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今日は以前紹介した映画「スミス都へ行く」を見たわけです。この映画はアメリカ上院を舞台にした映画です。アメリカの政治について以前書きましたが、今日は上院の機能について詳しく書きます。
アメリカの上院は下院とともに連邦議会を構成します。日本で言えば参議院に当たりますが、権限はアメリカ上院の方が大きいです。
上院の定数は100人です。各州から2人選出されます。人口3700万のカリフォルニア州でも2人、人口56万のワイオミングでも2人の上院議員が選出されます。日本だと一票の格差だとかで騒ぎになりますがアメリカでは問題になりません。そもそも上院は必ずしも人口比例で選出するというわけではありません。上院議員の人気は6年です。これは日本と同じです。上院議員には第一部、二部、三部と分けられています。上院議員選挙は二年ごとに三分の一ずつ改選されます。しかし一番初めに上院ができて選挙するとなった時、全員が任期六年だと二年ごとに三分の一づつ改選できません。そこで1789年に上院議員が着任したとき、第一部の任期は二年、第二部の任期は四年、第三部の任期は六年と分けたのです。今となっては意味のない区分ですが。
ー役職ー
上院議長・・・・議長ですが普段議場で議事を進行することはない。副大統領が兼務し、議長は上院議員ではありません。ただし可否同数となった時には議長席に座り、議長決済票を投じます。
上院仮議長・・・多数党の上院議員のうち議員歴が最も長い者が就任する慣例。現在は共和党ユタ州選出のオリン・ハッチがこの職に就いています。実質的には名誉職で上院議長と同様本会議で議事を行うことはない。
上院仮議長代行・・本会議で議事を主催しているのはこっち。こちらは多数党の新人議員が指名され議事を行います。
ー権限ー
日本にあるような下院優越の原則はアメリカの議会にはありません。法律を成立させるには両院での可決が必要です。
・条約の批准・・・上院だけの権限ですね。条文の解釈決議をやったりします。
・閣僚の承認・・・国務長官や商務長官などが就任するには上院の承認が必要です。大使なども入ります。
・最高裁判事の指名・・・この前ようやく空席となっていた判事が承認されました。
一応対等ということですが権威は明らかに上院の方が上だと思います。下院議員が上院議員に立候補することはよくあることですがその逆はまずありません。
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