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2021年01月19日

ポイントと現金値引きは?

店舗やネットで買い物をする時に

ポイントをもらったり使ったりする

ことは、すっかりお馴染みとなり

ましたね。

ポイントが貯まっていくのが

嬉しくて、せっせと「ポイ活」に

励んでおられる方もいるのでは

ないでしょうか。

そこで今日は、ポイント還元と

現金値引きのどちらがお得なのか?

を書きます。

★10%ポイント還元と
 1割現金値引きの場合
 どちらがお得?

家電量販店を例にして見て

みましょう。近頃は、商品を購入

するとポイントで還元してくれる

店が大半を占めますが、中には

現金値引きを行っている店も

あります。

では、あなたが10万円のエアコンを

購入するとしましょう。

A家電量販店は商品を購入すると

10%のポイント還元があります。

そして、B家電量販店では1割の

現金値引きを行っています。

率はどちらも同じ10%ですが

一体どちらで購入した方が

お得になるのでしょうか。

まず、ポイント還元を行っている

A店で見てみましょう。

購入時に10万円を支払うと10%

1万円分のポイントが還元されます。

この1万円分のポイントは

エアコン購入当日には使うことが

出来ないケースが多いですので

後日使うかそのまま貯めておく

ことになります。

では、後日その1万円分のポイント

を買い物で使ったとしましょう。

A店で二回に分けて買い物をして

使った金額は

1回目;エアコン購入10万円
2回目:別の商品の購入1万円
(ポイントとして還元されたもの)

1回目と2回目の支払額は

10万円+1万円=合計11万円です。

本来11万円払うはずだった買い物が

10万円の支払いで済んでいますので

1万円が値引きされたことになります。

よって割引率は

1万円÷11万円=約9.1%となりますね。
(ポイントを使用して買い物をする際
 には、ポイント還元は無いという
 前提で計算しています)

一方、現金購入の場合の割引率は

どうでしょうか。

10万円のエアコンを買ってその場

で1割値引きをしてもらえますので

10万円―1万円=9万円をお店に

支払うことになります。

本来10万円支払うはずだった

買い物が、9万円の支払いで

済んでいます。

よって割引率は

1万円÷10万円=10%

となります。

計算してみると分かるように

実はポイント還元よりも

現金値引きの方がお得なのです。

★ポイント還元には落とし穴がある

さらにポイント還元にはいくつか

の落とし穴があります。

ポイント還元を行っているA店で

還元されたポイントは、後日使う時

には当然ながらA店のみでしか

使えません。

そして貯まったポイントを使って

商品を購入しても、その時には

ポイントは還元されません。

せっかく貯めたポイントなのに

使って買い物をすると残念なことに

還元は一切無いのです。

では現金値引きを行っている

B店はどうでしょうか。

B店では購入時にはいつでも

10%値引きをしてくれます。

現金で支払えば、毎回必ず

値引きされるのです。
(クレジットカード支払いでも
 値引きされる店もあります)

つまり、現金値引きを行っている

店は取り損ねがなく、ポイント還元

を行っている店よりも値引き率が

高いのが分かりますね。

加えて、現金は使い先を限定される

ポイントと違って流動性があります

ので、値引きで浮いたお金は他の店

で使うことが可能です。

「高額な商品を購入する時に使おう」

と、せっせとポイントを貯めている

方もきっと多いことでしょう。

しかし、残念ながらポイントには

利息というものが付きません。

いくら貯めてもポイントは貯まった分

のポイントでしかありません。

さらに、ポイントの利用には期限が

設けられていることが一般的です

ので、使い忘れて無効になってしまう

という悲劇も起こりえるのです。

「ポイントはさっさと使ってしまった方が良い」

ということになります。

また、クレジットカード支払いの場合

には、その店オリジナルの

クレジットカードではないカードを

利用した際には

「10%のポイント還元ではなく8%」

などと、少なくなる店もあります。

ポイントには利息は付きませんが

仮に現金値引きの店で値引きして

もらった分の現金を金融機関に

預ければ、少ないとはいえ利息が

付きます。

★ポイント欲しさに無駄遣いして
 いませんか?

人間は、「払う」よりも「もらう」方が

嬉しく感じるものです。

しかもそれがタダでもらえる上に

貯めれば貯めるほど次回の買い物

で高額商品が買えるときたら

喜んで貯めますよね。

買い物の度にポイントが貯まって

いくのは、預金通帳に預金が

増えていくようなイメージと

近いですね。日本人はコツコツ貯める

のが好きな国民性なので

ポイント還元が浸透しやすいところも

あるのかもしれません。

しかし、これは売る側の戦略でも

あるのです。もしあなたが貯めた

ポイントを有効期限内に使わずに

無効になってしまったら

その失われたポイント分はお店

つまり売る側が得をすることに

なります。

さらに、消費者はポイント欲しさ

にその店で積極的に買い物をします。

「ポイント2倍キャンペーン」

などという案内がくると

踊らされてつい、買う予定の無かった

ものまで買ってしまった

なんてこともありますよね。

これでは、まさに売る側の

思うつぼと言うわけです。

このように、使わないポイントや

無駄遣いのリスクを考慮すると

ポイント還元よりも現金値引き

の方が明らかにお得なのです。

私たちの財布の紐をゆるめようと

あの手この手で罠が仕掛けられて

います。まんまと乗せられて

気が付かないうちに損をしている

ことがあるかもしれません。

ポイント欲しさに高い店で買う

より、きちんと熟考してから

買うようにしたいものですね。

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 130万以上)
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連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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