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2019年06月12日

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害9

5 まとめ

 労働者たちは、この場面でグループ型で外部から情報を取り込み、旧情報を基に問題未解決から問題解決へ向かっている。そのため「悲惨な労働者の姿と当時の日本の権力」と「行動のトリガーとしての意欲と不安」という組が相互に作用し、「小林多喜二と不安障害」というシナジーのメタファーが成立する。
 この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。 

参考文献

大塚俊男他 こころの病気を知る事典 弘文堂 2007 
小林多喜二 蟹工船 青空文庫
小林多喜二 蟹工船 現代語訳 渡邉文幸 理論社 2014
日本成人病予防協会監修 健康管理士一般指導員通信講座テキスト ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默−ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」に見る執筆脳について−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日語教学研究会上海分会論文集 2019
花村嘉英 小林多喜二「蟹工船」のデータベース 2019

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害8

情報の認知の流れ

A 情報の認知1はBその他の反応、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、である。
B 情報の認知1はAグループ化、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、である。
C 情報の認知1はAグループ化、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、である。
D 情報の認知1はAグループ化、情報の認知2は@旧情報A新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、である。
E 情報の認知1はAグループ化、情報の認知2は@旧情報A新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、である。

結果 不安を伴うも、労働者たちは、一応この場面で問題未解決から問題解決へ向かっている。

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害7

表3 感情と行動の認知プロセス

A 然し「今に見ろ」を百遍繰りかえして、それが何になるか。ストライキが惨めに敗れてから、仕事は「畜生、思い知ったか」とばかりに、過酷になった。それは今までの過酷にもう一つ更に加えられた監督の復仇的な過酷さだった。限度というものの一番極端を越えていた。今ではもう仕事は堪え難いところまで行っていた。
情報の認知1 3 情報の認知2 2 情報の認知3 2

B 「間違っていた。ああやって、九人なら九人という人間を、表に出すんでなかった。まるで、俺達の急所はここだ、と知らせてやっているようなものではないか。俺達全部は、全部が一緒になったという風にやらなければならなかったのだ。そしたら監督だって、駆逐艦に無電は打てなかったろう。まさか、俺達全部を引き渡してしまうなんて事、出来ないからな。仕事が、出来なくなるもの」
情報の認知1 2 情報の認知2 1 情報の認知3 2

C 「そうだな」
「そうだよ。今度こそ、このまま仕事していたんじゃ、俺達本当に殺されるよ。犠牲者を出さないように全部で、一緒にサボルことだ。この前と同じ手で。吃りが云ったでないか、何より力を合わせることだって。それに力を合わせたらどんなことが出来たか、ということも分っている筈だ」
情報の認知1 2 情報の認知2 1 情報の認知3 2

D 「それでも若し駆逐艦を呼んだら、皆で―この時こそ力を合わせて、一人も残らず引渡されよう!その方がかえって助かるんだ」
「んかも知らない。然し考えてみれば、そんなことになったら、監督が第一あわてるよ、会社の手前。代りを函館から取り寄せるのには遅すぎるし、出来高だって問題にならない程少ないし。……うまくやったら、これア案外大丈夫だど」
「大丈夫だよ。それに不思議に誰だって、ビクビクしていないしな。皆、畜生!ッて気でいる」
情報の認知1 2 情報の認知2 1 情報の認知3 1
E 「本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな」 「ん、もう一回だ!」
 そして、彼等は、立ち上った。――もう一度!
情報の認知1 2 情報の認知2 1 情報の認知3 1

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害6

【連想分析2】

情報の認知1(感覚情報)
 感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の反応である。

情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報はまたカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。

