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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年07月08日
A158・コメには毒がある
1、コメはコメのために実を結び、子孫を残す

玄米には「発芽毒」があります。
玄米を水に浸して発芽させると、この毒か消えるので発芽玄米には毒がありません。
玄米を精製して白米にすると胚芽などが取り除かれるので毒はありません。
コメは自然界にある時は毒を持っているから「有毒植物」であると言えそうです。

しかしこれは、「コメは食料」という、人間の自分勝手な思いこみに拠ることであって、言うまでもなく、コメはおのれが生き、子孫を残す為に種を残し、進化してきた訳で、「発芽毒」は発芽の時期をコントロールする為のものなのだそうです。

「発芽毒」に限らず、様々な植物は自分のために様々な物質を蓄えています。それを人間が自分の為になるか、ならないかで、「薬草」と言ったり「毒草」と言ったりしているだけのこと。身勝手なものだ! と言われても仕方ないと思います。

人間はコメから恵みをいただいていることを、謙虚に受け入れるべきだと思わされます。

2、植物と動物〜「助け合い」と「敵対」

ほとんどの植物は葉緑素と抗酸化物質を持っていて、葉緑素で太陽光のエネルギーを吸収(光合成)し、この際発生する活性酸素を抗酸化物質で中和(抗酸化)・分離して生命を維持すると説明されます。

動物が出現しました。動物は光合成ができませんから、その意味での抗酸化化合物は不要ですが、呼吸する酸素から発生する活性酸素から身を守らなければならなりません。そこで、植物を食べ、植物からエネルギーも抗酸化物質も入手するのだそうです。

植物と動物の相互の関係を見ると、
             
・昆虫による植物の花粉媒介などのように、‘相利的’と呼ばれ双方に利益がある場合と、

・植物とそれを食べる草食動物との関係のように両者が敵対関係にあり、植物は食われないように(防衛)、動物は植物の抵抗を突破して食えるように(搾取)と、どちらか一方に有利に適応して進化する場合 とが見られます。

植物は外敵からの難を逃れるための逃避行動がとれないため、「トゲ」を発達させたり、相手が嫌う「臭い」物質を出したり、まずい「味」になったり、「毒」を持ったりするように進化しました。

冒頭に「玄米は毒を持っているから有毒植物」・・と言いました。

植物には上記のように、外敵に備えて、又は自分をコントロールするために毒性物質を持つように進化してきたものが珍しくありません。

この有毒植物を加工し毒性を除去あるいは弱めることによって、食用・薬草として利用されることもまた少なくありません。というよりも、この様な食用・薬用植物に囲まれていると言えます。コメ、ウメ、ジャガイモ、イチョウ(ぎんなん)、ワラビなどなど・・・

人間に有効に利用されているものは食用植物、薬用植物として珍重し、
毒性物質を持ち、無価値なものを有毒植物と称している様でもあります。

人間の都合だけでのことで、植物の本質とは別次元の話です。
チョット理屈っぽくなりすぎた感があります。

要は 食材とは!

自然から恵まれた物であり、一口一口噛みしめ、味わって食べるように致したい。と言いたかったのです。



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