2020年08月22日
金融機関
新型コロナ不況が深刻化して銀行の不良債権が増えると
取り付け騒ぎが発生する可能性も考えておくべきだと
考えています。
★取り付け騒ぎは合理的な行動に基づくから対応が困難
「あの銀行が倒産しそうだ」という噂やデマが流れた時
預金者が取るべき合理的な行動は、急いで預金を
引き出すことでしょう。
噂が誤りであった場合でも失うものはありません。
強いて言えば銀行まで行く手間くらいです。
一方で、噂が本当であれば、預金を失ってしまうかも
しれないわけですから、引き出しに行くのが
合理的ですね。
そう考えて多くの預金者が預金の引き出しに
殺到すると、銀行が倒産する確率は高まります。
そうなると一層
「自分も引き出す」
ことが預金者としての合理的な行動になります。
取り付け騒ぎはとても厄介ですが様々な対策が
採られています。
★銀行の健全性確保に多様な取り組み
一般企業がハイリスク・ハイリターンのビジネスを
行なって倒産したとしても、自己責任です。
しかし、銀行が倒産すると、一般企業の倒産とは
比較にならないほどの悪影響を経済全体に及ぼします。
そこで、銀行が倒産しないように、健全性を
維持させる様々な取り組みがなされています。
まず、銀行はハイリスク・ハイリターンな
ビジネスを手がけることが制約されています。
自己資本比率規制なども課されていて
自己資本に比べて貸出残高が一定以上に
増やせないようになっています。
たとえば
「貸出残高の8%が回収不能となっても
銀行が潰れない」
ということが貸出実行の条件となっていたり
するのです。
また、銀行の不良債権が増えていないか等々を
確認するための検査も定期的に行われていて
不良債権が増えていると改善命令が
出されたりすることになります。
こうした対策によって、預金者たちは
「政府が銀行の安全性を確保してくれているから
銀行は倒産しないだろう」
と安心できるわけです。
★預金保険制度がある
預金保険という制度があります。大雑把に言えば
「銀行が倒産しても、残高1000万円までの
預金は政府が代わりに払い戻してあげます」
というものです。
主目的は、銀行倒産の被害から庶民を守ること
なのでしょうが、これには取り付け騒ぎを
防ぐ効果もあります。
「銀行が倒産しても、あなたの預金は政府が
代わりに払い戻しますから、銀行に殺到しなくて
も大丈夫ですよ」
ということです。
これは、理屈上は良くできた制度なのですが
残念なのは、この制度があることを知っている
預金者が少ないので、実際には殺到する必要のない
預金者たちが銀行に殺到してしまうということです。
余談ですが、日本政府はせっかく良い制度を作って
も広報宣伝が巧くありませんね。
預金保険制度もですが、新型コロナに関する
資金繰り支援策も色々と策定されているのに
必要な人に必要な情報が行き渡っていない
ようです。
政府は地銀等に公的資金を注入しやすくする
方針ですから、これも人々に周知されれば
銀行倒産の噂を信じる人が減り
取り付け騒ぎが起きにくくなると
期待されます。
★日銀が現金輸送車で駆けつける
いざ、取り付け騒ぎが起こってしまうと
銀行の金庫は簡単に底を突きます。
取り付け騒ぎが起きないことを前提に
金庫には少ししか現金を置いていないからです。
しかし、押し寄せる預金者に向かって
「金庫がカラだから払い戻しには応じられません」
などと言えば、預金者の間に
「噂は本当らしい」
という噂が広がり、事態は収集がつかなくなるでしょう。
そうした事態を避けるため、日銀が現金輸送車で
札束を届けてくれる場合が多いようです。
窓口に札束を積み上げただけで、押しかけた預金者たちは
安心して、預金を引き出さずに帰る預金者も少なくない
と言われています。
★倒産増加で銀行が赤字に
このように、様々な対策が講じられているので
取り付け騒ぎで銀行が破綻するといったことは
起きないと思われますが、可能性が皆無とは
言い切れません。
新型コロナ不況は、非常に深刻です。
政府は資金繰り支援等々を行なっていますが
それでも返済困難や倒産の激増は
避けられないでしょう。
そうなると銀行の不良債権は激増し
銀行の収益は大幅に悪化します。
中には赤字に転落する所も出てくるでしょう。
銀行は、新型コロナ以前から長引く
ゼロ成長とゼロ金利に苦しめられて来ました
から、基礎体力の落ちている所に
新型コロナショックが加わるかも
ということです。
事態が悪化すると、不安を感じた預金者たちの間で
「あの銀行は危ない」
といった噂やデマが広がりやすくなります。
そうなると
「急いで預金を引き出そう」
と考えた預金者が銀行に殺到し、それを見た
他の預金者も急いで殺到する
といったことが起きないとは限らないのです。
以上、色々と書きましたが予測ではなく
リスクシナリオですので、リスクの存在を
頭の片隅に置いておこうということであります。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日:9月2日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/740464459858616/
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得200万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得300万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
