2016年03月29日
なぜ逆?シリーズ@ 右京区と左京区の謎
まず、下の地図をご覧ください。
(画像引用 www2m.biglobe.ne.jp)
右京区と左京区。
普通、地図上で
「向かって右が右京区」
「向かって左が左京区」
のはずです。
しかし、逆になっていますね・・・。
これは
「地図を見ている人とは反対側」からの視点
だから。
つまり通常、地図というのは北が上です。
ところが、「ある人」はその都市を南向きに見ていたのです。
つまり
「南向きに京都を見たある人から見て右、あるいは左」
なので、地図を見たとき逆になっているのです。
さて、それはどなたでしょうか。
正解は、平安京の御所、内裏にいました天皇 。
「 天子南面す 」という言葉があります。
つまり天皇は内裏から南向きに座り、
政務をとるのが習わしでした。すると
天皇が南を向いた状態での右が西、左が東
となります。
現在の右京区・左京区は、厳密に言えば
当時の行政区分とは異なりますが、
「天皇から見ての左右」
という考え方は他にも地名や建物の名称など
多くの場面で適用されます。
ひな祭りで左大臣、右大臣の並びが
正面から見て逆なのもこれに由来しますね。
ということで今回の語呂合わせは
「天皇は南面す」
なので
「天皇は ナン、麺す」
でいきましょう。
天皇陛下は、インド・中国をご外遊・・・。
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