当たった!
ついに当たったのだった!
トロ6を買い始めて実に4カ月! 恭亮は歓喜のガッツポーズをした。
当選金額:千円。 五等だ。 たった千円、されども千円。
やはりこのトロ6、買う口を増やせばより当たり易くなるのは間違いない!
(面白くなってきやがったぜ!)
・・・初めて五等を当ててから丸一カ月が過ぎた。
あれからもう一度五等が当たったが、初めて当選した時と比べると、
大した感動もなく、当たった千円は行きつけのラーメン屋にて、
トッピング全部入りのつけ麺代へと早変わりし、その役目を終えてそっと息を引き取った。
恭亮は実験的に、、、いや、博打的に一度百口位買ってみたいと思う様になっていた。
そして数日が過ぎ、今日は給料日である。
恭亮は決心していた。 手取り18万円のうち、2万円をトロ6に使う事を。。。
早速昼のランチの時間に、会社から一番近い宝くじ売り場へと向かった。
その途中で、同じ会社の人間に見られたら嫌だなぁと思った恭亮は、
会社からかなり離れた宝くじ売り場へと、行き先を変えたのだった。
「すみません、コレお願いします。」
恭亮は毎回必ず買ってる例の番号を一口。
それに加え、全て運任せの【クイックセレクト】をナント九十九口も買った。
売り場のおばちゃん、一瞬驚きの表情を見せたが、すぐに平静を取り戻し、
「全部で二万円となります。」と機械的に言った。
恭亮は『どうか当たります様に!』と必死に祈った後、二万円を支払った。
お金を受け取った売り場のおばちゃんは
「大きく当たります様に!」と言って、チリリ〜ンと小さな金色の鐘を鳴らしてくれた。
二万円、、、。
一カ月で自由に使える金額は3万円位の亮恭にとって、
二万円という金額はとてつもなくデカイ!
もし仮に、百口全てが外れてしまった場合、
残りの1万円だけで一カ月後の給料日まで食い繋げなくてはならない!
トロ6の抽選時間は午後6時45分。
会社に戻って午後の仕事が終わった時には結果が分かる。
(今度こそ大きく当たってくれよ!) →第七話に続く。
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