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ルテインとは

ルテイン（Lutein）とは、人間の眼の水晶体と黄斑部に存在するカロテノイドの一つです。目が正常に機能するために重要な働きを果たしています。このようなカノテノイドには、ルテインの他にゼアキサンチンなどがあります。ルテインは、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる成分です。

ルテインの働き

ルテインは、光そのものを遮る役割があり、その抗酸化作用により、光による光の酸化ダメージを低減させる働きがあります。さらに、ルテインには、青い光を吸収するという性質を持っており、青い光のダメージを低減させる働きがあります。青い光は、蛍光灯、テレビ、スマホなど人工の光に多く含まれています。現代人の目の疲れをフォローする物質がルテインなのです。見ようとするとボンヤリ…、気になる方はこちら


病気との関係

ルテインやゼアキサンチンが不足した場合、白内障や加齢黄斑変性症（AMD)といった眼疾患のリスクとつながる可能性が指摘されつつあります。ルテインが代謝されるとゼアキサンチンになることから、栄養素としては、ルテインを優先して摂取すれば、ゼアキサンチンも補えると考えられます。

ルテインの効果

アメリカのハーバード大学で行われた研究によれば、ルテインの豊富なほうれん草をたくさん食べるなどして、日常的にルテインを摂取したグループでは、ほとんどルテインを摂取していなかったグループに比べて、
黄斑変性症の発生率が43％も低く、また、白内障の発生率も大幅に低くなった事が報告されています。

ルテインを多く含む食品

・ケール
・ほうれん草
・ブロッコリー
・グリンピース
・かぼちゃ
・レタス
・アスパラガス
・ニンジン
・グレープフルーツ
・スイカ
・キウイ
・梨
・ブルーベリー
・ラズベリー

ルテインは緑黄色野菜に多く含まれ、特にケールやほうれん草、ブロッコリーに多く含まれています。他にも、グリンピースやかぼちゃ、レタスやアスパラガス、ニンジン、果物なら、グレープフルーツやスイカ、キウイ、梨、そしてブルーベリーやラズベリーに含まれています。

ルテイン摂取量の目安

1日のルテイン摂取量は、６ｍｇが望ましいとされています。また、アメリカ農務省では1日4mgから7mgをルテインの推奨摂取量としているそうです。

ルテインの副作用

天然のルテインについては副作用の報告はありませんが、石油を原料とした合成ルテインについては、一部で、摂取すると目のかゆみや腫れ、咳、喘息、胸焼けなどの副作用が起こる可能性があるとされています。

ルテインの種類

ルテイン サプリメントとして市場で販売されているものは大きく分けるとフリー体ルテインとルテインエステルの2つに分けられます。

フリー体ルテイン：人間の体内に存在するものと同じルテインであり、そのまま体内に吸収されます。
ルテインエステル：フリー体ルテインに脂肪酸がエステル結合したもの。マリーゴールドから抽出された未精製のままルテインです。摂取されたルテインエステルは、体内で消化酵素の力を借りて、脂肪酸が取り除かれ（脱エステル化）、フリー体ルテインとなり吸収されます。

ブルーベリーとルテイン

ルテインはダメージや眼病などから眼を守る働きがあります。一方、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンが、眼精疲労や、夜盲症患者の視力改善に効果があります。ブルーベリーとルテインは、それぞれ有効性が異なります。眼の働きを正常に保つには、両方摂取することが進められます。

目の健康を守る眼鏡レンズ ルティーナ

紫外線をカットするだけではなくルテインの消耗を軽減するレンズも開発されています。ルティーナは、波長420ナノメートルまでの光を遮る機能があります。レンズへの着色が最小限に抑えられ、無色透明なレンズとなっています。ルティーナを日常的に装用することで、眼を健康に保つ効果が期待できると考えられています。