情報の認知3(計画、問題解決、推論)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へ、である。

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害5

分析例

意味1@視覚A聴覚B味覚C嗅覚D触覚、意味2@喜A怒B哀C楽、意味3振舞い@直示A隠喩、意味4階級@労働者A権力者、人工知能1行動のトリガーとしての意欲@ありAなし、人工知能2不安障害@ありAなし
テキスト共生の公式
ステップ1 解析の組は、悲惨な労働者の姿(意味1、2、3)と当時の日本の権力(意味4)とする。
ステップ2 不安障害の特性から「行動のトリガーとしての意欲と不安」という組を作り、解析の組と合わせる。
A 悲惨な労働者の姿(A聴覚+B哀+@直示)と当時の日本の権力(@労働者+A権力者)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(@あり)からなる組と合わせる。
B 悲惨な労働者の姿((@視覚+A聴覚)+B哀+@直示)と当時の日本の権力(@労働者)という組を、行動のトリガー(Aなし)と不安(@あり)からなる組と合わせる。
C 悲惨な労働者の姿(A聴覚+B哀+@直示)と当時の日本の権力(@労働者)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(@あり)からなる組と合わせる。
D 悲惨な労働者の姿(A聴覚+@喜+@直示)と当時の日本の権力(@労働者+A権力)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(Aなし)からなる組と合わせる。
E 悲惨な労働者の姿((@視覚+A聴覚)+@喜+@直示)と当時の日本の権力(@労働者)という組を、行動のトリガー(@あり)と不安(@あり)からなる組と合わせる。

結果
表2については、テキスト共生が適用される。

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害4

A 然し「今に見ろ」を百遍繰りかえして、それが何になるか。ストライキが惨めに敗れてから、仕事は「畜生、思い知ったか」とばかりに、過酷になった。それは今までの過酷にもう一つ更に加えられた監督の復仇的な過酷さだった。限度というものの一番極端を越えていた。今ではもう仕事は堪え難いところまで行っていた。 
意味1 2 意味2 3 意味3 1 意味4 1+2 AI1 1 AI2 1

B 「間違っていた。ああやって、九人なら九人という人間を、表に出すんでなかった。まるで、俺達の急所はここだ、と知らせてやっているようなものではないか。俺達全部は、全部が一緒になったという風にやらなければならなかったのだ。そしたら監督だって、駆逐艦に無電は打てなかったろう。まさか、俺達全部を引き渡してしまうなんて事、出来ないからな。仕事が、出来なくなるもの」
意味1 1+2 意味2 3 意味3 1 意味4 1 AI1 2 AI2 1

C「そうだな」
「そうだよ。今度こそ、このまま仕事していたんじゃ、俺達本当に殺されるよ。犠牲者を出さないように全部で、一緒にサボルことだ。この前と同じ手で。吃りが云ったでないか、何より力を合わせることだって。それに力を合わせたらどんなことが出来たか、ということも分っている筈だ」
意味1 2 意味2 3 意味3 1 意味4 1 AI1 1 AI2 1

D 「それでも若し駆逐艦を呼んだら、皆で―この時こそ力を合わせて、一人も残らず引渡されよう!その方がかえって助かるんだ」
「んかも知らない。然し考えてみれば、そんなことになったら、監督が第一あわてるよ、会社の手前。代りを函館から取り寄せるのには遅すぎるし、出来高だって問題にならない程少ないし。……うまくやったら、これア案外大丈夫だど」
「大丈夫だよ。それに不思議に誰だって、ビクビクしていないしな。皆、畜生!ッて気でいる」
意味1 2 意味2 1 意味3 1 意味4 1+2 AI1 1 AI2 2

E 「本当のことを云えば、そんな先きの成算なんて、どうでもいいんだ。――死ぬか、生きるか、だからな」 「ん、もう一回だ!」
 そして、彼等は、立ち上った。――もう一度!
意味1 1+2 意味2 1 意味3 1 意味4 1 AI1 1 AI2 1

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害3

3 データベースの作成・分析

 データベースの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、もちろん登場人物を動かしながら考えている。
 こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容は、それぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は、作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。

【データベースの作成】 表1 「蟹工船」のデータベースのカラム
文法1 名詞の格 鴎外の助詞の使い方を考える。
文法2 ヴォイス 能動、受動、使役。
文法3 テンス、アスペクト 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法4 モダリティ 様相の表現。可能、推量、義務、必然。
意味1  五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2 喜怒哀楽 情動との接点。瞬時の思い。
意味3  振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
意味4 行動・意欲 ある、なし
医学情報 病跡学との接点 受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組「情動と尊敬の念」と病跡学でリンクを張るためにメディカル情報を入れる。
記憶 短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述) 作品から読み取れる記憶を拾う。長期記憶は陳述と非陳述に分類される。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 行動のトリガー エキスパートシステム 味や目的を持った行動の動機や行動を制御する意志や欲求からなる積極的な精神作用。
人工知能 不安障害 エキスパートシステム ストレスの強さが問題なのではなく、性格や経験により構築された考え方、物事の捉え方が原因といえる。

