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この前「私は告白する」というヒッチコックの映画を紹介しました。そこには警察のカール・マルデン演じるラルーという人物が出てきます。映画の中ではラルーはInspectorと呼ばれる階級のようです。どの程度の階級なのか気になったので警察の階級について調べてみました。

警視総監・・・警察庁長官を除けば警察官の最上位。キャリア組しかなれません。定員は一人だけ。

警視監・・・・2番目。ノンキャリアは退職時に昇任することがありますが希です。警視庁副総監や各部の部長、大規模警察本部の本部長がこの階級にあたります。

警視長・・・・上から3番目。ノンキャリアがなれる最高位の階級です。といってもなれるのはほんのひと握りです。警視庁のノンキャリアの部長や各警察本部の部長、小さい県の本部長がこの階級です。

警視正・・・・ここまで来てもノンキャリアにとっては狭き門。なれたとしても定年間近でしょう。警視庁参事官、主要課長(捜査一課など)、大規模な警察署の署長などがこの階級です。

警視・・・・・キャリア組は採用7年で昇任できます。20代、30代です。ノンキャリアの場合はどんなに早かったとしても45歳ぐらいにならないと昇任できません。壁は大きいです。警視庁の課長、管理官はこの階級です。多くの場合警察署長も警視です。

警部・・・・・この階級になるとよくドラマなどでもよく出てきますね。警視庁本部の係長、警察署の課長がこの階級です。この階級の警察官が現場に出てくるということは少ないと思います。英語ではPolice Inspectorの訳語が警部です。つまり映画「私は告白する」のラルーは警部ということになります。

警部補・・・・警察実務ではチームリーダーとして現場責任者的な役割を担う。殺人現場とかに出てくるのは警部補までだと思います。警視庁だったら主任、警察本部だったら係長にあたる階級です。交番所長もこの階級です。

巡査部長・・・全警察官の3割がこの階級。部長刑事はこの階級の刑事のことです。刑事部長というのもありますが全然違う役職です。刑事部の部長は警視監や警視長がつく役職です・

(巡査長)・・・・警察24時とか見てるとこの階級を称した人も出てくると思います。巡査長は警察法で定められた正式な階級ではありません。厳密に言えば巡査です。巡査長でない巡査の指導する役割があります。

巡査・・・・・・最下位の9番目の階級。キャリア組を除けば全警察官はこの階級から始まります。

ドラマだと階級に沿った役職についてない場合もありあす。警視庁刑事部長につくのは警視監の警察官なのに警視長という設定だったりします。