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郵便小話・現金書留

最近になって、郵便業務に携わる者にとって意外と悩ましい問題が増えて来ている様です。


それは何かと言うと、『現金書留の存在を知らない大人が増えて来ている」という事。


その存在を知らない人々を親に持つ子供の殆どは、この現金書留なんて知る事は無いのでしょう。


カード決済が当たり前、冠婚葬祭で移動にかかるのも数時間で済む世の中、郵便局の通帳を持っているなら送金なんてあっという間なんですもんね〜。

最近では東北の震災の時の義援金を送る時に出番が多くなったくらいで、余程の事が無い限り利用する機会なんて無いのではと思いますわ。


でもですね、お金の入った郵便をポストにポイって入れるのは一応犯罪なんですよ〜。


自分の子供が知らずにやった行いで罰金を取られちゃったなんて嫌でしょう。


そこでまあ知らない人の為にも、簡単に郵便で現金を送る方法を今一度教えておいて上げます。

*為替送金という簡単な方法も在るのですが、これは夜間窓口がある郵便局ならいつでも使えるのですが、現金封筒が売り切れだったり事前に準備出来ない場合は使えません。


(事務リスクを減らしたいだけなんですけど、正直お客さんから罰金を取るのは心が痛むので、真面目に知っていて欲しいですわ)


これが現金書留用通常封筒(定価20円也)。普通のご祝儀袋くらいならそのまま入る(らしい)大きさです・・・といっても内容積は190o×115o程度なので
お札と書状をそのまま放り込む使い方がスマートかも。

でもやっぱり失礼かな〜と思ったら迷わず定形外現金書留で送るのが無難でしょうな。

折角の水引が潰れて届いたら嫌ですものね〜。



以前は同じ値段で定形外現金封筒(215o×142o)を販売してはいたのですが、最近は在庫を置かない窓口が多いので、この場合は大きめの丈夫な封筒に入れて表に”現金書留”と記入して差出すといいでしょう。



何か余計なペラ紙が付いていますが、すべての太枠の内側にある受取人と差出人、要償額(補償額)などを記入します。ちなみに矢印部分がのり付けされていますので、複写の際にずれなくなっています。


記入する金額は1万円以下なら”10000”でOK。基本50万円までしか保証してくれませんので
50万円以下なら中身の金額をそのまま記入しておくのが無難。



専用の追跡バーコードシールを5ヶ所(差出人控え、引受け局控え、配達局控え、配達証、郵便物本体)に貼付けて作成。最終的に配達された時にはこのペラ紙が全部剥がされた状態になっているはずです。郵便物の重さにはバーコードシールの重さも含まれているので注意。




続いて裏側。2重に封が出来るので意外と丈夫。封をしたら3ヶ所に割り印を忘れずにしましょう。詳しい説明はこの裏側にあるので安心ですね。






基本料金はどのくらいなのかって言うと・・・。

現金封筒     :20円

普通郵便料金   :80円(25g以内)から90円(50gまで)
          50g以上100gまでは定形外料金140円になります。


特殊取り扱い料金(一般書留)
         :420円

要償額に対する割り増し料金(1万円まで)
         :0円

要償額に対する割り増し料金(1万円を超える5千円までごとに)
         :10円

例1:500円硬貨(約7g)で2000円を送りたい場合。

封筒代20円+基本料金(25g以上50gまで)90円+特殊料金420円=530円


例2:ちょっとがんばって諭吉さん1枚10000円を送りたい場合。

封筒代20円+基本料金(25gまで)80円+特殊料金420円=520円


例3:孫がピンチなので50万円(約51g)を急いで送りたいw場合

封筒代20円+定形外基本料金(50g以上100gまで)140円+特殊料金420円
     +特殊料金割り増し490円+速達料金270円=1340円


・・・とまあこんな感じです。

硬貨だけで高額の送金する事も出来ない事は無いのですけど、腰を痛めそうなので正直避けたい処ですね。





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