2020年06月21日
【レシピ開発】ECサイトで調達可能な原材料による完全食
完全食とは
食べるだけで一日に必要な栄養素を摂取できる完全食(完全栄養食)が広がりつつあります。食事で補うべき栄養素をすべて満たしていることが、完全食の最大の特長です。栄養素のみに着目しており、味や香り、食感はあまり考慮されていません。食糧問題の点からも、効率的でムダのない持続可能な次世代食品としてのポジショニングを得て、食品メーカーにおけるイノベーションを担っています。
最初の完全食は、2013年にアメリカで開発されたソイレントという製品は始まりのようです。パンなどの主食や肉、魚、野菜を食べずにソイレントの粉末を水に溶かして飲むだけで栄養素のすべてを満してくれるという合理的な食品で、かつ手軽さが評価され、一部の間で支持されていようです。
人間にとって不可欠な栄養素は、糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素とビタミンやミネラルなどです。必要なものを必要な分だけ摂取するには、偏った食生活では不可能です。健康への意識が高まる昨今、一日に必要な栄養素を全て補える完全食が注目を集めています。
※気になるときはまず行動
気になるときは、まず行動です。行動しなければ、何も始まりません。行動することが何よりも一番の近道です。満足できなければ、納得して次回は別のものを試すことができます。
最近では、日本の加工食品メーカーもこの市場に参入し、市場も拡大基調の中、粉末品や飲料、グミなどさまざまな製品が販売されています。
ご飯やそば、うどんといった麺類、パンなどの主食と肉や魚、卵、野菜、きのこ、海藻、果物などの副食を取り入れた栄養バランスのいい食生活を実践することこそ、健康への第一歩であり、食事の楽しさでもありますが、敢えて完全食の意味を自答することと万が一の非常事態での食料の確保の意味も含め、レシピを検討することにしました。
完全食に求められる要素
栄養摂取量の1日あたりの目標値は、厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準で示されています。年齢や性別によって目標値が細かく決められています。栄養素をやみくもに摂取するのではなく、必要とするものを必要な量を摂ることが重要です。
完全食のオリジナルレシピ
今回のレシピは、1日に必要なエネルギーとたんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの摂取を目的としております。日本人男性18〜49歳をターゲットとし、1日に必要なエネルギー2,650kcal、たんぱく質60g、脂質74g(総エネルギーから逆算)、糖質437g(総エネルギーから逆算)として、配合を計算、ECサイトで調達可能な原材料による合理的な完全食のレシピを考案しました。なお、味や香り、食感は不問とします。
原材料(1日分)
きなこ・・・163g
ブドウ糖(粉末)・・・390g
えごま油・・・32g
食塩・・・適量(8g以下)
カルシウム(健康食品を利用)・・・0.42g
マルチビタミン(健康食品を利用・カプセル品から粉末を取出す)・・・1日分の分量
*不足するビタミンAとビタミンCを補うため
水・・・163g(推奨量)
調理方法
1 ボウルにきなこ、ブドウ糖、えごま油、食塩、カルシウム、マルチビタミンを計り入れ、十分に混合する。
2 水を少しずつ加え、一口サイズの大きさの団子状にする。このとき、きなこに含まれるレシチンによる水と油が混じりあう作用に期待する。
3 食べる。ブドウ糖のジャリジャリする食感は気にせず、きなこの風味とブドウ糖の甘味、えごま油のコクを楽しむ。
理論上の栄養成分表
アレルギー物質:大豆
まとめ
完全食の市場には、今後ますます新製品が登場します。味にこだわった製品、食感も考慮した製品などが現れ、市場自体が活気立ちます。完全食とは1日分の栄養素をすべて満たした製品です。味や香り、食感は栄養バランスのいい普段の食事にまだまだ適いませんが、1日分の栄養素を理解すること、災害といった万が一の状況に備えること、そして最低限の簡便な食事で構わないことなど少しでも当てはまることがあれば、一度試してみるのはいかがでしょうか。
※気になるときはまず行動
気になるときは、まず行動です。行動しなければ、何も始まりません。行動することが何よりも一番の近道です。満足できなければ、納得して次回は別のものを試すことができます。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9953558
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック