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2020年07月05日

【舌鼓】進化する世界3大料理

世界3大料理

 Kaoruです。食品メーカーの研究開発部門に所属していますが、食べる頻度が全く異なるのは私だけでしょうか。ご存知のとおり、世界3大料理は、中華料理、フランス料理、そしてトルコ料理です。
中華料理


 中華料理は、中国で火を通した温かい食事をとることが重視されてきたため、中華鍋を使い、強い火力を用いる炒め物が目立ち、油を多用する料理が多い傾向です。生野菜や冷たい料理はあまり見かけません。飲料においても冷たい水やビールは好まれず、冷蔵品と伝えないと常温で提供されることがままあります。魚介類については、海水魚よりも淡水魚が使用されます。





 中華料理は地域名をつけて、北京料理、上海料理、広東料理、四川料理と呼ぶことが多く、特長がことなります。





・北京料理




 代表例として、北京ダックやジャージャー麺、水餃子などがあり、原材料として主に小麦や豚、羊を用います。味が濃く、塩辛いのが特長です。



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・上海料理




 代表例として、八宝菜や上海ガニ、小籠包などがあり、原材料として主に米や豚、魚介類を用います。甘味が強いのが特長です。





・広東料理




 代表例として、ふかひれスープ、シューマイ、チャーシュー、ワンタンなどがあり、原材料として主に米や豚、魚介類を用います。薄味で素材の味を生かすのが特長です。





・四川料理




 代表例として、麻婆豆腐、エビのチリソース、スーラータンなどがあり、原材料として主に米や豚、鶏、大豆を用います。香辛料を使った辛い料理が多いです。



フランス料理

 フランス料理は、常に進化しています。1970年代は、濃厚な味付けを避け、新鮮な食材の風味を活かした調理技法が指向されるようになり、これは「ヌーベルキュイジーヌ(新生料理)」と呼ばれ、フランス料理の新たな潮流となりました。1980年代になると、濃厚なソースを重視する古典回帰のメニューが見直され、本来の主流に戻り始めました。今現在もシェフ達による新しい調理技法の探求は続けられ、フランス料理は終わりのない進化の様相を呈しています。

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 フランス料理では、食材の持ち味を生かしつつも、さらに旨味やコクを付与する調理技法が発達しています。肉や魚、野菜を煮出して、フォンというだし汁を作り、多くの料理に旨みのベースとして使用されます。また、肉を焼いた時に出てくる肉汁から、さまざまなソースを作り、料理に添えます。ソースのコクを増すためには、バターやクリームなどの乳製品が使われます。料理とソースを別々にすることで、味に変化を生み出しています。
トルコ料理

 トルコ料理と言えば、シシ・ケバブといった料理が有名です。宗教上の関係で、豚肉は食べず、羊肉や鶏肉、牛肉を食べています。古くからトルコは貿易の要衝であったため、さまざまな香辛料がトルコ料理に使われます。また、トルコは酪農が盛んで、牛や羊のミルクからさまざまな乳製品を作り、料理にも使用しています。

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 トルコ料理の特長としては、羊を中心とした肉料理であり、ヨーグルトやナッツ、香辛料を使うことです。黒海や地中海に面しているため、海産物やオリーブも豊富です。主食は小麦と米の両方となります。
世界3大料理の原材料


 世界3大料理に使用されている特長的な原材料です。





・中国料理





 上海蟹、淡水魚、青梗菜、空心菜、ツバメの巣、ふかひれ、干しアワビ、干しナマコ、松の実、黒酢、山椒、唐辛子、花椒、八角、陳皮、丁香、桂皮、紹興酒





・フランス料理





 鴨、鳩、鹿、ウサギ、ロブスター、ムール貝、カエル、にんにく、エシャロット、白アスパラガス、レンズ豆、チーズなどの乳製品





・トルコ料理





 羊、豆類、アンズ、イチジク、ピスタチオ、松の実、クルミ、ヘーゼルナッツ、胡椒、コリアンダー、クミン、オリーブオイル、ヨーグルトなどの乳製品



まとめ


 世界3大料理に選ばれた中国料理、フランス料理、トルコ料理には、選ばれるだけの理由があり、諸説ありますが、それは宮廷料理であったことです。





 中国料理は、中国で火を通した温かい食事をとることが重視されてきたため、中華鍋を使い、強い火力を用いる炒め物が目立ち、油を多用する料理が多い傾向です。





 フランス料理は、食材の持ち味を生かしつつも、さらに旨味やコクを付与する調理技法が発達しています。今現在もシェフ達による新しい調理技法の探求は続けられ、フランス料理は終わりのない進化の様相を呈しています。





 トルコ料理は、羊肉などの肉料理が中心で、古くから貿易の要衝であったため、さまざまな香辛料が使われます。味付けにヨーグルトやナッツ類も用いられます。





 食品メーカーのみにとどまらず、ご家庭でも各国の料理の技法や原材料を新たに組み合わせることで、食のイノベーションを創出してみませんか。



posted by Kaoru at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品
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