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ディーゼルエンジンに知能をもたらす i-ART

エンジンのインジェクタに組み込むために圧力センサを小型化し、燃料噴射の量と圧力、タイミングを最適にコントロールする技術を、 i-ARTと呼んでいます。ディーゼルエンジンの排出ガス、静粛性、燃費向上を実現します。デンソーが開発した、世界最高レベルのクリーンディーゼルをもたらす技術です。
※i-ART：intelligent Accuracy Refinement Technology (自律噴射精度補償技術)

i-ARTは、噴射量とタイミングの“ズレ”を自ら調整するそうです。その精度は、実に10万分の1秒とのこと。i-ARTの技術は、ディーゼルエンジンにまさに知能をもたらすかのような革新的な技術のようです。その決め手となったのが、燃料の噴射状態を常に見る技術だそうです。

乗用車ではボルボのD4が世界初の搭載

i-ARTと名付けられたデンソーの技術は、乗用車ではボルボのD4(2.0L 4気筒クリーンディーゼルエンジン)への搭載が世界初だそうです。ボルボは、32年ぶりに日本でディーゼル車を販売を再開しています。2500barという高い噴射圧力とi-ART技術の組み合わせにより、燃費が最高で2％改善し、排ガスの量も削減を実現しているようです。また、エンジン出力も向上しているようです。

商用車では、ブラジル向けのハイラックスにi-ARTが搭載されているそうです。

ボルボのD4搭載車は、6タイプ

ボルボ・カー・ジャパンは、販売主力モデルのV40、V40 クロスカントリー、S60、V60、V60 クロスカントリー、XC60の6車種に、D4を搭載して発売しています。

ボルボのD4搭載車やT5搭載車には、アイシンAW製のFF用8速ATも採用されています。新世代ボルボは、日本の大手サプライヤーの最新技術を投入しており、今後も目が離せません。