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はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2013年04月28日
A270・話しが通じない高齢者の事例
糖尿病の内科検診で近くの病院へ2カ月毎通っていますが、合併症が目に出ていないかをチェックするため、同じ病院の眼科にも同間隔で通っています。昨日、この眼科に行ったときのことです。

受付を済ませて順番を待っていますと、看護婦さんが少し離れたところに座っている患者さんに何やら大声で話していました。その声がだんだん声を大きくなるのですが、一向に話しが通じません。
別の看護婦さんが応援に来て、補聴器を持ってきたりしましたがダメでした。


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その患者さんは時々一言二言ものを言うのですが何と言っているのか聞き取れません。
見たところ、私(4捨5入すると80歳)よりも一回り程先輩と見受けるおばあさんで、
耳がかなり弱っているようでもあり、話しが通じない様でもありました。

看護婦さんは、丁寧語をカットして
「先週、OOさんはこに来て、先生が次は2カ月先!と言いました。今日は何を診て欲しいのですか?」
と、噛むように、繰り返します。

おばあさんは「13時に来るように言われた。13時まで待ちますか?」と言っているようです。(この時は11時を少し回っていました)
話しが嚙み合いません。

「筆談は出来ないのですか?」「家族と連絡は?」と、合間を見て看護婦さんに聞くと
「目が悪くて読み書きはむり」「家族と連絡が取れていない」とのことで、どうしたものか思案顔でした。

眼科医の次回検診日時を覚え違いしているのか?
別の科の予約と眼科を混同しているのか?
何れにしても高齢者医療には、この様なこともあるのだと知らされました。

病院関係者のご苦労もさることながら、90歳を超え(多分!)目も耳も悪く、まともに会話が出来ない身で、自宅が近いのかも知れませんが、一人で病院に来て、待合室の椅子にジーッとうずくまるように座っている姿が、とても小さく見えてなりませんでした。

内輪の事情は分かりませんが、
同行する、又は出来る人はいないのだろうか?
一人で行動する場合は、不便や危険があっても介護制度の手は差し伸べられないのだろうか?

今の福祉制度そのものや運用の実態が、本当に援助や介護を必要としている人への助けになっているのだろうか? と思ったりします。

当人の意識、努力は勿論欠かすことは出来ないでしょうが、心ならずも弱者の状態になった人への気配りや如何に!

「斯くあるべし!」などと結論めいたことはとても言えそうにありません。
目の前の事例に対して単なる同情を云々しても、それだけのことにしかなりません。

先ずは自分自身が健康であるように常日頃心がけようと言い聞かせ、
困難な立場にある人の心になって(実際はとても難しいことでしょうが)己の言動を制御できるように修練していこうと思ったことです。




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