取り付け騒ぎが発生する可能性も考えておくべきだと
考えています。
★取り付け騒ぎは合理的な行動に基づくから対応が困難
「あの銀行が倒産しそうだ」という噂やデマが流れた時
預金者が取るべき合理的な行動は、急いで預金を
引き出すことでしょう。
噂が誤りであった場合でも失うものはありません。
強いて言えば銀行まで行く手間くらいです。
一方で、噂が本当であれば、預金を失ってしまうかも
しれないわけですから、引き出しに行くのが
合理的ですね。
そう考えて多くの預金者が預金の引き出しに
殺到すると、銀行が倒産する確率は高まります。
そうなると一層
「自分も引き出す」
ことが預金者としての合理的な行動になります。
取り付け騒ぎはとても厄介ですが様々な対策が
採られています。
★銀行の健全性確保に多様な取り組み
一般企業がハイリスク・ハイリターンのビジネスを
行なって倒産したとしても、自己責任です。
しかし、銀行が倒産すると、一般企業の倒産とは
比較にならないほどの悪影響を経済全体に及ぼします。
そこで、銀行が倒産しないように、健全性を
維持させる様々な取り組みがなされています。
まず、銀行はハイリスク・ハイリターンな
ビジネスを手がけることが制約されています。
自己資本比率規制なども課されていて
自己資本に比べて貸出残高が一定以上に
増やせないようになっています。
たとえば
「貸出残高の8%が回収不能となっても
銀行が潰れない」
ということが貸出実行の条件となっていたり
するのです。
また、銀行の不良債権が増えていないか等々を
確認するための検査も定期的に行われていて
不良債権が増えていると改善命令が
出されたりすることになります。
こうした対策によって、預金者たちは
「政府が銀行の安全性を確保してくれているから
銀行は倒産しないだろう」
と安心できるわけです。
★預金保険制度がある
預金保険という制度があります。大雑把に言えば
「銀行が倒産しても、残高1000万円までの
預金は政府が代わりに払い戻してあげます」
というものです。
主目的は、銀行倒産の被害から庶民を守ること
なのでしょうが、これには取り付け騒ぎを
防ぐ効果もあります。
「銀行が倒産しても、あなたの預金は政府が
代わりに払い戻しますから、銀行に殺到しなくて
も大丈夫ですよ」
ということです。
これは、理屈上は良くできた制度なのですが
残念なのは、この制度があることを知っている
預金者が少ないので、実際には殺到する必要のない
預金者たちが銀行に殺到してしまうということです。
余談ですが、日本政府はせっかく良い制度を作って
も広報宣伝が巧くありませんね。
預金保険制度もですが、新型コロナに関する
資金繰り支援策も色々と策定されているのに
必要な人に必要な情報が行き渡っていない
ようです。
政府は地銀等に公的資金を注入しやすくする
方針ですから、これも人々に周知されれば
銀行倒産の噂を信じる人が減り
取り付け騒ぎが起きにくくなると
期待されます。
★日銀が現金輸送車で駆けつける
いざ、取り付け騒ぎが起こってしまうと
銀行の金庫は簡単に底を突きます。
取り付け騒ぎが起きないことを前提に
金庫には少ししか現金を置いていないからです。
しかし、押し寄せる預金者に向かって
「金庫がカラだから払い戻しには応じられません」
などと言えば、預金者の間に
「噂は本当らしい」
という噂が広がり、事態は収集がつかなくなるでしょう。
そうした事態を避けるため、日銀が現金輸送車で
札束を届けてくれる場合が多いようです。
窓口に札束を積み上げただけで、押しかけた預金者たちは
安心して、預金を引き出さずに帰る預金者も少なくない
と言われています。
★倒産増加で銀行が赤字に
このように、様々な対策が講じられているので
取り付け騒ぎで銀行が破綻するといったことは
起きないと思われますが、可能性が皆無とは
言い切れません。
新型コロナ不況は、非常に深刻です。
政府は資金繰り支援等々を行なっていますが
それでも返済困難や倒産の激増は
避けられないでしょう。
そうなると銀行の不良債権は激増し
銀行の収益は大幅に悪化します。
中には赤字に転落する所も出てくるでしょう。
銀行は、新型コロナ以前から長引く
ゼロ成長とゼロ金利に苦しめられて来ました
から、基礎体力の落ちている所に
新型コロナショックが加わるかも
ということです。
事態が悪化すると、不安を感じた預金者たちの間で
「あの銀行は危ない」
といった噂やデマが広がりやすくなります。
そうなると
「急いで預金を引き出そう」
と考えた預金者が銀行に殺到し、それを見た
他の預金者も急いで殺到する
といったことが起きないとは限らないのです。
以上、色々と書きましたが予測ではなく
リスクシナリオですので、リスクの存在を
頭の片隅に置いておこうということであります。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日:9月2日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/740464459858616/
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得200万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得300万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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