2016年04月20日
介護の離職理由と、離職者を出さないためにやること
離職者の多い介護業界ですが、その理由はどこにあるのでしょうか。
介護の仕事に就いていた方の離職理由には様々なものがありますが、その中でも今回は、介護業界で以前からよく耳にする、とある離職ジンクスについてお話していきます。
そのジンクスとはどのようなものなのか、そしてそれらの離職の理由から、離職者を増やさないようにするにはどうすればいいのかを、実際に行っている方法をもとにお伝えしていきます。
職員の人手不足に悩んでいる事業所や、リーダーさんの参考になればと思います。
介護業界は、なぜか「3年勤めたから辞める」という方が多くいらっしゃいます。これは介護業界では有名です。ですが、そのような規定などはもちろんありません。
なぜ3年も働いてきた方が、この頃になると「辞めたい」というのでしょうか?
介護の仕事を、ただの作業のようにルーティン化している方に多い理由です。意外とこの理由は多く、他にも
・仕事をしていて刺激がない
・毎日同じことの繰り返し
・3年もやったし、もういいかと思って
つまりは「飽きた」という理由で退職する方がいます。
毎日何かの発見ができる「介護の楽しさ」を知っていれば、飽きるということは通常ありえません。
毎日あれもやってあげたい、これもしてあげたいと思うことばかりで、時間はいくらあっても足りないと思います。
そういった介護の楽しさを知ってもらえなかったことに、やるせない気持ちを持った指導者の方もいるのではないでしょうか。
離職理由としては、なんとも悲しい理由です。
次いで多い理由となります。新卒で、介護の仕事が初めてだという方によくみられる傾向があります。
「退職する」という行動には移さなくても、誰しもが「他の職場はどうなっているのか」と気になったことは一度はあると思います。
そして、実際に転職してみて大半の方が同じことを口にします。
「どこも一緒だった」と。
介護の本質は、今、目の前の要介護者により良いサービスを提供することです。それが現場での介護において忘れてはいけない、最も基本的なことです。
しかしそのことを忘れ、他の職場に行けば自分はもっと成長できると思い込んで退職する方がいます。
自分の本当の介護のスキルを向上させるのは、しっかりと目の前の要介護者と向き合ったときです。
移乗などの介護技術や知識は、自分で時間を作って勉強する以外にありません。他の職場に行ってもそのようなことを基本から教えてくれるところは少ないでしょう。
そもそも、何を持って成長というのかということも理解していない方が多いのも事実です。
要介護者の変化に気づき、その方が求めていることを、絶妙のタイミングで行う。そのようなことは、高齢者の状態や性格などを知っているからこそ出来ることです。
もう一度最初から関係構築をするとなると、やはり時間がかかります。よって、望んだ成長もないまま同じことを繰り返してしまうということになります。
介護の本質に気づいていない。そのような方は、結局どこに行っても同じということですね。
介護に携わっている期間が長く、経験豊富な方に多い理由のひとつです。
主な希望職種としては、生活相談員やケアマネージャーが多く、自分の職場に空きがないと退職してしまう方がいます。
生活相談員については、採用面接に来られる方の中にも、これまでの現場での介護を離れて、自分の新たな成長のために就きたいという理由はたびたび聞かれます。
しかし、転職してきたばかりで、要介護者のことをよく知らない方に生活相談員が務まるとは到底思えません。
ですから、そのように希望されている方でもしばらくは、現場での介護を通して高齢者との関係構築を最優先に、生活状況やADLなどの把握に努めてもらうようにしたほうが良いでしょう。
よく知らない、関係も構築されていない、信頼していない方に、自分の生活のことで相談したいと思う方はいません。
ケアマネも、未経験者では雇ってくれるところは限られてきます。在宅は、未経験者歓迎としていても、ほとんどの事業所がケアマネ経験者を求めていますから。
居宅のケアマネこそ、過酷かもしれません。関係をスムーズに構築できるスキルの乏しい方は、長く続けられることは難しいかもしれません。
向上心を持つのは良いことですが、もう一度自分のよく知っている、今いる職場で出来ることはないかを探してみたほうが、介護サービスの質を上げるためにも、そして自分の成長のためにも良いのではないでしょうか。
介護の人手不足は、どこも深刻な問題として捉えている企業が多いです。
募集しても応募が少ない。たとえ採用しても、長く続かずすぐに辞めてしまうなどの理由で、人員配置基準を保つために仕方なく派遣社員を雇用する企業も多いようです。
そのような状態ですから、介護の転職サイトには求人が溢れています。
良い人材には辞めてほしくない。これはどの企業も同じ考えです。いかに、良い人材を繋ぎ止めておけるだけの魅力がその企業にあるのか。そこが重要になってきます。
人手不足を解消するためには、離職者を出さないことです。そして、良い人材を採用することです。あまりにもシンプルなのですが、これに尽きます。
そしてそのためには、魅力のある企業であることが求められます。
一言に魅力ある施設と言っても様々で、たとえば、
・古い施設でも給料が高い
・給料は安くても人間関係が良い
・有休が自由に取れる職場である
など、企業独自の魅力というものが何かひとつはあると思います。
その魅力を武器に、そこで働く職員さんにとってそれがメリットであり続ける以上は、そう簡単に人は辞めません。
それと同時に、その魅力は企業PRの武器にもなります。
たとえばあなたが介護の転職サイトで職探しをやっていて、とある企業の募集内容を見たときに、「昨年の年間離職率は0%です。」という文章を読んでどう考えますか?
