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アイスマン2

アイスマン なぜ私は真冬の海で泳いだか

アイスマン ヴィムホフの超人的挑戦と肉体改造のメソッドを記録した。「サバイバルボディー」を読みとうとう真冬の海で泳ぎだした。本を読むと影響されて、自分の体で試してみたくなるが、これはなかなかハードなトレーニングだった。
まず、トレーニングの意味と目的をはっきりさせるため、なぜこれを行うのかの言語化をしてみた。

極寒トレーニングを行うことで体感能力と運動能力が向上するというのは本当だろうか。

呼吸の操作によって耐寒能力を向上させることが出来るのだろうか。

以上の2点を考えて、彼が行うような氷点下や雪のなかでの環境は難しいが出来るだけ寒い環境で試してみる。

海はそれほど寒くない
薄着でランニングしていると手足が凍えてくる。運動によって体の中心部は温まるが、末端はやはり感覚が無くなって来る。そして、海に入ると風に吹かれているよりはぜんぜん寒くない、むしろ心地良い。
本当は氷が張っているような川とかに入るのが、ヴィムホフメソッドとしては理想に近いのだろうが、そこまでの寒さにはならないので仕方が無い。外気温5度から7度ぐらいで行っていた。

だいたいトレーニングは夜になってしまうので海に入るのも夜になる。夜の海、しかも真冬に一人でジャブジャブ入っていくのは、傍から見れば自殺志願者のように見えたかもしれない。

そんなに泳ぎが上手でもないので一応危険防止のためにペットボトルで作ったブイをロープで腰につないでおく。
それでも夜の海は怖い。でも怖いと同時に神秘を感じる。真冬なので水も澄んでいてきれいだ。
夜の海に浮かび星を眺めていると不思議な気持ちになってくる。

白状すると、震えるような寒さの中、裸で海に浮かんでいると、環境に左右されない自由を手に入れた超人になったような気がして楽しかった。

しかし、しばらくすると夜の海は様々な不安と恐怖を呼び起こしてくるので、ほどほどにして砂浜へ上がる。
体、を拭いて呼吸法をやって、帰宅する。

一度、波が荒いときに入ってしまい、波に飲まれたことがある。その時海パンに砂が入ってしまい、風呂場が砂だらけになってしまった。女房にマジ切れされて大変だった。

目の前を魚が跳ねる
休みの日は、早朝海に行って泳ぐ、厚着をして釣りをしている人からなるべく離れて、海パン一枚で海に入っていく。気持ちよく泳いでいると突然、目のに鯵がはねた。結構大きい。海岸から近いのにこんなのもいるんだなぁ。と感心していたが、ふと、魚は捕食されそうになり危険を感じると跳ねたりする、というのを思い出して、シュモクザメやイタチザメの姿が脳裏に浮かびあわてて引き返した。

効果はあった?なかった?
やってみなけりゃわからない、とは言うが、やってみてもこの程度では良く分からなかったというのが本当のところ1月から4月までやっていたが、水温も上がり効果も良く分からなくなった。その期間健康的ではあったが。

至極当たり前だが、「一人で夜に海で泳いだら危ない」という忠告と心配を何度もいただいたので、
だんだんと夜海で泳ぐのは控えるようになった。
もう少し徹底してやりたかったが、なかなか難しいメソッドだった。


この記事へのコメント

   
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プロフィール

ハイキック
ほんとは出来ないハイキック。 股関節を痛めてしまって。 でも、まだまだ鍛えることはあきらめていません。 

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