2021年01月02日
親を扶養に?
「親を扶養に入れる」
コロナ禍で帰省してない方も
ZOOMやLINE等でご両親とお話ししたり
する事かと思います。
今日は「親を扶養に入れる」について
社保に加入している方を前提に書きます。
同じ収入であっても、社会制度や税制の
使いこなし方で手残りが変わってきます。
親を扶養に入れるかどうかもその一つです。
すべての人が使えるとは限りませんが
もし扶養に入れる条件を満たすのなら
扶養する側も扶養される親御さんも
負担が減って、得をするケースが
あります。
★メリット
親を扶養に入れることで得られる
メリットは、大きく分けると
・所得税・住民税の節税
・健康保険料の節約
の2点があります。
年金生活の親を扶養に入れることで
子どもの所得税や住民税が節税に
なります。
また、親は子どもの加入している
健康保険に入ることで、健康保険料
の負担がなくなります。
★所得控除で税金の負担を減らす
所得税には、それぞれの家庭の事情を
考慮して税額を引くことができる
所得控除があります。
所得控除には、人に対する控除と物に
対する控除があります。
扶養控除は人に対する所得控除の一つです。
親を扶養に入れることで、税金の負担を
減らすことができます。
扶養控除の金額)
親の年齢 所得税 住民税
70歳未満 38万 33万
70歳以上(同居)58万 45万
70歳以上(別居)48万 38万
たとえば、親の年齢が70歳以上で
同居の場合なら、所得税の控除額は
58万円です。
ご両親が健在ならば、2人分控除が
できます。
どれくらいの節税になるかは
その人の所得金額で税率が
変わりますが、たとえば
年収が500万円の方の場合なら
親御さん1人で所得税が11.6万円
住民税が4.5万円ほど
の節税になります。
ただし、自治体で税額の計算には
違いがあるため、参考程度と
お考えください。
★健康保険料の負担をなくす
親が子の健康保険の扶養に入ると
親は国民健康保険料を支払う
必要がなくなります。
ある自治体の計算例では、2人世帯で
夫婦の一方が年金を年額150万円
もらっていて所得がある場合
年額2万9300円の保険料負担が
あります。
子の健康保険の扶養に入れば
この負担分が減らせることに
なります。
ただし、健康保険の仕組みでは
75歳以上になると後期高齢者医療制度
に加入することになり
別の健康保険制度に移行するため
健康保険料の節約はできなくなります。
★扶養に入れる条件とは
扶養に入れる条件は、税法(扶養控除)の
扶養と健康保険の扶養で異なります。
条件を満たせば、両方とも入ることも
できます。
税法の扶養の加入条件)
条件
生活:生計を一にしていること
年齢:上限なし
年収:65歳未満→108万以下
65歳以上→158万以下
税法上の扶養家族になるためには
親の収入が影響してきます。
「生計を一にする」とは同じ財布で
生活しているということです。
とはいえ、同居していなければいけない
わけではありません。
たとえば親の入院や入所、仕事の関係で
別居していても構いません。
年間合計所得金額については
親が年金を受給しているときには
年金控除を差し引いて計算したもの
になります。
健康保険の扶養の加入条件)
条件
生活:生計を一にしていること
年齢:75歳未満
年収:60歳未満→130万未満
60歳以上→180万未満
同居:子の収入全額の半分未満であること
別居:子からの仕送り金額より少ないこと
健康保険での扶養も、生計を一にしている
ことが条件です。
加えて、親の年齢が75歳未満である
必要があります。
年収の制限の金額は、税法の扶養よりも
多くなっていますが、子と同居している
場合は子の収入全額の半分未満
別居している場合は子からの
仕送り金額より少ない金額でないと
扶養に入ることができません。
なお、親の年齢が60歳未満でも
障害年金をもらっている場合には
年収の上限額が130万円から180万円
に上がります。
★扶養に入れることの注意点
親が扶養に入ることでデメリットが
生じるケースもあります。
たとえば健康保険では、高額療養費制度
の自己負担額が高くなることがあります。
健康保険の高額療養費の自己負担限度額は
所得金額によって分けられていますが
扶養に入ると扶養者である子どもの収入が
基準になります。
高齢になると、病院の受診や入院ということ
が増えてきます。
ですから、持病があって継続的に病院に
通院することがある方や
入院することが頻繁に予想される
という場合には、保険料の負担だけ
ではなく、医療費と保険料を
トータルに考えておく必要があります。
年金受給者でも親の所得が多い場合や
高額療養費制度を利用している場合を
除けば、親を扶養に入れることで負担が
減るケースが多くなります。
また健康保険組合によっては、加入条件
を満たしていても会社の負担が大きく
なるので、親を扶養に入れられない
というケースもあるようです。
扶養控除は、年末調整・確定申告で
申請します。手続きに慌てないように
事前に内容を確認して準備をして
おきましょう。
社保に加入していると様々な好条件
を享受出来ます。
何故なら、健康保険上国保の方は
扶養という概念が無い為です。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
2021年度からは第3水曜日に変更になります!
