映画
ストーリー
舞台は元禄7年春、江戸・八丁堀。長屋の住人・中山安兵衛(阪東妻三郎)は、いつでも飲んだくれ、喧嘩に明け暮れる毎日である。腕がめっぽう強く、長屋では「先生」と呼ばれて人気者である。
安兵衛の苦手とするものは、牛込の住人・菅野六郎左衛門(香川良介)という叔父である。村上庄左衛門(尾上華丈)との剣道におけるトラブルから、江戸郊外・戸塚村の高田の馬場で、叔父は果し合いをすることになってしまう。
叔父はそのことを告げに、天涯二人きりの肉親である安兵衛の長屋の部屋で待つ。安兵衛は仲間と飲んだくれ、喧嘩をしては飲み、他人の喧嘩に割り込んでは飲み、夜が明けてしまう。果し合いの刻限が迫り、叔父は安兵衛に書き置きを残し、長屋を去る。そのただならぬ様子に驚く長屋の者たち。
しばらくして帰ってきた安兵衛は、長屋の者たちに書き置きを読むように言われるが、乗り気がしない。それでもなお長屋の者たちが家に入り込んでまで、読めと勧めるので嫌々読み始める。読み進めるに連れて、様子ただならなかったという叔父の事情をすべて知るに至り、二日酔いで疲れ果てた身体を奮い立たせ、高田の馬場めがけて全速力で走り出す。・・・・・・
続く
出演者
阪東妻三郎 - 中山安兵衛
市川百々之助 - 大工の熊公
伊庭駿三郎 - 八卦屋の天眼
志村喬 - 講釈師 楽々亭貞山
香川良介 - 菅野六郎左衛門
市川正二郎 - 若党 武助
藤川三之祐 - 堀部弥兵衛
久米譲 - 小野寺十内
瀬川路三郎 - 中津川祐範
尾上華丈 - 村上庄左衛門
他
制作スタッフ
監督 :マキノ正博 稲垣浩
脚本 :牧陶三
原作 :牧陶三
音楽:高橋半
1937年に「血煙高田の馬場」として公開され、戦後に51分に短縮した上で「決闘高田の馬場」として再公開された作品です。
実際の「高田馬場の決闘」(1694年3月6日)を元にした作品である。
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