ひと時のブログ

　私は、59歳から62歳ごろまで、左肩痛に悩まされました。一般的によく言われる五十肩だったと思います。若いころは片頭痛や筋肉痛ぐらいで、このように長い期間痛みを抱えて生活した経験はありませんでした。

左の肩痛の原因をインターネット等で調べてみると、心臓病の場合もあることが判り、心配になって医者で診てもらいましたが、どこも異常はないことから、湿布薬等を貼る程度で、その後はしばらく放置して過ごしました。

１年経っても治らず、そのうちに寝返りをするのも辛くなりました。また、それに加えて、膝（ひざ）痛も始まり、日課のランニングもできなくなってしまいました。

そのため、プールでの水中歩行や水泳が良いのではないかと思って、それらを始めました。ところが、今度は背中の下部が痛みはじめてしまったのです。

背中の下部の痛みは酷く、一時は寝るために横になるのも辛いため、うつ伏せ寝も試みたほどです。再度、医者で診察して頂きましたが、内臓などに問題はありませんでした。この時は、本当に一安心しました。

痛みの原因を探るため、生活を振り返ったところ、膝（ひざ）の痛みと背中下部の痛みの原因は次のことが思い浮かびました。

�@ 60歳で定年退職して以降、ランニングの時間が増えました
　　（毎日１時間30分も走っていました）
�A 庭の木が伸び過ぎたため、自分で切り出し、それを廃棄できるように、鋸（のこぎり）で小さく加工する作業を（日々数時間かけて行いました）
�B 実家にある古い木造の小屋を一人で、数日間かけて解体しました。
　　（これは、後で考えても一人でよくできたと思える程、大変なものでした）
�C 自宅の壁や床の汚れを、色々な掃除グッズを駆使（くし）して清掃しました。
�D リハビリで始めた水泳のフォームがめちゃくちゃで、体をねじって泳いでいました。

原因を書き出してみると、今までやったこともないことを、体の限度を超えて行ってしまったためと思い至りました。
がむしゃらにやってしまう、性格が招いたものと思っています。（反省大です）

尚、このような行動が原因とした場合、筋肉痛ということになります。普通筋肉痛は数日間で治るものと思っていましたが、筋肉の内部が炎症すると完治するには相当長い年月を要するようです。若いころと比べると修復力も落ちているのも一因と思います。

さて、膝と背中痛の原因は、自分なりに納得しましたが、五十肩はどうなのでしょうか。
これは、原因らしいことは判りませんでしたが、おそらく、年齢に伴う肩パーツの劣化だと思っています。

しかし、原因はどうであれ痛みは続いていました。そんなある日のこと、いきつけのスポーツクラブで、元職場の同僚（どうりょう）のＫ氏に会い、肩・膝痛の改善方法を教えて頂きました。（Ｋ氏は退職後、それらに関する知識を学んだそうです）

Ｋ氏に聞いたことを実行すると、本当に不思議なくらい効果があり、今では、それらの痛みは殆どなくなりました。

それは、次のように簡単な方法です。

�@ 部屋で横向きに横たわり、手足と体をまっすぐに伸ばします。
�A 上側の腕と足を、ゆっくりと、伸ばしたまま上に持ち上げます。
�B 上まで持ち上げた腕と足を、ゆっくりと元の位置に戻します。
�C この動作を10回程度行い、次に横たわっている体を反対にします。
　　（右肩が上の場合は、次に右肩を上にします）
�D そして、先ほどと同じ動作を10回程行って終了です。
�E これを、朝と夜の2回程度行います。
　　（慣れてきたら、手にペットボトル等を持つなどして
　　　負荷をかけると良いようです）

　記録していなかったため、正確には判りませんが、私の場合、1週間程度で効果が見られました。（肩も膝も両方良くなっていきました、背中は水泳でやっていた変な動作をやめて数カ月で良くなってきました）
以上を、私見を交えて纏（まとめ）ると

中高年の体は、修復力が落ちてきており、限界値も、自分で思っている以上に低くなっています。そのため、何事もほどほどにする心の持ちようが何よりも大切になります。

そして、痛みが生じてしまった時の対策は痛い個所の周辺をゆっくりと動かすことで改善します。

ゆっくりと動かすと何故回復するのかはわかりませんが、落ちてきた筋肉の強化で、痛みの周辺を支える力が増えることと、自分の体がもっている治癒力（ちゆりょく）を活発にしているのではないかと思います。（これは想像で、まったく根拠はありません）

但し、体の異常は、医者に診てもらうことが一番の優先事項です。それで問題ないことが確認できたら、痛みの改善対応として、上記のような方法を試みることをお勧めします。