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2017年09月28日

薄毛対策の再生医療への期待感は爆発寸前

 現在、再生医療の研究が盛んに行われていて毎日のように研究の計画や成果の進展状況などの報告があります。


再生医療とは?


 再生医療を簡単に言うと、人の体の臓器や組織が何らかのトラブル(事故やケガ、病気などで)で損傷や失われた時に、他の細胞や組織を使って復活させる医療のことです。

現在行われている臓器移植や人口臓器などによる治療では、提供者の不足や移植しても体が受け付けない(拒絶反応)を起こす等の問題があります。

しかし、再生医療は、患者の体の細胞等を使って欠損した臓器などを作りだすことから、副作用の心配はなくなります。

自分の体の古いパーツが、新しいものに代えられる時代になったら、生き方も変わってしまうと思います。

まだ、再生医療は始まったばかりで、そんなことを夢見る段階ではないのかもしれませんが、日々着々と進展しているのは間違いないと思います。

先日の新聞記事には、“薄毛の悩みを、再生医療が解決する時代がもうすぐ来るかもしれない。”という内容が紹介されていました。


薄毛の悩みを解決する研究


この研究は、理化学研究所の辻孝チームリーダのグループが行っているもので、2012年には毛を作る「毛包(もうほう)」を再生する技術の開発をしています。

この技術を使ったマウスの実験では、


@ マウスのひげの毛包にある細胞を培養することで、毛包の元を作り出し
A 作った毛包の元を、別のマウスの背中に移植して毛を増やすことに成功




そして、現在、辻孝チームリーダのグループでは、この技術を使って、次のような研究を進めています。


@ 自分の後頭部の毛包から細胞を取って培養する等の加工をする
A 頭髪の薄い個所に移植することで、頭髪を増やす


  
この研究は、2020年の実用化を目指していて、細胞の培養を理化学研究所が行い、加工機械の開発は京セラが行うことが決まっています。

上記以外でも、毛髪再生の研究は盛んに行われていて、もう直ぐに実用化されるという期待は高まっています。


現在行われている主な再生医療の研究


 再生医療の実現に重要な役目を担っているのは、iPS細胞です。
iPS細胞は、皮膚などの体細胞に少しの因子を加えて培養することで、様々な組織や臓器に増殖する能力を持った細胞のことです。

そのため、iPS細胞を使った再生医療の研究は盛んに行われています。

主な研究には次のようなものがあります。
  


   目の角膜の再生・・・この研究は視力の回復や、網膜の再生による目の治療
   血液の血小板の再生・・・現在、実験室レベルでは血小板を作ることに成功していて、赤血球や白血球を作る研究に進んでいます。
  



 再生医療は新分野のため、検証しながら進めることになります。

そのため、このような分野で実用化の実績を積んだ上で、臓器の再生などを対応することを考えているのだと思います。

薄毛対策は、再生医療の実用化の実績を積むには丁度良い分野のように思われますので、研究の進展にはものすごく期待しています。

私の髪がなくならない内に、
早く、
少しでも早く
実用化を待っています。
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