きっと、「人が辞めないってことは、この会社はすごく良い会社なんだろうな」そう感じると思います。
魅力となる武器を増やしていくことは、確実に離職率や応募数に影響を与えます。
そしてそれはもちろん管理者だけの役割ではないということも覚えておきましょう。
そこで働く職員さんも、自分の職場を魅力ある職場に変える努力する必要があります。その役割も担っているのだということは知っておいたほうがいいでしょう。
自分と、そして周りの人が楽しく、やりがいを持って働ける職場作りを会社全体で行っていくことが、介護の離職率を0%に近づけるコツだと心得ましょう。
転職サイト活用のコツや方法は、こちらにまとめています。
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介護士として、給料に不満のある方はこちらが参考になるかもしれません。
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介護の仕事に就いていた方の離職理由には様々なものがありますが、その中でも今回は、介護業界で以前からよく耳にする、とある離職ジンクスについてお話していきます。
そのジンクスとはどのようなものなのか、そしてそれらの離職の理由から、離職者を増やさないようにするにはどうすればいいのかを、実際に行っている方法をもとにお伝えしていきます。
職員の人手不足に悩んでいる事業所や、リーダーさんの参考になればと思います。
介護業界の離職・転職ジンクスの謎
介護業界は、なぜか「3年勤めたから辞める」という方が多くいらっしゃいます。これは介護業界では有名です。ですが、そのような規定などはもちろんありません。
なぜ3年も働いてきた方が、この頃になると「辞めたい」というのでしょうか?
理由と考察@「飽きたから」
介護の仕事を、ただの作業のようにルーティン化している方に多い理由です。意外とこの理由は多く、他にも
・仕事をしていて刺激がない
・毎日同じことの繰り返し
・3年もやったし、もういいかと思って
つまりは「飽きた」という理由で退職する方がいます。
毎日何かの発見ができる「介護の楽しさ」を知っていれば、飽きるということは通常ありえません。
毎日あれもやってあげたい、これもしてあげたいと思うことばかりで、時間はいくらあっても足りないと思います。
そういった介護の楽しさを知ってもらえなかったことに、やるせない気持ちを持った指導者の方もいるのではないでしょうか。
離職理由としては、なんとも悲しい理由です。
理由と考察A「他の職場も経験してみたいから」
次いで多い理由となります。新卒で、介護の仕事が初めてだという方によくみられる傾向があります。
「退職する」という行動には移さなくても、誰しもが「他の職場はどうなっているのか」と気になったことは一度はあると思います。
そして、実際に転職してみて大半の方が同じことを口にします。
「どこも一緒だった」と。
介護の本質は、今、目の前の要介護者により良いサービスを提供することです。それが現場での介護において忘れてはいけない、最も基本的なことです。
しかしそのことを忘れ、他の職場に行けば自分はもっと成長できると思い込んで退職する方がいます。
自分の本当の介護のスキルを向上させるのは、しっかりと目の前の要介護者と向き合ったときです。
移乗などの介護技術や知識は、自分で時間を作って勉強する以外にありません。他の職場に行ってもそのようなことを基本から教えてくれるところは少ないでしょう。
そもそも、何を持って成長というのかということも理解していない方が多いのも事実です。
要介護者の変化に気づき、その方が求めていることを、絶妙のタイミングで行う。そのようなことは、高齢者の状態や性格などを知っているからこそ出来ることです。
もう一度最初から関係構築をするとなると、やはり時間がかかります。よって、望んだ成長もないまま同じことを繰り返してしまうということになります。
介護の本質に気づいていない。そのような方は、結局どこに行っても同じということですね。
