マッチョ小僧とグラサン豚小僧が恭亮に殴りかかって来た!
二人同時に飛び出したものの、予想通りグラサン豚小僧がワンテンポ遅れる。
恭亮はマッチョ小僧の
いかにも素人が打ちそうな大ぶりの右ストレートを左手で右へ払う様に受けかわし、
右手でチョップ気味の裏手刀を延髄に押す様に打ち込んだ。
そしてその反動を利用して加速し、グラサン豚小僧の右脇側に回り込み、
肝臓を狙って思いきり左の掌底をくらわした!
グラサン豚小僧は両手で肝臓辺りを押さえながら、小さな呻き声と共に崩れ落ち、地面を舐める。
一方、マッチョ小僧は右手で撃たれた延髄を押さえながら、片膝をついていた。
恭亮はマッチョ小僧の方に振り向いて、
「まだやる気かい?マッチョ君!」と言った。
「くっそお! おっさん格闘技経験者か?」とマッチョ小僧。
「そうだよ。」
マッチョ小僧は片膝をついた状態のまま、睨めつけてきたが、
恭亮の後ろで未だにもがいているグラサン豚小僧を見ると、自分も痛そうな顔をし、
「悪かったよ。 勘弁してくれ!」と言った。
恭亮は「これに懲りたらこんな事止めろよな!」と言って、その場を後にした。
・・・二人のせいで昼休み時間が残り少なくなってしまった恭亮。
食べるスペースがあるコンビニでランチを済ます事にした。
(あの二人、大丈夫かな?)
サンドイッチを食べながら、先程の戦いを振り返る。
実は恭亮、二人にダメージが残らない様にかなり配慮していた。
マッチョ小僧への手刀は押しつける感じで突き飛ばすのが目的だったし、
グラサン豚小僧への一撃は正拳ではなく、掌底を使ったからだ。
相当な痛がり様だったが、肝臓という急所に的確な打撃を入れた故の苦しみだけのはずだ。
五分も休めば普通に動ける様になってるだろう。
しかし、グラサン豚小僧が涙を流しながら痛がる姿は笑えた。
(ありゃ、チャーシューになっちまってたな。)
自分でも性格悪いなぁ〜と思うが、あの姿は面白過ぎて当分忘れないだろう。 →第十話に続く。
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