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2013年03月21日

割り勘の話

先日、TVのトーク番組を見ていると、芸能人の方が40代になった今でも、
大学生時代の友達と飲みに行く話をしていました。
友人の方は一般企業に勤めている方で、芸能人ではありません。
そのとき、MCが何気なく「割り勘なんやろ?」と聞いていました。



芸能人の方が「割り勘です」と答えると、MCは「そういう関係ってええなあ」と一言。
それを聞いた瞬間、自分の悩み事の1つが解決したように感じました。



仙台に帰ってきてから1年半程度。
今まで数回、幼馴染の友人と飲みました。
飲むのは楽しいですが、1つ気になる事が。
それは友人に奢ってもらっていることなのです。



数年前、友人の稼ぎが少ないときは、独身の自分が奢っていました。
家族がいる身だから、数千円でも馬鹿にならないだろうと思って。



その友人も今は役職につき、収入も大幅に増えました。
反対に自分は無職になり収入もなくなりました(笑
その為、「昔はkanimisoに出してもらっていたから、今回は俺が出すよ」と奢ってくれました。



今の自分の立場や、過去に奢ったことを踏まえてお返ししてくれるので、
最初のうちは気にならず、ありがたくご馳走になりました。
しかし、それが毎回となると、自分の中で大きな気持ちの変化が。



例えばこれが、金のない自分を無理やり誘ったりしているなら話は違いますが、
お互いに約束をして会って飲むわけです。
この時点で自分は当然、割り勘のつもりでいます。
無職だけど、そのぐらいは払えますから。



でも、ここ数回、飲みの最後になると友人はスッと消えて支払いをしてくれます。
当然、その後に「自分も払うよ」というのですが、友人は受けてくれません。
そうなると自分の心の中で、黒い物が湧いてくるのですよね。
というのも、やはり同い年で友達なら、お互いにお金を出すのが大事だと思うのですよ。



無論、上記で述べたように、そのときの状況に応じて、お互いに奢るのはありです。
全てにおいて100%割り勘とは言いません。
しかし、特に理由がない状態で奢られていると、明らかに友人に食わせてもらっている感が出て
せっかくの飲み会が楽しくなくなるのです。

自分が無職だから奢る理由はあるようにも思えますが、さすがに毎回だと・・・・・・



これが後輩などの立場なら、分からなくもないです。
でも自分は同い年の友達です。
それなのに家族がいて、家のローンなどもある友人に奢られていると、正直な話、
「俺みたいなのに金を使うなら家族の為に使ってくれ」と思わずにはいられません。



で、この飲み会のとき、もう一人の友人がいるのですが、その彼も無職。
頭はとても良いのですが、今は何をしているのかよく分かりません。
色々とやっているみたいですが、自宅に寄生しているみたいです。



その彼は友人に会うたびに奢られていて、よく「今度お返ししますから」といっているのですが、
今のところはお返しをしている姿を見たことはありません(笑
ケチというわけではないのですが、奢られていることを『良し』としている感があります。
そんな姿を見ていると、自分は「君はそれでいいの?」とツッコミをいれたくなります。
理由は上記にあげたとおり、同年代の友達なのだからという部分が非常に大きいからなのですが。



こんなことを思うようになってから、しばらく悩んでいました。
自分は本当に面倒くさい人間だなと自己嫌悪になりつつ、素直に奢られている友人の方が良いのかなと。
でも、たまたま見たトーク番組で「割り勘」話を聞いて、自分はそんなに間違ってもいないと思ったのですよね。



やはり一流芸能人なら収入も相当なもので、一般企業に勤めている方とは大きな開きがあると思います。
でも、だからといって特別な理由ないのに、飲むときに芸能人の方が全額を出したら、奢られたほうは何かスッキリしないものが残ると思うのですよ。
「払えないわけでもないのに、なんで奢ってもらわなきゃいけないのか?」って。
友人同士なら、社会での立場に差があっても、そこはお互いにお金を出すのが1番だと思うのです。
MCが言った「そういう関係ってええなあ」の意味はここだと思うのですよね。
お金を持っているからといって奢ってしまうと、やはり対等な関係からは外れるような気がします。



友人が善意で奢ってくれていることは承知しています。
自分も素直に感謝している部分もありますが、もういい加減にしなければと思い、
次回からは必ず割り勘でお願いするつもりです。
まあ、割り勘自体も細かく言えば、不完全な支払い方法ですけどね。
たくさん飲み食いする自分と、あまり食べない友人とでは7対3ぐらいで、
割り勘にしても理不尽かも知れません(笑



奢られるというのは、傍から見ればメリットしかないような気もしますが、
相手との関係性によっては逆に仇になるものだと思います。
普段の生活で出費は減らしたいものですが、逆にお金を出すことが喜びにつながることもあるし、それを自然に出来る友人関係って、本当にええなあとしみじみと感じます。
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