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2015年04月12日

常連さんのおばあちゃん

数年前100円ショップでアルバイトをしていた。
2〜3年勤めたので、常連さんとはけっこう仲が良かった。

その常連さんの中に、あるおばあちゃんがいた。

白髪で小っちゃくて腰が曲がっていて、カート?を押しながらゆっくり歩いてくる。そしてお気に入りの黒飴を2〜3袋買って行く。

少し耳は遠いけど、いつもにこにこして可愛らしくて、来店頂く度に私もやたら買い物のお手伝いをしてしまったりしてたw

しばらく楽しく働いてたんだけど、私は就職が決まってバイトを辞めることになった。


すみません続きます


出勤日数も残り少なくなった頃におばあちゃんが来店されたので、少しの会話の後に辞める事を伝え、お礼を言い挨拶をした。

おばあちゃんは「おめでとうね、頑張ってね」ってしわしわの手で私の手を握ってくれた。

レジでお気に入りの黒飴を精算し、いつものように財布やらが入ってる小さいリュックを背負うお手伝いをした後のこと。
ごめんねぇ、と言いながらおばあちゃんが泣き出した。

昔、娘さんとお孫さんを同時に亡くして私にお孫さんの面影を重ねていたこと、私との他愛ない会話が嬉しいといつもおじいちゃん(旦那様)に話していた、と言って涙をぽろぽろ流していた。

丸めたくしゃくしゃのティッシュで目頭を押さえているおばあちゃんを見て、私も店内に関わらずで泣いてしまった。
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