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2015年04月15日

じいちゃんにそっくりなAさん

俺、知的障害者福祉の事業所でバイトしてるんだ
といっても、ある程度自立した人のお出かけ補助とかに
付く程度のもの
俺も入った当初は、そこらにいるガキんちょと
殆ど変わらない障害児とお出かけしたりで楽しかった

けど長く勤めてる内に
そういう楽な仕事はまわしてもらえなくなって
最近は自分と同じくらいか、
若しくはものすごい年配の方ばっかりでうんざりしてた

そんな状態で明日は50近いおっさんとボーリングしてきて、
と言われたもんだから正直気が重かった

で、当日
事業所に送迎されてきたその人(以下Aさん)と
自己紹介し合ったときに俺びっくりw
ずいぶん前に死んじゃった俺のじいちゃんにそっくりなのw

俺、おじいちゃんっ子だったから
母の田舎に行った時はいっつもじいちゃんと喋ったりしてたのね

もう亡くなって10年ぐらいになるけど
じいちゃんの顔とかはっきり覚えてるわけ
このときは世の中にはこんなに似てる人もいるんだな〜とか
そのぐらいの心境だった

んで、そのまま一緒にお出かけして
適度によいしょしながらボーリングしたりしてた

すこし舌っ足らずなところあるけど
会話も普通にできるし久しぶりに楽なバイトだな、とか思ってた
ただその舌っ足らずな話し方も晩年のじいちゃんにちょっと似てて
ノスタルジックな気分にもなってた


121 :2/2 :2010/11/19(金) 21:06:53.44 ID:smr5k+nY0 (2 回発言)
で、事が起きたのが昼食時
俺が何が食べたいか聞くとAさんはしばらく悩んだ末に、
ハンバーガーが食べたいって言ったから
しばらく歩いて某チェーン店に入った

俺がそこでハンバーガーを二つ(お金あんまりなかったからw)
Aさんがチーズバーガーを二つ買って対面になるように席についた

Aさんは言葉遣いとかしっかりしてて
「そんな量で大丈夫ですか?」とか
明らかに若造の俺にもすごく丁寧な話し方をしてくれてた

いただきますして食べ始めると
そこで俺がちょっとしたことに気づいちゃったの
Aさんの食事の仕方というか咀嚼のしかたみたいなのが
死んだじいちゃんに本当にそっくりだった

じいちゃんは生前、
俺が遊びに来るたびにおいしいもの用意してくれてて、
それをいつも一緒に食べてたから
じいちゃんが物を食べる時の様子なんかは鮮明に覚えてたんだ

顔も似てるAさんがそんなところを見せるもんだから
俺の中でなんかが切れちゃったのかわからないけど
つい涙がでちゃったのねw

最初は自分でも気づかなかったんだけど
自分が泣いてることに気づくと
なんか余計に色々思い出しちゃって止まらないのwww

大の男がいきなり泣き出すもんだから
Aさんも途中で気づいて狼狽しながら
「どうしたんですか?○○(俺の苗字)さん」とか声を掛けてくれた
「なんでもないです」といいつつも
涙が止まらない俺にしばらく声を掛けてくれてた

そしたら突然
「泣いたらあかんよ、××(俺の名前)」ってすごく優しく慰められた

ちょwww俺もう今年で21だぞwwwww
しかもあんたさっきまで苗字で、
しかも『さん』付けで人のこと呼んでたじゃんかwwww

いきなり下の名前をじいちゃんにそっくりな顔で、
そっくりな喋り方で呼ばれたもんだから
そこでまた号泣www止まらない涙wwww

結局昼間に人でごった返すハンバーガーショップで
身長180の男が10分近く号泣してしまった
なんとか持ち直してAさんに謝ったけど
その時には元の丁寧な言葉遣いに戻ってた

最近このバイト辛くて楽しいこともなかったけど
またこれから頑張れそうな気がしてきました
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