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害2

2 小林多喜二(1903−1933)の「蟹工船」のLのストーリー

 「蟹工船」の購読脳を「悲惨な労働者の姿と当時の日本の権力」とし、共生の読みによる五感を交えたメンタルヘルスからの執筆脳を「行動のトリガーとしての意欲と不安」にする。周知のように、プロレタリアと呼ばれる労働者は、劣悪な条件で働き、しかも低賃金を余儀なくされ、過労死や失業転職も日常茶飯事であった。いくら働いても貧困で富を得るのは一部の財閥に決まっており、戦争に行って血を流して死ぬのは労働者であった。帝国主義の戦争は、労働者にとって何の利益ももたらさなかった。
 渡邉(2014)にもあるように、多喜二は、国家権力や財閥に対して次第に怒りと憎悪を覚えるようになる。1928年に行われた普通選挙で労農党の候補を応援した時、共産党への弾圧や国家維持法違反による労農組合員の逮捕を受けて、多喜二は強い憤りを覚えた。
 当然のことながら、心の病との関連を考えることができる。大塚他(2007)によると、心の病気の原因は、一つが生物学的な基盤、即ち、脳や神経伝達物質、ホルモン、遺伝子の異常などに起因する身体的なものであり、また一つが無意識の心理、即ち、生活から生まれる学習理論、個人の認知や思考パターン、人間の価値、罪、決定の自由といった問題を処理する能力、社会や文化の影響などである。前者は身体因による精神の病であり、後者は心因による心の病といえる。
 小林多喜二の場合、心因による心の病が考えられる。何か行動を起こすとき、欲求や衝動が行動の動機づけとなり、意味や目的を持った行動をしようとする意思が働く。行動を制御する意思と欲求を合わせて意欲といい、物事を積極的に行おうとする精神作用のことをいう。出版物も当局の弾圧下にあるため、「蟹工船」の購読脳から執筆脳の信号の流れを刺激に対して過敏に反応する強迫観念による不安障障の併発とする。以下では、「多喜二と積極性故の不安障害」というシナジーのメタファーを考察していく。

(1) 購読と執筆の信号の流れ
購読脳「悲惨な労働者の姿と当時の日本の権力」→ 執筆脳「行動のトリガーとしての意欲と不安」、故に「多喜二と不安障害」

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害1

1 先行研究

 文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロに通じる分析方法である。基本のパターンは、まず縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、次に、各場面をLに読みながらデータベースを作成し、全体を組の集合体にする。そして最後に、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探す、若しくは、脳のエリアの機能を探す。これがミクロとマクロの中間にあるメゾのデータとなり、狭義の意味でシナジーのメタファーが作られる。この段階では、副専攻を増やすことが重要である。 
 執筆脳は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読み及びそれに対する共生の読みと定義する。そのため、この小論では、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究にする。また、これらの著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。さらに、マクロの分析について地球規模とフォーマットのシフトを意識してナディン・ゴーディマ(1923−2014)を加えると、“The Late Bourgeois World”執筆時の脳の活動が意欲と組になることを先行研究に入れておく。
 筆者の持ち場が言語学のため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅にはことばの比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。文学の研究者であれば、全集の中から一つだけシナジーのメタファーのために作品を選び、その理由を述べればよい。なおLのストーリーについては、人文と理系が交差するため、機械翻訳などで文体の違いを調節するトレーニングが推奨される。
 なお、メゾのデータを束ねて何やら観察で予測が立てば、言語分析や翻訳そして資格に基づくミクロと医学も含めたリスクや観察の社会論からなるマクロとを合わせて、広義の意味でシナジーのメタファーが作られる。

花村嘉英(2019)「小林多喜二の「蟹工船」の執筆脳について」より

川端康成の「雪国」の多変量解析−クラスタ分析と主成分10

6 まとめ 

 データベースの数字を用いてクラスタ解析から得られた特徴を場面ごとに平均、標準偏差、中央値、四分位範囲と考察し、それぞれ何が主成分なのか説明できている。そのため、この小論の分析方法は、既存の研究とも照合ができ、統計による文学分析がさらに研究を濃いものにしてくれている。

【参考文献】
片野善夫 ほすぴ162号 知っているようで知らない五感のしくみ−視覚 日本成人病予防協会 2018
加藤剛 多変量解析超入門 技術評論社 2013
川端康成 雪国 講談社文庫 1979
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖 中国日语教学研究会上海分会論文集 華東理工大学出版社
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」のデータベース 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会論文集 華東理工大学出版社 2019
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花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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