2020年11月30日
【菌類という生物群】きのこの機能性
シイタケは日本で300年以上前から人工栽培が行われ、現在も最も消費量の多い食用きのこです。古くから健康に良い食品とされ、干しシイタケや生シイタケとして使用されています。
シイタケには、冬磨iどんこ)と香信(こうしん)とがあります。傘が開ききらないものが冬魔ナ、開いたものが香信です。冬魔フ方が香り高く、成分も豊富です。
シイタケには、エリタデニンやレンチナン(シイタケのβ-グルカン)、エルゴステリンなどの生理活性物質が含まれており、コレステロールを減少させ、免疫機能を高め、骨や歯を丈夫にするといった働きがあります。
マイタケは、レイシやサルノコシカケと同じサルノコシカケ科のきのこで、秋になるとミズナラや栗、シイノキの根元に発生します。薄いイチョウ形のきのこが重なって生える姿が舞に似ているので、舞茸と名付けられました。味の良いきのことして珍重されています。
このマイタケが1975年頃から人工栽培が可能となり、食用きのことして全国へ出回るようになりました。価格も手ごろで、鍋物や炊き込みご飯などに手軽に使用できることから、消費量は伸びています。
マイタケは、たんぱく質や糖質のほか、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラル、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、エルゴステリン、多糖類のβ-グルカンなどを含んでいます。
マイタケには肥満の解消や血圧降下、コレステロールや中性脂肪の減少効果が報告され、機能性を持った食材として注目されるようになりました。
ヤマブシタケは、古くから中国で生薬として用いられてきたきのこです。昔から知られている胃炎や肝炎の症状改善、強壮といった効果のほかに、にきびなど種々の症状に効果があることが報告されています。
ヤマブシタケによって、血圧や血糖値が下がること、不整脈が落ち着くこと、アトピーや喘息が改善すること、四十肩が治ること、白髪が黒くなること、老眼の進行が止まることなどの事例があるようです。
ヤマブシタケで特に注目されていることは、アルツハイマー型認知症に対する働きです。この症状は、脳の中にある前脳基底核コリン作動性神経細胞の障害によって起こります。この前脳基底核コリン作動性神経細胞を活性化させて、症状を改善するのは脳の海馬という部分でつくられる神経成長因子(Nerve Growth Factor)です。ヤマブシタケに含まれるヘリセノンとエリナシンという成分は、神経成長因子を活性化することで、アルツハイマー型認知症の症状緩和が期待されています。
β-グルカンは、ヤマブシタケをはじめ、きのこに特徴的な多糖類です。免疫機能を高めることによって、感染症の予防にもつながります。そのほかに食物繊維やミネラル、ビタミンを豊富に含んでいます。乾燥品で比較すると、鉄やカリウム、マグネシウム、ビタミンB1、ビタミンB2などを干しシイタケよりも多く含み、体内でビタミンDに変換されるエルゴステロールも豊富です。
日本国内でも栽培されているヤマブシタケは、中国では四大珍味にひとつにあげられるほど味の良いきのこです。薬膳料理の原材料としても珍重されています。乾燥品は干しシイタケのように水で戻して使用します。調理方法としては、スープや炊き込みご飯、天ぷら、炒め物、マリネ、シチュー、グラタンなどです。シイタケやシメジと同様に、肉や魚介類、豆腐、野菜などと自由に組み合わせて使用します。
レイシはサルノコシカケの一種で、和名はマンネンダケです。稀なきのこで、中国では古くから不老長寿の仙草として珍重されてきました。特定の病気の治療に用いられるというよりも、病弱あるいは虚弱な体質を徐々に改善することで、丈夫な体にします。
日本でもレイシの研究は盛んに行われてきました。1970年代には中国と日本で人工栽培に成功し、レイシの入手が容易になったため、食品として広く使用されるようになりました。
レイシの主要な成分は、たんぱく質やアミノ酸、多糖類のβ-グルカン、体内でビタミンDに変換されるエルゴステロール、アルカロイドなどです。具体的にどのような成分がどのような働きをしているのかについては、徐々に解明が進みつつあります。レイシの効能については、中枢神経の興奮を抑える作用や鎮痛効果、血圧を安定させ、最低血圧を下げる作用、悪玉コレステロールや中性脂肪を低下させ高コレステロール血症による動脈硬化を予防する働き、血液の凝固を抑える作用、血糖を下げる作用、炎症やアレルギーを抑える作用、免疫機能を高める作用などが報告されています。
レイシには赤芝、青芝、黄芝、黒芝、紫芝の5種類があります。最も効果が高いとされているのは、赤芝です。乾燥品や抽出物、粒状、顆粒、糖衣錠などがあります。乾燥品は、水に浸して煮出した液を飲みます。また、乾燥品はアルコールに浸すことで、薬用酒としても利用されています。レイシには、副作用などは報告されていません。
シイタケは日本で300年以上前から人工栽培が行われ、現在も最も消費量の多い食用きのこです。シイタケには、エリタデニンやレンチナン(シイタケのβ-グルカン)、エルゴステリンなどの生理活性物質が含まれており、コレステロールを減少させ、免疫機能を高め、骨や歯を丈夫にするといった働きがあります。
マイタケはサルノコシカケ科のきのこで、秋になるとミズナラや栗、シイノキの根元に発生し、味の良いきのことして珍重されています。マイタケには肥満の解消や血圧降下、コレステロールや中性脂肪の減少効果が報告され、機能性を持った食材として注目されるようになりました。
ヤマブシタケは、古くから中国で生薬として用いられてきたきのこです。ヤマブシタケで特に注目されていることは、アルツハイマー型認知症に対する働きです。ヤマブシタケに含まれるヘリセノンとエリナシンという成分は、神経成長因子を活性化することで、アルツハイマー型認知症の症状緩和が期待されています。また、日本国内でも栽培されているヤマブシタケは、中国では四大珍味にひとつにあげられるほど味の良いきのこです。
レイシは、サルノコシカケの一種で、和名はマンネンダケです。稀なきのこで、中国では古くから不老長寿の仙草として珍重されてきました。特定の病気の治療に用いられるというよりも、病弱あるいは虚弱な体質を徐々に改善することで、丈夫な体にします。
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10373514
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。