陸上自衛隊に所属する50代の2等陸佐が、安全保障に関わる機密情報の「特定秘密」を漏洩したとして、特定秘密保護法違反の容疑で刑事告発されました
陸上自衛隊の2等陸佐は、北海道の北部方面隊の部隊指揮官をしていた2023年7月16日、上富良野演習場で行われた訓練で指示をする際に、特定秘密を扱う人を審査する適正評価を受けていない隊員ら15人に対して、有事での自衛隊活動に関する情報を漏らした疑いがもたれています。
2等陸佐は特定秘密の漏洩後に、話した内容が特定秘密に該当する可能性に気づき、部下の15人に口外しないよう指示していたということです。
防衛省は2024年4月26日に、2等陸佐を特定秘密保護法違反の容疑で、自衛隊内部の犯罪を捜査する部署である警務隊に告発する方針です。
陸上自衛隊の2等陸佐コメント
「隊員の意識を高揚させようと思った。深く考えていなかった」
特定秘密保護法違反容疑の摘発は、2022年12月に1等海佐が書類送検された件に続き2例目となります
上官による「口外するな」という指示が、業務上の指示なのか、犯罪のもみ消しなのか、部下に判断させるという事になります
上官による公務中の不当な指示を規制し罰するスキームが求められます
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