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2018年09月17日

人魚姫 / 淫蠍のクレリック

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碧眼の少女はかつて暮らしていた城が焼け落ちるのを見た。王である父も、王妃である母も、どちらも死んだ。今や王族で生き延びたのは少女ただ一人であった。

敵国との戦いで国民も家族も失った少女はその青い瞳に炎を灯し、決意する。生きてやる。たとえ泥水をすすり這いつくばろうとも、必ず這い上がってやると。

王家への献上奴隷になるために、手段は選ばなかった。やがて敵国の後宮に入り込んだ少女は、美と知をもってのし上がる。後宮の陰謀し、敵国の王に体を弄られることも、耐えられた。

なぜなら青い瞳の少女には覚悟があった。国を失ったのなら、奪えばいい。老いゆく王を傀儡とし敵国を今は亡き祖国として作り変えるまで、少女の孤独な復讐は続くのだ。
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