【シノアリス】ジョブストーリーまとめ

こわい、こわいよ……いったいここはどこ？ ひかりも、かぜも、おとも、なんにもない。 いちばんたいせつな、おにいちゃんも…… どれくらいの時間をそこで過ごしただろう。 ふと気づくと、もうひとつの気配を感じた。 私とおなじ、悲しみに強張った気配だった。 恐怖に、不安に、苦しみに、そっとふれる。 優しく、撫でるように、ずっとずっと…… そうすることで、なぜか私が癒されていた。 誰かが呼んでいる声が、聞こえた気がした。 私はもう……この場所から出て..

私が奉公で訪れたのは、とても不思議な国。何万もの「掟」を守り、皆が仮面を被って生活している。その国で孤独に生きる私を救ってくれたのは、ある一人の少年だった。 彼は、掟によって話す事の出来ない私と友達になってくれた。私の顔……火傷跡を見て気味悪がらないでくれた。私にとっての王子様。今では国の王様になってしまったけれど…… 彼から想いを告白されたあの日は、私の宝物だ。普段は物怖じしない彼の声が、少し恥じらいを帯びていた。頷く私がどんな気持ちだったのか、仮面で彼には..

僕は「僕だった」人から複製されたコピー兵器です！ あらゆる環境に適応できて、増殖したり、ビームが出せます！ どうぞよろしくお願いします！ 今回は一層と不可思議な世界に来てしまったようですね！ 皆さんは作者さんを蘇らせようと頑張っているみたいです！ 僕も頑張らせてもういます！よいしょ！ ここの皆さんは手強い方々が多いです！ でも一人ではありません、ここにはたくさんの僕達がいます！ 敵になったり、武器になったりと大活躍です！ あ、１２６８２番目の..

とある辺境の村で暮らす、双子の姉妹。 本を読んだり、歌ったり。仲良く過ごす日々の中、 自分たちが双子であることに疑問を抱いていました。 姉は考えました。 私だけなら、妹の頼み事で時間を取られたりしないのに。 どうして私たちは双子に生まれたんだろう？ 妹は考えました。 私だけなら、酔った姉を介抱する手間もかからないのに。 どうして私たちは双子に生まれたんだろう？ さよならの時、ようやく姉妹は気付きました。 この冷たい世界で生きるためには…… ..

僕はずっとむかし、ショップを営んでいたことがあるんです！えっへん、これでもいっぱしの経営者だったんですよ！えーと……何を売っていたのか……ですか？それは、秘密です！ 僕はずっとずっとむかし、宇宙人と戦ったことがあるんです！あれは大変でした……あの、みるのもためらわれるようなフォルム……じゃなくて、とにかくあれは大変な戦いでした！ 僕はずっとずっとずっとむかし、バラバラになってしまったことがあるんです！もとのかたちに戻るまで苦労しましたよ……でも魔法を使ってもと..

吐き気がする。このクソッタレな世界の空気を吸っているだけで。なぜ、私は生まれた。壊れても、壊れたまま戦い続ける、戦い続けることしかできない。まるで操り人形だ。 へし折り、引き千切り、叩き潰す。いくら血を浴びても満たされることはない、そんなことはわかっている。わかっているのに、この忌まわしい身体はそれを求め続ける。 この馬鹿げた芝居は、いったいいつ終わるのだろう。悲鳴、嘲笑、怒号、そして私は全てから耳をふさいだ。ただ殺す、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺し..