2019年09月05日
加齢と武術 老化は止められないが筋肉は保てる
空手バカ一代の原作者梶原一騎と、大山倍達がマンガの中でこんなやり取りをしている。
「それでは昔の剣豪の山篭りは」
「ああ、あれは歳をとって衰えたので、仇から身を隠すためですよ」
以下こんなナレーションが続く
全くロマンのかけらも無いなんと言うリアリズム、強さの追求に対して容赦が無い。
(記憶だけで書いているので、表現は違っているかもしれないが)
そして、若き大山倍達がヨーロッパアメリカと試合で連戦連勝し立ち寄った香港で、中国拳法の達人である高齢の陳老師に生涯初の敗北を味わう。
もちろんメタフィクション、虚虚実実入り混じる梶原ワールドの真骨頂なのだが、小学生の俺は大山倍達の純粋さと武術の奥深さ、東洋武術の広大な歴史と奥儀の一部に触れた気がしてものすごく感動して、何度読んでもちょっと涙ぐんでいた。
老境の達人はどこに
では、現実にどんなに修行しても加齢と共に衰えて弱くなってしまうのなら武術はむなしいのではないのか。
歳をとっても強いままでいる人間は存在するのか。
植芝盛平や塩田剛三、武田惣角などなど歳をとっても驚異的に強かった、実戦でも武勇をはせた達人は記録にあるのだが、もう、確かめようの無い伝説と化している。その逸話が尾ひれのついたものと、差し引いても常識を超えた境地にいた人たちだとは思うが、現実に老人になっても強いという達人にお会いしたことが無い。
そして、現実に自分の身には加齢が起こり衰えは感じるようになり、だんだん達人が幻想になっていく。
筋肉は老化しない?
私の場合中学生の息子に走り負けた時に加齢を感じたのだが、その後、武田邦彦教授が動画で、老化は勘違い、ただの運動不足と言っていたり、どうも最近の研究ではちゃんと習慣化したトレーニングをしていれば加齢による疲れやすさは20台と50台では差が無いという結果が出ている(チェスター大学の研究による)
というのをDaigoさんのユーチューブで見たりして、安易に加齢による衰えを受け入れてる自分を反省してる。
つまり日常的な運動量が中学生の息子より少なかったから負けただけ?
運動量と運動習慣、目的をもう一度考えるきっかけになった。
高齢者に筋トレ
達人には会ったことが無いが筋肉は衰えないというのは経験がある。
母方の祖父と祖母を引き取り介護していたことがある。
祖母は日常生活は支障なく86歳の天寿を全うしたが、祖父は60過ぎから膝が悪く、家に来たときはほとんど歩けなかった。周りは皆しょうが無いと部屋におまるを置いたり車椅子を用意したりしだしたのだが、私はどうにもそれが弱さと怠惰と無知の行いに思えて反抗した。まともに歩く事ができず一人ではベットから立ち上がることもできなかった祖父に、毎日ストレッチと筋力トレーニングを行うことにした。
最初はただベッドに座ってただ動かすだけから初めてゴムチューブと砂袋で負荷をかけながら足腰の筋肉トレーニングを毎日行った。
最初は、周りも面白がるし、祖父もやってくれるが、1週間過ぎるとやらなくなり、無理にやらせると母や親戚から非難されるが、何を言われてもとにかく毎日トレーニングしてもらった。
かなり厳しく言うこともあったが、孫の私が言うことなのでなんとか続けてくれた。本人は信仰があり神のされるままにという精神の人だったので、私のように老化に抗ったり鍛錬したりという気が全く無く、また、若いころから文系で運動が嫌いな人だったので毎日続けさせるのは大変だった。
しかし、4ヶ月後には立てるようになり半年ぐらいで自分でトイレに行けるようになった。
だから、全く運動をしてこなかった80歳過ぎの老人でも筋トレは有効だし筋肉は増やせるという体験をさせてもらったので、歳を取るほど強くなる武術は存在すると思いたいし、あきらめることができない。
そして、現在は母が80を越えて認知性を発症し介護している。認知性発症前には、なんとか、運動習慣をつけてもらおうと毎日簡単な筋トレと体操を2年間一緒にやったことがあったが、うるさく言ってやらせないとたちまちやめてしまう。結局母に関しては習慣化させることが出来なかった。
自分はと言うと、今は1日20分のヨガとストレッチを組み合わせたものと、スクワット、懸垂、HIITでバーピーを4分 型稽古 というのを毎日の習慣にしている。今は肩が痛くて懸垂や高重量でのトレーニングができないのがもどかしい。
「それでは昔の剣豪の山篭りは」
