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2021年03月04日

年金受給額は何故変わる?

令和3年度の公的年金額は

令和2年度より

「0.1%減る」

ことに決まりましたね。

毎年1月下旬に厚生労働省から

「年金額改定について
 お知らせします」

という発表がされていますが

そもそもなぜ年金の受取額は

毎年変わるのでしょうか。

★年金額が変わるのは
 物価の影響を考慮するから

モノの値段が上がる傾向があれば

それに伴い年金額も変更される

仕組みがあります。

電車の運賃や切手を例に考えて

みましょう。

1駅分の運賃が150円から160円

はがき1枚62円が63円

になったとすると

物価の動向が反映されて

年金額は毎年度改定されます。

物価の動向を数字に表したのが

「物価上昇率」



「商品やサービスの価格が
 どの程度上昇したかを示すもの」

と定義されています。

公的年金制度では

全国消費者物価指数(総合)が

前年と比べてどの程度変化した

のかを見て、その動向を反映する

仕組みになっていますが

より実態に合った年金額を

導こうという趣旨の下

そこに2つの要素を加え

さらに調整しています。

★2つの調整要素について

具体的に2021年度の年金額改定を

例に挙げ、2つの調整要素に

ついて書きます。

名目手取り賃金変動率)

1つめは賃金の動向を反映させる

「名目手取り賃金変動率」

です。

公的年金制度は賦課方式と

いって、現役世代が納めた

保険料を年金受給者に

仕送りするような仕組み

なので、現役世代の収入の

増減の動向を反映させないと

バランスが悪くなります。

この名目手取り賃金変動率は

2年度前から4年度前までの

3年度平均の実質賃金変動率

に、前年の物価変動率と

可処分所得割合変化率(0.0%)

を乗じたものです。

令和3年度は以下のとおり

名目手取り賃金変動率は

マイナス0.1%となりました。

実質賃金変動率(−0.1%)
(平成29年度〜令和元年度の平均)
× 物価変動率(0.0%)(令和2年の値)
× 可処分所得割合変化率(0.0%)

★マクロ経済スライドによる
 スライド調整率

2つめは

「マクロ経済スライドによる
 スライド調整率」

です。

マクロ経済スライドとは

そのときの社会情勢
(現役人口の減少や平均余命の伸び)

に合わせて、年金の給付水準を

自動的に調整する仕組みです。

物価も賃金も上昇したという

状態であったとしても

若い世代の負担が増え過ぎない

ように年金額の上昇を

抑えましょう

という趣旨のものです。

令和3年度は以下のとおり

マクロ経済スライドによる

スライド調整率は

マイナス0.1%

となっています。

公的年金被保険者数の変動率(0.2%)
(平成29年度〜令和元年度の平均)
× 平均余命の伸び率(−0.3%)(定率)

ただし、賃金や物価による改定率

がマイナスの場合

マクロ経済スライドの調整は

行わないというルールがあるので

令和3年度はこの数字が計算に

入っていません。

★物価変動率と名目手取り
 賃金変動率から見る
 令和3年度の改定率

それでは、ここまでの数字を

令和3年度の改定率とすり合わせ

ましょう。

●物価変動率=0.0% 
●名目手取り賃金変動率=マイナス0.1%
●マクロ経済スライドのスライド
 調整率=加味しない

ということで

厚生労働省の発表は

「年金額は昨年度から
  0.1%の引き下げです」

となっています。

毎年、年金額が改定されると

いうこと、その仕組みについて

お分かりいただけたかと

思います。

前年度はマクロ経済スライドの

発動がありました。

少子高齢化が進み、インフレの

兆候が見られないことからも

引き続き年金額は現状維持

または減少の傾向が続くと

予想されます。

過去の傾向を見て今後の

年金受給額を想定し

将来必要なお金について

対策していくことも大事です。

特に国保の方は減る年金受給

増える社会保険料、各税金

社会保障も少なく

それを補う為の民間保険やiDeCo等

支出ばかりで、今の生活は

少しもラクにならない。

せめて社会保険料が減って

くれればですが、今後負担増は

目に見えてますね。

当社仕組みなら手厚い社保加入

が出来て、家計内手取りも

増えます。

国保の方ももう社保に加入出来ます!

その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。 

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なります。お気をつけ下さい。
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130万未満(お子様扶養)
 「事業所得150万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
 130万以上)
 「事業所得250万以上」

*事業所得とは申告書B左中段
 又は損益計算書右下の数字

一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。

連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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