フィルムノワールとは犯罪映画の中の一ジャンルですね。Film Noirとはフランス語で暗い映画を指します。フランス語のためフランスのギャング映画をフィルムノワールだと言う人もいますが、本来はハリウッド製作の映画に対して使う言葉です。フランスの映画批評家ニーノ・フランクがフィルムノワールという言葉を使ったと言われ、1940年代のアメリカ犯罪映画に対してこの言葉を用いました。その後フランスにこの言葉が広まりアメリカ映画界にも輸入されたという感じです。
どの時代の映画を指すかについてはいろんな意見がありますが一般的には1940年代初頭から1950年代の終わりまでです。
フィルムノワールの特徴としてはローキー照明がよく使われていることです。強烈な証明を避け、薄暗くおぼろげに見せる方法です。このようにすることで心理的に激しいことを見せます、またフィルムノワールのストーリーは入り組んでいて複雑になる傾向もあります。犯罪特に殺人がフィルムノワールの素材として使われることが多いです。基本的にはモノクロですがカラー映画のフィルムノワールも存在します。
主なフィルムノワール作品
1940年 レベッカ (アルフレッド・ヒッチコック監督、ジョーン・フォンテイン、ローレンスオリヴィエ主演)
1944年 ローラ殺人事件 (オットー・プレミンジャー監督、ジーン・ティアニー、ダナ・アンドリュース主演)
1945年 失われた週末 (ビリー・ワイルダー監督、レイ・ミランド、ジェーン・ワイマン主演)
1945年 白い恐怖 (アルフレッド・ヒッチコック監督、イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック主演)
1946年 三つ数えろ (ハワード・ホークス監督、ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール主演)
1948年 キー・ラーゴ (ジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート、エドワード・G・ロビンソン、ローレン・バコール主演)
1949年 白熱 (ラオール・ウォルシュ監督、ジェームズ・キャグニー、ヴァージニア・メイヨ主演)
1951年 陽のあたる場所 (ジョージ・スティーヴンス監督、モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー・シェリー・ウィンタース主演)
1955年 ビッグコンボ (ジョゼフ・H・ルイス監督、コーネル・ワイルド、リチャード・コンテ主演)
1955年 必死の逃亡者 (ウィリアム・ワイラー監督、ハンフリー・ボガート、フレドリック・マーチ主演)
1958年 めまい (アルフレッド・ヒッチコック主演、ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァク主演)
代表作を挙げてみましたが、これらはほんの一部です。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_film_noir_titlesにもっとたくさんのタイトルが載っていますので気になる方はどうぞ。
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