「ああ、あれは歳をとって衰えたので、仇から身を隠すためですよ」
以下こんなナレーションが続く
全くロマンのかけらも無いなんと言うリアリズム、強さの追求に対して容赦が無い。
(記憶だけで書いているので、表現は違っているかもしれないが)
そして、若き大山倍達がヨーロッパアメリカと試合で連戦連勝し立ち寄った香港で、中国拳法の達人である高齢の陳老師に生涯初の敗北を味わう。
もちろんメタフィクション、虚虚実実入り混じる梶原ワールドの真骨頂なのだが、小学生の俺は大山倍達の純粋さと武術の奥深さ、東洋武術の広大な歴史と奥儀の一部に触れた気がしてものすごく感動して、何度読んでもちょっと涙ぐんでいた。
老境の達人はどこに
では、現実にどんなに修行しても加齢と共に衰えて弱くなってしまうのなら武術はむなしいのではないのか。
歳をとっても強いままでいる人間は存在するのか。
植芝盛平や塩田剛三、武田惣角などなど歳をとっても驚異的に強かった、実戦でも武勇をはせた達人は記録にあるのだが、もう、確かめようの無い伝説と化している。その逸話が尾ひれのついたものと、差し引いても常識を超えた境地にいた人たちだとは思うが、現実に老人になっても強いという達人にお会いしたことが無い。
そして、現実に自分の身には加齢が起こり衰えは感じるようになり、だんだん達人が幻想になっていく。
筋肉は老化しない?
私の場合中学生の息子に走り負けた時に加齢を感じたのだが、その後、武田邦彦教授が動画で、老化は勘違い、ただの運動不足と言っていたり、どうも最近の研究ではちゃんと習慣化したトレーニングをしていれば加齢による疲れやすさは20台と50台では差が無いという結果が出ている(チェスター大学の研究による)
というのをDaigoさんのユーチューブで見たりして、安易に加齢による衰えを受け入れてる自分を反省してる。
つまり日常的な運動量が中学生の息子より少なかったから負けただけ?
運動量と運動習慣、目的をもう一度考えるきっかけになった。
高齢者に筋トレ
達人には会ったことが無いが筋肉は衰えないというのは経験がある。
母方の祖父と祖母を引き取り介護していたことがある。
祖母は日常生活は支障なく86歳の天寿を全うしたが、祖父は60過ぎから膝が悪く、家に来たときはほとんど歩けなかった。周りは皆しょうが無いと部屋におまるを置いたり車椅子を用意したりしだしたのだが、私はどうにもそれが弱さと怠惰と無知の行いに思えて反抗した。まともに歩く事ができず一人ではベットから立ち上がることもできなかった祖父に、毎日ストレッチと筋力トレーニングを行うことにした。
最初はただベッドに座ってただ動かすだけから初めてゴムチューブと砂袋で負荷をかけながら足腰の筋肉トレーニングを毎日行った。
最初は、周りも面白がるし、祖父もやってくれるが、1週間過ぎるとやらなくなり、無理にやらせると母や親戚から非難されるが、何を言われてもとにかく毎日トレーニングしてもらった。
かなり厳しく言うこともあったが、孫の私が言うことなのでなんとか続けてくれた。本人は信仰があり神のされるままにという精神の人だったので、私のように老化に抗ったり鍛錬したりという気が全く無く、また、若いころから文系で運動が嫌いな人だったので毎日続けさせるのは大変だった。
しかし、4ヶ月後には立てるようになり半年ぐらいで自分でトイレに行けるようになった。
だから、全く運動をしてこなかった80歳過ぎの老人でも筋トレは有効だし筋肉は増やせるという体験をさせてもらったので、歳を取るほど強くなる武術は存在すると思いたいし、あきらめることができない。
そして、現在は母が80を越えて認知性を発症し介護している。認知性発症前には、なんとか、運動習慣をつけてもらおうと毎日簡単な筋トレと体操を2年間一緒にやったことがあったが、うるさく言ってやらせないとたちまちやめてしまう。結局母に関しては習慣化させることが出来なかった。
自分はと言うと、今は1日20分のヨガとストレッチを組み合わせたものと、スクワット、懸垂、HIITでバーピーを4分 型稽古 というのを毎日の習慣にしている。今は肩が痛くて懸垂や高重量でのトレーニングができないのがもどかしい。
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投稿者:ハイキック|08:34
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