【シノアリス】ジョブストーリーまとめ

少女は恋をした。 水の中で生きる少女と、陸の上で生きる人間の物語。 それは種別の壁を越えた少女の純粋な恋物語。 少女は種族を捨てた。 宝石のような声を犠牲に、剣山のような脚を得た。 そうまでしてでも王子に会いたいと願った。 少女は気付いた。 王子には意中の人がいること。自分とは結ばれないこと。 自分が邪魔なこと。死ぬことが王子の幸せになること。 少女は愚かだった。 恋敵の女がいるなら殺す、それが叶わぬなら王子を殺す。 それこそが本当に純粋..

かなしいきょくだったからないたの。そうしたらどんどんかなしくなって、いっぱいないたの。アネサンは「なにがかなしいんだ」っていうけどわからないの。かなしいの。 ないたらおなかがへったから、ないたの。アネサンがごはんをくれたけど、たべたくなくなったから、ないたの。 そうしたら、ぎゅうにゅうがこぼれちゃったから、ないたの。 こわいゆめをみたから、ないたの。 アネサンが「どうした」っていって、だっこしてくれたの。 アネサンがあたたかくて、ないたの。 アネサ..

ここにとある物語がある。愛する男の為に、自らの命を犠牲にした美しい人魚の物語だ。 その悲劇的結末に、彼女は満足したかもしれないが、周囲の者たちもそうだとは限らない。 娘の命を奪われた人魚の王は、人間に化けられる薬を魔女から奪い、海上へ向かった。魔女が薬について何か伝えようとしていたのに気付かぬほどに、彼は憤慨していた。 地上に出て憎き仇の姿を見つけると、人魚の王は薬を飲む。人間の足になって歩き出すと、両足に激痛が走った。不審に思った人間の衛兵たちが彼を取り押..

Ｑ：今回のコスプレはお気にメシましタか？ Ａ：とても重くて、正直…… Ｑ：アッ！コラボだとイウ事を念頭にオイてコメントしテ！ Ａ：……とても、素敵です…… Ｑ：表情で悲しみを訴えるノモNGでス。 Ｑ：今回ノ見所を教えてクダサイ。 Ａ：【このコメントは忖度サレましタ】 Ｑ：今回のコラボの感想ヲ“無難な感じ”でお願いシマス。 Ａ：ポケラボの技術力のなさをアピールできたと思います。 Ｑ：……マア、ポケラボを悪くいう分には大丈夫デショウ。 実際、嘘..

Ｑ：では質問です……人狼コスプレの魅力とハ何デスカ？ Ａ：色々な悲劇の登場人物になれるのが素敵だわ。ああでも、人魚姫に比べたらどんな悲劇でも物足りない…… Ｑ：今回のテーマ、人狼ゲームにツイてドウ思いマスカ？ Ａ：村人さん達がお互いを疑って、殺しあう。こんな残酷で悲惨な遊び、耐えられない。……海の底にも、広めたい。 Ｑ：憂イ顔の写真バカリなので、モット笑顔ヲお願いシマス！ Ａ：そんな……笑顔を強要されるなんて……。その上、撮られるのはローアングルばかり。..

【告知】フォロー＆ＲＴで５名様にアサリ１年分プレゼント！ シノアリス株式会社の新たな人魚姫「スクールガール」が ついに発売。期間限定販売につき、この機会をお見逃しなく！ 人魚＋水着という、海を極めた濃厚なテイスト。 鼻腔を刺激する磯のフレーバーが、使用者を神秘の海底へと 誘います。この春、悲劇の主人公になるのはあなたです！ 名称：人魚姫（スクールガール） 原材料名：人魚姫、スクール水着、アサリと泡と涙１００ｇ 内容量：人魚１尾分　価格：時価（涙の量によって変動） 備考..

目の前の女がちっとも悲しくなさそうに泣いている。曰く「ただの舞台装置で可哀想」ということらしい。のような精霊は首を傾げる。それのどこが悪いのだろう？ 傍観し続けることは素晴らしい。蠍だった頃に観察していた後宮の女は最高だった。彼女は蠍の毒である媚薬と、女官長の立場を利用し数多の人間を淫蕩と愛欲に突き落としてくれた。 この泣いている女だってそうだ。可哀相だと口にしながら、早速精霊の力を利用して悲劇を生み出し続けてくれている。精霊はそれを最高の特等席で眺めていられ..

碧眼の少女はかつて暮らしていた城が焼け落ちるのを見た。王である父も、王妃である母も、どちらも死んだ。今や王族で生き延びたのは少女ただ一人であった。 敵国との戦いで国民も家族も失った少女はその青い瞳に炎を灯し、決意する。生きてやる。たとえ泥水をすすり這いつくばろうとも、必ず這い上がってやると。 王家への献上奴隷になるために、手段は選ばなかった。やがて敵国の後宮に入り込んだ少女は、美と知をもってのし上がる。後宮の陰謀し、敵国の王に体を弄られることも、耐えられた。 ..

鼠は憎悪を滾らせた。必ず復讐してやると。怨嗟の炎は誰より強大ではあったが、鼠自身は小さく、非力であった。 「協力者」が必要だ。憎しみにかられながらも鼠は冷静に考える。あれらを蹂躙する圧倒的な力を持つ、目的は違えど同じ結果を手にするための共犯者が欲しい。 復讐の対象は、住処を奪ったうさぎ。面白半分に毒を与えた鳥。恩人を殺したワニ。冬の食料を荒らした蛙。群れを踏み殺した鹿。それから……我が子を喰らった虎。 鼠を取るに足らない小さなモノだと侮っているあいつらに..

その雄熊は死に瀕していた。苛立つ心のままに暴力を振るい弱者を虐げることで全てを解決してきた。ある時、雄熊は大怪我で倒れてしまう。自業自得だった。そこに雌熊が現れた。 雌熊は愚かだった。どれだけ拒まれても食料を運び、血の滲む傷口にできる限りの手当てを施し続けた。いつしか雄熊はその姿に観念し、感謝の言葉をかけるようになった。 二頭の旅は幸せだった。ようやく授かった新たな生命、膨らんだお腹を見て、父親になることを改めて実感した。不慣れな手つきでお腹を撫でると、雌能は..

若い女が倒れている。すでに死んでいるようだ。その若い女の遺体を見下ろしているのもまた女だった。「死体って汚いのね」女は冷淡な声で吐き捨てる。 女は遺体を見下ろしたまま電話をかけた。「社長、明日の予定ですが……」「是非また社長とお食事ご一緒したいです」猫撫で声ですり寄るように甘えると電話を切る。 秘書も楽じゃないの。綺麗にしてなきゃいけないのよ。貴方には必要ないことでしょう？」秘書の女は遺体を引きずり車に詰め込むと、海を目指した。 遺体が海に消える。い..

少女は田舎の貧しい家庭に生まれた。幼い内に街に出て、工廠での仕事を得た。煤と油にまみれながら、小さな体で屈強な男たちと同じだけの仕事をこなし、給金は全て家族に送った。 化粧も覚えぬ彼女に、声をかける男はいなかった。しかしある日、とある裕福な青年が、懸命に働く彼女を見て恋に落ちた。少女も瞬く間に青年に惹かれていった。初恋だった。 しかし数か月後、青年は別の女と結婚した。白磁のような美しい肌を持つ女だった。少女は自分の煤に汚れた顔が、急に惨めに思えてきた。自分の醜..