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日1月20日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/134064928245412
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得200万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得300万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
コロナ禍で帰省してない方も
ZOOMやLINE等でご両親とお話ししたり
する事かと思います。
今日は「親を扶養に入れる」について
社保に加入している方を前提に書きます。
同じ収入であっても、社会制度や税制の
使いこなし方で手残りが変わってきます。
親を扶養に入れるかどうかもその一つです。
すべての人が使えるとは限りませんが
もし扶養に入れる条件を満たすのなら
扶養する側も扶養される親御さんも
負担が減って、得をするケースが
あります。
★メリット
親を扶養に入れることで得られる
メリットは、大きく分けると
・所得税・住民税の節税
・健康保険料の節約
の2点があります。
年金生活の親を扶養に入れることで
子どもの所得税や住民税が節税に
なります。
また、親は子どもの加入している
健康保険に入ることで、健康保険料
の負担がなくなります。
★所得控除で税金の負担を減らす
所得税には、それぞれの家庭の事情を
考慮して税額を引くことができる
所得控除があります。
所得控除には、人に対する控除と物に
対する控除があります。
扶養控除は人に対する所得控除の一つです。
親を扶養に入れることで、税金の負担を
減らすことができます。
扶養控除の金額)
親の年齢 所得税 住民税
70歳未満 38万 33万
70歳以上(同居)58万 45万
70歳以上(別居)48万 38万
たとえば、親の年齢が70歳以上で
同居の場合なら、所得税の控除額は
58万円です。
ご両親が健在ならば、2人分控除が
できます。
どれくらいの節税になるかは
その人の所得金額で税率が
変わりますが、たとえば
年収が500万円の方の場合なら
親御さん1人で所得税が11.6万円
住民税が4.5万円ほど
の節税になります。
ただし、自治体で税額の計算には
違いがあるため、参考程度と
お考えください。
★健康保険料の負担をなくす
親が子の健康保険の扶養に入ると
親は国民健康保険料を支払う
必要がなくなります。
ある自治体の計算例では、2人世帯で
夫婦の一方が年金を年額150万円
もらっていて所得がある場合
年額2万9300円の保険料負担が
あります。
子の健康保険の扶養に入れば
この負担分が減らせることに
なります。
ただし、健康保険の仕組みでは
75歳以上になると後期高齢者医療制度
に加入することになり
別の健康保険制度に移行するため
健康保険料の節約はできなくなります。
★扶養に入れる条件とは
扶養に入れる条件は、税法(扶養控除)の
扶養と健康保険の扶養で異なります。
条件を満たせば、両方とも入ることも
できます。
税法の扶養の加入条件)
条件
生活:生計を一にしていること
年齢:上限なし
年収:65歳未満→108万以下
65歳以上→158万以下
税法上の扶養家族になるためには
親の収入が影響してきます。
「生計を一にする」とは同じ財布で
生活しているということです。
とはいえ、同居していなければいけない
わけではありません。
たとえば親の入院や入所、仕事の関係で
別居していても構いません。
年間合計所得金額については
親が年金を受給しているときには
年金控除を差し引いて計算したもの
になります。
健康保険の扶養の加入条件)
条件
生活:生計を一にしていること
年齢:75歳未満
年収:60歳未満→130万未満
60歳以上→180万未満
同居:子の収入全額の半分未満であること
別居:子からの仕送り金額より少ないこと
健康保険での扶養も、生計を一にしている
ことが条件です。
加えて、親の年齢が75歳未満である
必要があります。
年収の制限の金額は、税法の扶養よりも
多くなっていますが、子と同居している
場合は子の収入全額の半分未満
別居している場合は子からの
仕送り金額より少ない金額でないと
扶養に入ることができません。
なお、親の年齢が60歳未満でも
障害年金をもらっている場合には
年収の上限額が130万円から180万円
に上がります。
★扶養に入れることの注意点
親が扶養に入ることでデメリットが
生じるケースもあります。
たとえば健康保険では、高額療養費制度
の自己負担額が高くなることがあります。
健康保険の高額療養費の自己負担限度額は
所得金額によって分けられていますが
扶養に入ると扶養者である子どもの収入が
基準になります。
高齢になると、病院の受診や入院ということ
が増えてきます。
ですから、持病があって継続的に病院に
通院することがある方や
入院することが頻繁に予想される
という場合には、保険料の負担だけ
ではなく、医療費と保険料を
トータルに考えておく必要があります。
年金受給者でも親の所得が多い場合や
高額療養費制度を利用している場合を
除けば、親を扶養に入れることで負担が
減るケースが多くなります。
また健康保険組合によっては、加入条件
を満たしていても会社の負担が大きく
なるので、親を扶養に入れられない
というケースもあるようです。
扶養控除は、年末調整・確定申告で
申請します。手続きに慌てないように
事前に内容を確認して準備をして
おきましょう。
社保に加入していると様々な好条件
を享受出来ます。
何故なら、健康保険上国保の方は
扶養という概念が無い為です。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
2021年度からは第3水曜日に変更になります!
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日1月20日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/134064928245412
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得200万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得300万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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