2013年01月07日
A233・「七草がゆ」〜春の七草
新年おめでとうございます
今年も宜しくお願い致します
1、いつもの様な新年です。感謝!
元旦の朝、鎌倉鶴岡八幡宮に初詣して
2日、3日は家で大学箱根駅伝をテレビ観戦し、
4日は浅草・浅草寺に初詣、隅田川七福神巡り、
6日に都下、高尾山・薬王院と山頂の三角点で今年の山野での安全祈願をしてきました。
毎年、同じことの繰り返しですが、今年もまた同じパターンを繰り返しています。故郷の札幌や北陸、東北など雪国各地は大荒れの天候であるのに、関東太平洋側だけが晴れて、申し訳ないように思いながら、平穏な正月を送れていることに感謝しています。
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今年も宜しくお願い致します
1、いつもの様な新年です。感謝!
元旦の朝、鎌倉鶴岡八幡宮に初詣して
2日、3日は家で大学箱根駅伝をテレビ観戦し、
4日は浅草・浅草寺に初詣、隅田川七福神巡り、
6日に都下、高尾山・薬王院と山頂の三角点で今年の山野での安全祈願をしてきました。
毎年、同じことの繰り返しですが、今年もまた同じパターンを繰り返しています。故郷の札幌や北陸、東北など雪国各地は大荒れの天候であるのに、関東太平洋側だけが晴れて、申し訳ないように思いながら、平穏な正月を送れていることに感謝しています。
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2、七草がゆ
高尾山からの帰り道、七草がゆのセットを求めようと家の近くのスーパーに寄りますと、入り口近くに積み上げるように沢山置いてありました。それだけ多くの客を見込んでのことでしょう。
近年、七草がゆをいただき、無病息災を願う家庭が増えてきたようです。
スーパーなどで素材セットが手軽に買い求めることが出来るせいもあっての事でしょうが、何れにしても喜ばしい傾向と思います。
「春の七草」と言われるものを、何も教科書通り七種類揃えなければならない訳ではないのでしょうが、春の野に力強く生きる若菜を思い浮かべる行事、食習慣として、より多くの人の生活に溶け込んで欲しいと願っています。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ これぞ七草」
平安時代の左大臣・四辻喜成が詠んだ歌として伝えられています。
若干補足します。
・セ リ;湿地に生え、香りの良い若菜が食用に供されます。よく似たものに「ドクゼリ」があります。植物園の方に識別法を直接教わりましたが、実際に生えている物を見分けるのはなかなか困難です。よほど自信がない限り、指導者無しで野で摘むのはおすすめ出来ません。
・ナズナ; 別名ペンペン草
・ゴギョウ;別名ハハコグサ(母子草)黄色の花で道端・空き地にも自生します
・ハコベラ;「はこべ」のこと
・ホトケノザ;早春、水田などに群生するキク科のタビラコ(田平子)のこと。
昨今、道端・空き地などに多く見られる花が赤紫のシソ科(茎が四角形)のホトケノザとは違うので要注意。
・スズナ;カブの異名
・スズシロ;ダイコンの異名。日本には中国から弥生時代にはすでに伝えられていたようです。古くはオオネと呼ばれていた由(漢字にすれば大根でしょうか?)。と言っても、今の青首大根とかの様な立派なものでなく、海岸の砂地に自生するハマダイコンのような物であったように想像します。
大根は、学問的にはすべてが根ではなく、肥大した茎、胚軸と根からなっているとか!
大雑把に言って、地上に現れている部分が胚軸で、地下部がおおよそ根に相当し、肥大部の茎頂側(上側)の二次根の発生が認められない部分は胚軸との由。二次根とは、根から両側に一列づつ出ているひげです。
事のついでに七草がゆの由来などを調べてみました。
元々は旧暦正月七日に無病息災を祈って七草粥を食べる行事。
古代中国では正月一日から、鶏、狗(いぬ)、猪、羊、牛、馬の順に獣畜の占いを立て、七日には人の占いを始めたということで、この日は人日(じんじつ)とした。人日は五節句(*)の一つとして、1年間の人の運勢を占う日とされた。とあります。
(*)五節句; 人日(じんじつ)(1月7日)
上巳(じょうみ)(3月3日)
端午(たんご) (5月5日)
七夕(たなばた)(7月7日)
重陽(ちょうよう)(9月9日)
この日に七草を食べるのは、若菜の息吹、生命力を身体に与えようとする呪術的な要素が強いようだ。もともと七草粥は中国伝来の風習で、粥ではなく羹(あつもの=汁)であった。それがいつしか宮中行事の穀物粥と融合して七草粥となったといわれてる。(温古年中行事;小林永濯著)
昨今、お正月休みはどうしても運動不足、食べすぎでメタボ増進になりやすいため、体調を整えるためにも、ビタミン類が含まれ消化のいいお粥を食べるのは理にかなっている。との解説もあります。
