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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2015年04月05日
A438・「介護」〜傘寿のつぶやき
1、日本人の介護・寝たきり期間;男性9年、女性14年

まもなく満80歳になります。

2013年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳で、いずれも過去最高を更新したとのことで、「平均的な日本人」を自称しているわが身が年齢でも平均値に到達することになります。

有難いことに今は介護を必要とせず一病息災で過ごしていますが、世間一般では、自力で健康に生活できる期間である「健康寿命」が2010年の統計では男性70.42歳(2010年の平均寿命79.55歳)、女性73.62歳(同86.30歳)との由。

男性は平均して9.1年間、女性は13.7年間は介護され、寝たきりになっている訳です。
厄介なことに、この数字はこの先着実に増えていくことでしょう。

「元気で!何時までも!」と願う家族の気持ちはあるものの、介護する人の生活を狂わせ、時には破壊している現実があります。

2、介護の負担をかけさせない為に

私は前述したように「平均的な日本人」を自称していますが、この先9年間も介護され、寝たきりで過ごす!しかもこの先更に延びる!
など考えると、ぞっとします。
しかしこれが日本人平均像の現実ですから、目を背ける訳には行きません。

有難いことに今は介護を必要とせず、病気怪我で寝たきりでもなく、一病息災で過ごしていますが、
心のありよう、体の手入れを心がけることで「要介護期間ゼロ」に出来ないものか!
是非そう致したい! と願っています。

もともと自然界では「自力で生活出来なくなったら、それを悟り、静かに身を隠す」という摂理がある様です。
象はその時が来ると群れから離れ、仲間はしばらく立どまり、やがて離れていくと言われます。猫も己の最後を悟った時飼い主の目の届かない所に行きます(私も子供の頃に体験しました)。

現代の人間社会では、文明とか医療技術とか宗教観とかのなせる結果でしょうか?
平均値で見る限りでは、人には「上記のような長期間の要介護、寝たきり」という重い、大きな有害無益なつけが課せられています。

ではあっても当然ながら、立派に自分を生きぬかれた先人が多くおいでのことも事実です。

10年以上にわたって植物観察の指導を頂いたO先生は、卒寿のお祝い後も野山に出かけられていましたが「体がきつくなったのでしばらく休みたい」とおっしゃられ、月例の観察会はお休みになりましたが、その後も「家の近くを散歩している。そのうち観察会にも・・」といったお便りを頂いていましたが、突然の訃報を受けました。
ご遺族から「寝ついて3日、あっという間の旅立ちでした」と聞かされました。
最後まで気力充実した92年の人生でした。

或る女性の話です。長年娘さんと一緒に暮らしてきましたが、習い事など趣味の世界を楽しみながらも身の回りのことは努めて自分で処理し、隠居気分が少しもない方でした。

90歳を過ぎる頃から、さすがに体力は衰えましたが、それでも人手を借りずに入浴したり、壁や家具など伝いに家の中を移動したり、体を動かすようにしていましたし、食事も途中で手を休めたり、居眠りしながらも自分で食べていました。食べるように努めていたようだと娘さんは回想します。

ちょっとしたはずみで腰を痛め、そのまま寝たきりになってしまい、自宅介護を受ける身になりましたが、手足を動かすなど再起への意欲、気力を見せるなど、主治医の先生、看護士さん、介護士さんも感心するほどでした。

寝たきりが8か月目に入り、素人目にも衰えてきていると思われようになり、そんな頃、終日付き添い、毎日3度の食事や間食を口元に運んだりしている娘さんに(はっきりとは聞き取れない口調で)「もういいわ」と言ったそうです。娘さんへの残る力を絞っての心遣いだったように思われます。

その後はお好みのジュースで口を湿らすだけとなり、1週間ほどして眠る様にして97年の人生を終えました。

最後の半年程は怪我がもとで寝たきりになりましたが、その直前まで、食事も、身の回りのことも努めて自分のことは自分でされ、また、壁に伝い歩きをするなど、体を動かすように努めておられた由。

「自分がこれからをどう過ごすべきか」と考えるとき、このお二方の生き様から多くの教訓を学びます。

「子や孫たちに介護の重荷を背負わさないように!」
思っても、願っても、意に反する結果になるかもしれませんが、出来る限りのことはしておこうと念じています。

(1)延命措置はしないこと
   最低限、これだけは今すぐに申し送り出来ます。
(2)体の健康
食事、運動、健康管理など自分のことは自分でする
(3)心(脳)の健康

(2)(3)について、何をどうする?!は
   今迄行なってきたこともあり、
   これから行うべきこともあるだろうし、
   思い通りには行かないこともあるだろうし、
などなど、自分なりに考え、行動しているところです。

「行動しながら考えていこう」と言うのが適当なようだと思ってもいます。
   
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