理由と考察B「他の職種をやってみたいから」
介護に携わっている期間が長く、経験豊富な方に多い理由のひとつです。
主な希望職種としては、生活相談員やケアマネージャーが多く、自分の職場に空きがないと退職してしまう方がいます。
生活相談員については、採用面接に来られる方の中にも、これまでの現場での介護を離れて、自分の新たな成長のために就きたいという理由はたびたび聞かれます。
しかし、転職してきたばかりで、要介護者のことをよく知らない方に生活相談員が務まるとは到底思えません。
ですから、そのように希望されている方でもしばらくは、現場での介護を通して高齢者との関係構築を最優先に、生活状況やADLなどの把握に努めてもらうようにしたほうが良いでしょう。
よく知らない、関係も構築されていない、信頼していない方に、自分の生活のことで相談したいと思う方はいません。
ケアマネも、未経験者では雇ってくれるところは限られてきます。在宅は、未経験者歓迎としていても、ほとんどの事業所がケアマネ経験者を求めていますから。
居宅のケアマネこそ、過酷かもしれません。関係をスムーズに構築できるスキルの乏しい方は、長く続けられることは難しいかもしれません。
向上心を持つのは良いことですが、もう一度自分のよく知っている、今いる職場で出来ることはないかを探してみたほうが、介護サービスの質を上げるためにも、そして自分の成長のためにも良いのではないでしょうか。
離職者を増やさないようにするために必要なこととは
介護の人手不足は、どこも深刻な問題として捉えている企業が多いです。
募集しても応募が少ない。たとえ採用しても、長く続かずすぐに辞めてしまうなどの理由で、人員配置基準を保つために仕方なく派遣社員を雇用する企業も多いようです。
そのような状態ですから、介護の転職サイトには求人が溢れています。
良い人材には辞めてほしくない。これはどの企業も同じ考えです。いかに、良い人材を繋ぎ止めておけるだけの魅力がその企業にあるのか。そこが重要になってきます。
人手不足を解消するためには、離職者を出さないことです。そして、良い人材を採用することです。あまりにもシンプルなのですが、これに尽きます。
そしてそのためには、魅力のある企業であることが求められます。
一言に魅力ある施設と言っても様々で、たとえば、
・古い施設でも給料が高い
・給料は安くても人間関係が良い
・有休が自由に取れる職場である
など、企業独自の魅力というものが何かひとつはあると思います。
その魅力を武器に、そこで働く職員さんにとってそれがメリットであり続ける以上は、そう簡単に人は辞めません。
それと同時に、その魅力は企業PRの武器にもなります。
たとえばあなたが介護の転職サイトで職探しをやっていて、とある企業の募集内容を見たときに、「昨年の年間離職率は0%です。」という文章を読んでどう考えますか?
きっと、「人が辞めないってことは、この会社はすごく良い会社なんだろうな」そう感じると思います。
魅力となる武器を増やしていくことは、確実に離職率や応募数に影響を与えます。
そしてそれはもちろん管理者だけの役割ではないということも覚えておきましょう。
そこで働く職員さんも、自分の職場を魅力ある職場に変える努力する必要があります。その役割も担っているのだということは知っておいたほうがいいでしょう。
自分と、そして周りの人が楽しく、やりがいを持って働ける職場作りを会社全体で行っていくことが、介護の離職率を0%に近づけるコツだと心得ましょう。
転職サイト活用のコツや方法は、こちらにまとめています。
介護・看護の転職をしたいときにオススメしたい転職サイト
介護士として、給料に不満のある方はこちらが参考になるかもしれません。
介護士の給料の安さを改善するには
介護の転職についてより詳しく知りたい方は、こちらのサイトが参考になります。
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