などさまざまな症状が現れます。対策としては、正しい診断に基づいた必要最小限度の食べ物の除去を行うことです。
また、アレルゲンとは、アレルギーの原因となる物質のことです。加工食品と添加物のみで、アレルゲンの表示が義務付けられています。
食品メーカーでは、食物アレルギーでお悩みの方に対し、製品ラインアップの拡充を進めています。食物アレルギーをお持ちであれば、食物アレルギー対応食品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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