昔、人々が自然と共生していた頃は、食べ過ぎとかメタボとかは多分蔓延してはいなかったでしょうから、七草がゆの本来ではないでしょうが、昨今の食習慣への戒めとして受け取りたいと思います。
時間はかかりますが、ジックリ炊きあげた「おかゆ」には、所謂「お袋の味」「家庭の味」を感じます。忙しい現代人は「そんなことをしている時間がない!」と反論します。私も現役の時はそうでした。
「忙中閑あり」という言葉を機に応じて思い出して欲しいと思います。
「おかゆ」の難点は噛もうと思っても、つい、すすってしまうこと。ところが日本古来の食習慣の素晴らしいのは、脇役のおかずに魚の干物とか繊維質の多い野菜がさりげなく添えられて、よく噛むように語りかけていることです。
昔の人たちの生活の知恵を改めて教えられます。
高尾山からの帰り道、七草がゆのセットを求めようと家の近くのスーパーに寄りますと、入り口近くに積み上げるように沢山置いてありました。それだけ多くの客を見込んでのことでしょう。
近年、七草がゆをいただき、無病息災を願う家庭が増えてきたようです。
スーパーなどで素材セットが手軽に買い求めることが出来るせいもあっての事でしょうが、何れにしても喜ばしい傾向と思います。
「春の七草」と言われるものを、何も教科書通り七種類揃えなければならない訳ではないのでしょうが、春の野に力強く生きる若菜を思い浮かべる行事、食習慣として、より多くの人の生活に溶け込んで欲しいと願っています。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ これぞ七草」
平安時代の左大臣・四辻喜成が詠んだ歌として伝えられています。
若干補足します。
・セ リ;湿地に生え、香りの良い若菜が食用に供されます。よく似たものに「ドクゼリ」があります。植物園の方に識別法を直接教わりましたが、実際に生えている物を見分けるのはなかなか困難です。よほど自信がない限り、指導者無しで野で摘むのはおすすめ出来ません。
・ナズナ; 別名ペンペン草
・ゴギョウ;別名ハハコグサ(母子草)黄色の花で道端・空き地にも自生します
・ハコベラ;「はこべ」のこと
・ホトケノザ;早春、水田などに群生するキク科のタビラコ(田平子)のこと。
昨今、道端・空き地などに多く見られる花が赤紫のシソ科(茎が四角形)のホトケノザとは違うので要注意。
・スズナ;カブの異名
・スズシロ;ダイコンの異名。日本には中国から弥生時代にはすでに伝えられていたようです。古くはオオネと呼ばれていた由(漢字にすれば大根でしょうか?)。と言っても、今の青首大根とかの様な立派なものでなく、海岸の砂地に自生するハマダイコンのような物であったように想像します。
大根は、学問的にはすべてが根ではなく、肥大した茎、胚軸と根からなっているとか!
大雑把に言って、地上に現れている部分が胚軸で、地下部がおおよそ根に相当し、肥大部の茎頂側(上側)の二次根の発生が認められない部分は胚軸との由。二次根とは、根から両側に一列づつ出ているひげです。
事のついでに七草がゆの由来などを調べてみました。
元々は旧暦正月七日に無病息災を祈って七草粥を食べる行事。
古代中国では正月一日から、鶏、狗(いぬ)、猪、羊、牛、馬の順に獣畜の占いを立て、七日には人の占いを始めたということで、この日は人日(じんじつ)とした。人日は五節句(*)の一つとして、1年間の人の運勢を占う日とされた。とあります。
(*)五節句; 人日(じんじつ)(1月7日)
上巳(じょうみ)(3月3日)
端午(たんご) (5月5日)
七夕(たなばた)(7月7日)
重陽(ちょうよう)(9月9日)
この日に七草を食べるのは、若菜の息吹、生命力を身体に与えようとする呪術的な要素が強いようだ。もともと七草粥は中国伝来の風習で、粥ではなく羹(あつもの=汁)であった。それがいつしか宮中行事の穀物粥と融合して七草粥となったといわれてる。(温古年中行事;小林永濯著)
昨今、お正月休みはどうしても運動不足、食べすぎでメタボ増進になりやすいため、体調を整えるためにも、ビタミン類が含まれ消化のいいお粥を食べるのは理にかなっている。との解説もあります。
昔、人々が自然と共生していた頃は、食べ過ぎとかメタボとかは多分蔓延してはいなかったでしょうから、七草がゆの本来ではないでしょうが、昨今の食習慣への戒めとして受け取りたいと思います。
時間はかかりますが、ジックリ炊きあげた「おかゆ」には、所謂「お袋の味」「家庭の味」を感じます。忙しい現代人は「そんなことをしている時間がない!」と反論します。私も現役の時はそうでした。
「忙中閑あり」という言葉を機に応じて思い出して欲しいと思います。
「おかゆ」の難点は噛もうと思っても、つい、すすってしまうこと。ところが日本古来の食習慣の素晴らしいのは、脇役のおかずに魚の干物とか繊維質の多い野菜がさりげなく添えられて、よく噛むように語りかけていることです。
昔の人たちの生活の知恵を改めて教えられます。