価格:2,200円 |
映画
製作スタッフ
監督:成瀬巳喜男
脚本:永見隆二
原作:中野実
撮影:鈴木博
美術:久保一雄
音楽:伊藤昇
演奏:P.C.L.管弦楽団
出演者
二ツ木月風:宇留木浩
妻千絵子:千葉早智子
能勢梅童:藤原釜足
花島金太郎:三遊亭金馬
若い夫:佐伯秀男
若い妻:神田千鶴子
お浜さん:戸田春子
役者:三島雅夫
女優:宮野照子
煙草屋おかみさん:新田洋子
1935年の成瀬巳喜男監督作品、「女優と詩人」。
貧しい童謡詩人の夫を宇留木浩(横田豊秋)、成功した女優の妻を千葉早智子を演じる。
宇留木は映画監督としては本名の横田豊秋名義を使用していた。
この映画の翌年33歳という若さで亡くなっている。
作家の能勢は藤原鎌足。
近所のトラブルメーカーみたいなおばちゃんは戸田春子。おばちゃんと書きましたが、まだ当時は20代であった。
冒頭悲鳴
「誰か来てェ」
「みんなあなたの誤解です。誤解ですわ。」
「何が誤解だ。俺は貴様の心臓にこのメスをグッさりと突き刺してやるんだ」
おいおい、いきなり殺人場面かよ
と思いきや、これは芝居の稽古中。
妻は売れた女優なのだ。
夫は詩人だがまともな稼ぎはない。妻に尻に敷かれている。
女のほうが立場が上な状態で、この時代もあったのか。
芝居がそのまま現実になってるのも面白い。
芝居で派手な夫婦喧嘩のシーンがあり、そこに能勢が仲裁にある。
これは芝居だと笑い話に。
その後月風は妻に内緒で能勢を居候にする話を決めて、本当に喧嘩になる。
この喧嘩と前の芝居がシンクロしている。
演出面白い。
対比となるように出てくるのがお浜さん夫妻。
三遊亭金馬が保険屋。
あんまりそれらしくない。
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