2020年07月06日
【癖になるかも】絶妙なバランス!?蒙古タンメン中本
食品メーカーの間で、ひそかにファンの多いお店が、蒙古タンメン中本です。即席麺としてもさまざまな種類が販売されており、コンビニの即席麺コーナーに堆く積まれています。
最初はそんなに美味しいのかの疑問に持ちながらも、業界内でも有名なため、一度は食べに行きます。
行列を避けるためにお昼前に店舗へ足を運ぶと、同じ考えなのか、すでに行列ができています。少なくとも20〜30分は待たなければなりません。やっと店内に入っても、カウンター席の後ろの壁沿いにズラリと人が並んでおり、席が空くと順番に通されます。
自分が席に通されるときには、パブロフの犬のように口には唾液が溢れて、視覚そして嗅覚の刺激から興奮しているのがわかります。
目の前に蒙古タンメンが到着し、箸に手を伸ばしつつ、香りを確かめます。視覚は、十二分に炒められた野菜と朱に染まった麻婆豆腐餡を見つめています。辛味十分な香りが鼻に充満し、スープをレンゲですくい、口に運びます。先入観からか辛味に対して、過剰な防御態勢をとっているので、この程度なのかと油断しているとじわじわと口内、唇に辛味が忍び寄り、一気に広がります。痛覚が刺激され、ものすごい痛みに耐えていると野菜の甘味とがスープのうま味が、味覚から脳に伝わり、満足感が得られます。ちなみに紅しょうがを加えると辛味が落ちつき、後味がすっきりとします。
仮説ですが、辛味と甘味、うま味の刺激により、脳内には幸せを感じるホルモンが放出されている可能性があります。それ故、蒙古タンメンは脳に幸せホルモンを放出させる優れたものであると認識され、脳がもっと食べなさいと指令を出しているので、ファンが増える傾向にあるのかもしれません。
券売機にも「初めての方はご注意ください。」と明記されており、食券を購入することに2の足を踏むメニューです。熱々の激辛スープで、辛さを極めた味噌ラーメンです。辛さは蒙古タンメン中本の中で最高点を誇る珠玉の逸品です。先代オーナーの中本正氏によって考案され、当初はその衝撃的な辛味のため、メニューには載っていませんでした。
ス―プひとくち目からその辛味にうなだれたくなりますが、じわじわ慣れてくると辛味の奥からうま味が顔を出し、次第に辛味が和らいで行くのが感じられ、我に返るとこのスープから抜け出すことができないことに気づきます。北極ラーメンは辛さをストレートに味わうラーメンとのことで、トッピングは最小限となっています。なお、北極ラーメンのみ最初から大盛と同じ麺の量となっています。北極ラーメンの辛味は、10倍までアップさせることができますが、今のところ注文する勇気はありません。
辛味が強すぎる場合、背脂をトッピングすることで、脂の被膜が形成されるためか、辛味はやや落ち着き、濃厚感を味わうことができます。もしくは、紅しょうがを加えることで、酸味による後味の切れが良くなり、辛味の後引きもスッキリします。
即席麺としてもコンビニに並ぶ蒙古タンメン中本のラーメンは、辛味を求めるファンでいつも行列が途絶えることがありません。初めて行くと辛味のイメージとお店の雰囲気に押されて、顔中から汗を流しながら、蒙古タンメンを食べきることで精いっぱいです。ひとくち食べて、辛味はこのくらいかと認識しつつも、箸を進めるごとに辛味がどんどん増幅されてくるようで、唇がヒリヒリしながらも、ストレートに来る辛味と後から広がる野菜の甘味、そしてスープのうま味の組み合わせは絶妙なバランスです。麻婆豆腐の餡を麺に絡めつつ、箸休めのごとく野菜を合間に食べ、痛覚が刺激され過ぎて麻痺している中、野菜はこんなに甘味があったのかと舌で味覚が息を吹き返し、脳へ刺激を伝えます。
蒙古タンメンは2回3回と食べることで、辛味や甘味、うま味、そして酸味よる味の変革と背脂による濃厚感向上を理解することができます。
また、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、発汗作用や代謝を促して血行をよくする、胃液の分泌を促し食欲を増進させる、殺菌作用があるといった効果を持ち、体の奥底から活力がみなぎってきます。東京を中心に20店舗以上あるようなので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10007075
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。