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プロフィール

はぴせ
元会社員の後期高齡者。自称平均的な日本人。札幌市出身、東京都在住。「心と体の健康維持・増進」を願い、求める極意は「自然体」で「頑張りすぎない程度に頑張って」日々を暮らすこと。
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2012年02月16日
A015 「うつぶせ寝」と「仰向け寝」(2)
仰向け寝では、舌が重力で咽頭腔に落ち込んで気道を狭める為、睡眠時無呼吸、イビキ、誤嚥などの誘因となります。

熟睡できない、睡眠の質の低下は脳卒中や不整脈、さらに血行不良の原因にもなり血液中の酸素不足、ひいては心筋梗塞、脳梗塞の誘因にもなります。

「仰向け寝」を「うつぶせ寝又は半うつぶせ寝」に変えると、これらの症状の多くは解消出来ると説明されています。

前回紹介した図書「うつぶせ寝健康法」から「うつぶせ寝」の効用について要点を書き出します。


<前回>
1、「うつぶせ寝」の方が自然ではないか?


<今回>

2、「うつぶせ寝」の効用

・医療、看護、介護の現場で、1990年前後から「うつぶせ寝」を治療の一環として取り入れ、腹臥位療法へと進化しました。

重症の呼吸不全患者が回復したり、腰や背中の床ずれの寝たきり患者が治るなど画期的な効果をもたらせました。世界中で腹臥位療法の効果が報告されています。

・心臓に通じる太い血管が背骨の前を通っていて、仰向け寝では内臓が重力でこの太い血管を圧迫するので血行を阻害しますが、うつぶせ寝はこれを解消します。

・仰向け寝では、筋肉の塊である重い舌が咽頭腔に落ち込み(舌根沈下)、睡眠時無呼吸やイビキを引き起こす原因となりますが、うつぶせ寝ではこれが解消されます。

・睡眠時無呼吸で熟睡できないと血圧が高い状態が続いて脳卒中や不整脈の誘因となります。

・舌根沈下は睡眠の質を落とすだけでなく、血行不良の原因にもなり血液中の酸素不足、ひいては心筋梗塞、脳梗塞の誘因になりますが、うつぶせ寝はこれが解消されます。

・年齢を重ねると、睡眠中は喉頭蓋(食道と氣管への交通整理を司る弁)の反応が鈍くなり、口の中の菌や異物が誤って気管から肺に入り(誤嚥)、小さな気管支炎や誤嚥性肺炎を繰り返しています。この繰り返しは体を疲弊させ症状の悪化、老化を早めます。

50歳代では多くの人が睡眠中に誤嚥をしていると考えられ、60歳代以上ではほぼ100%の人が誤嚥をしている。とのことです。こうなると人ごととして聞いていることは出来ず、まさに我がことで有る訳けです。

・あお向け寝では重力でタンが気管から肺に流れ込み、肺の背中下側が一番底に溜まります。この粘液の排出が困難になり、肺機能低下の誘因となります。

うつぶせ寝では誤嚥を防げるし、肺の背中下側が高めの位置に変わるため、異物が重力で排出されるようになります。

・逆に「うつぶせ寝」に問題点、危険な点はないのだろうか?
素人の第一感、うつ伏せ寝での窒息が怖い!と思いますが、

先生曰く「乳幼児や、自力で首を動かすことが出来ない病人、高齢者では注意を要する。専門医の指導が必要だが、それ以外の自力で首を動かすことが出来る大人ではその心配は無用。」とのことです。 (続く)

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