2012年08月19日
A186・インスリン治療で合併症を回避できた!〜「それ迄の治療は何だったのか?」
1、「インスリン治療は避けたい!」との思いこみ
「何としてもインスリン治療は避けたい!」
そう思い込んで、カロリー制限と運動療法強化に努めたものの、血糖値が急上昇して合併症を我が身のことと感じるようになりました。
糖尿病と診断されて緊急入院し、以降経口薬での治療が10年以上が続いていた頃のことです。この間、薬の量は少しずつ増えて「これが最大!」という水準になっていました。
それでも一向に改善の気配は見られず、当時の主治医の先生から「インスリン治療」を言われるようになったのですが、冒頭の「インスリン治療は避けたい!」という思いこみがあって、踏み切れずにいました。
「何としてもインスリン治療は避けたい!」
そう思い込んで、カロリー制限と運動療法強化に努めたものの、血糖値が急上昇して合併症を我が身のことと感じるようになりました。
糖尿病と診断されて緊急入院し、以降経口薬での治療が10年以上が続いていた頃のことです。この間、薬の量は少しずつ増えて「これが最大!」という水準になっていました。
それでも一向に改善の気配は見られず、当時の主治医の先生から「インスリン治療」を言われるようになったのですが、冒頭の「インスリン治療は避けたい!」という思いこみがあって、踏み切れずにいました。
糖尿病と診断されて入院をしていた際に、病院関係者から「インスリンを打つと膵臓が怠けて自前のインスリンが出なくなります。そうならないようにして下さい」と言われ、それが頭にこびりついていたのです。
「インスリン治療を」と言われ、それを拒みながら1年半ほど有害無益の回り道をいているうちに血糖値が急上昇し、合併症を身近に感じるようになって、気分的にかなり追い込まれました。
糖尿病センターがある病院にセカンドオピニオンを求め、そこでのドクターの説明に納得して、というか、意を決して! インスリン治療を始めたのでした。
2、インスリン治療の効果
A1cは9〜10%台から12%台半ばに跳ね上がっていました。祈るような気持ちで始めたインスリン治療でしたが、最初の1ケ月経過時点では期待に反して若干増加!していました。
「自分はインスリン治療でも駄目なのか?!」
こんな思いがありましたが、続く2ケ月後、3ケ月後の検査では 各1%程改善されて、A1cの低下傾向が顕著に認められ、地獄で仏の思いでした。
長年にわたって垂れ込めていた雨雲に切れ目が出来て、そこから一筋の陽の光が射しこんできた様な、生涯忘れられない安堵感を覚えたものでした。
新たに担当いただいた主治医の先生の「ゆっくり下げていきましょう」という方針通りに、その後はゆっくりと下がり続けて、1年半ほどで自分とは無縁と思っていた夢のような6%台になり、さらに1年ほどして6%台前半に下がって、以後数年6%台前半でコントロール出来ています。
3、今までの治療は何だったのか?
合併症の発症を回避できたことに胸をなで下ろす一方で、闇雲にインスリンを避けてきた有害無益の思いこみを反省し、「もっと早くインスリン治療を始めたならば!」との思いが強まりました。
「それ迄の治療は何だったのか?」
「患者の意向による場合もあるだろうけれど、病院の治療方針で、もっと早い時期からインスリン治療を行わないのは何故か?」
自分の場合は、結果的に見て、効果のない経口薬を長年服用し、10年以上もの間過度に抑制された生活を送り、挙げ句は症状を悪化させてしまいました。
「もっと早い時期にインスリン治療をはじめたなら!」
との感は、強まりこそすれ、弱まるものではありません。
「糖尿病学会の指針なのか?糖尿病を診る多くのお医者さんには、初めは経口薬で対処し、限界が来たらインスリンに切り替える、という方針が定例化しているのではないだろうか?」
こんな風に思ったものです。患者の身勝手な勘ぐりかも知れません。
自分の体験に照らし、一人の患者として、経口薬での治療を行っている何百万人もの同病の方々に申し上げたいのは、
「早い時期からのインスリン治療を薦めたい」ということです。
「インスリン治療を」と言われ、それを拒みながら1年半ほど有害無益の回り道をいているうちに血糖値が急上昇し、合併症を身近に感じるようになって、気分的にかなり追い込まれました。
糖尿病センターがある病院にセカンドオピニオンを求め、そこでのドクターの説明に納得して、というか、意を決して! インスリン治療を始めたのでした。
2、インスリン治療の効果
A1cは9〜10%台から12%台半ばに跳ね上がっていました。祈るような気持ちで始めたインスリン治療でしたが、最初の1ケ月経過時点では期待に反して若干増加!していました。
「自分はインスリン治療でも駄目なのか?!」
こんな思いがありましたが、続く2ケ月後、3ケ月後の検査では 各1%程改善されて、A1cの低下傾向が顕著に認められ、地獄で仏の思いでした。
長年にわたって垂れ込めていた雨雲に切れ目が出来て、そこから一筋の陽の光が射しこんできた様な、生涯忘れられない安堵感を覚えたものでした。
新たに担当いただいた主治医の先生の「ゆっくり下げていきましょう」という方針通りに、その後はゆっくりと下がり続けて、1年半ほどで自分とは無縁と思っていた夢のような6%台になり、さらに1年ほどして6%台前半に下がって、以後数年6%台前半でコントロール出来ています。
3、今までの治療は何だったのか?
合併症の発症を回避できたことに胸をなで下ろす一方で、闇雲にインスリンを避けてきた有害無益の思いこみを反省し、「もっと早くインスリン治療を始めたならば!」との思いが強まりました。
「それ迄の治療は何だったのか?」
「患者の意向による場合もあるだろうけれど、病院の治療方針で、もっと早い時期からインスリン治療を行わないのは何故か?」
自分の場合は、結果的に見て、効果のない経口薬を長年服用し、10年以上もの間過度に抑制された生活を送り、挙げ句は症状を悪化させてしまいました。
「もっと早い時期にインスリン治療をはじめたなら!」
との感は、強まりこそすれ、弱まるものではありません。
「糖尿病学会の指針なのか?糖尿病を診る多くのお医者さんには、初めは経口薬で対処し、限界が来たらインスリンに切り替える、という方針が定例化しているのではないだろうか?」
こんな風に思ったものです。患者の身勝手な勘ぐりかも知れません。
自分の体験に照らし、一人の患者として、経口薬での治療を行っている何百万人もの同病の方々に申し上げたいのは、
「早い時期からのインスリン治療を薦めたい」ということです。