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2023年10月16日

725番:ジュール叔父さん(79)


ジュール叔父さん(79)


−−−−−−−−−−【79】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Je lui laissai* dix sous de pourboire. Il me
remercia:
  ≪ Dieu vous bénisse, mon jeune monsieur ! ≫
Avec l' accent d' un pauvre qui reçoit l' aumône.
Je pensai qu' il avait dû mendier, là- bas ! 


.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−

 ぼくはチップを10スー持たせてやった.男は感謝の
念を述べてくれました:
 「神の祝福が御身にありますことを!」
それは施しを受けるときの乞食の口調でした.ぼくは
男が向こうでは物乞いをしていたに違いないと思いま
した.

 
−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

sou:1スーは5 サンチーム.10スーなので50サンチーム.
   1フランが100サンチームなので、0.5フラン渡し
   ている.イメージとしては1フランを1万円札だと
   想像するとよいかも知れません.チップに5000円
   奮発したということにしましょう.   
*laissai:原書、及び大学書林短篇集Uはlaissai、
    第三書房、大学書林語学文庫ではdonnai
    意味は同じだがニュアンスは若干変わる.
    laisser 「持たせてやる」、
    donner 「与える」
pourboire:(m) チップ、心づけ
    pour + boire = 飲み代→酒手→チップ
pauvre:(m) 貧民、貧乏人
accent:[アクサン](m) (感情を表わす)口調、語調、調子
aumône:[オモーヌ](f) 施し、施し物
mendier:(他) 物乞いをする
là-bas:向こうでは、あちらでは;
    アメリカで、ということでしょう.
   「船上で」と解釈できないこともないが
    その場合はici でじゅうぶんでしょう.


−−−−−−−−−−≪註釈≫−−−−−−−−−−−−−−

Avec l' accent d'un pauvre qui reçoit l'aumône:
主語も述語動詞もありません.なければどうするか?
読み手のほうで付け足します.ではなにを付け足すの
がいいか?C'était prononcé 辺りでしょうか.
C'était prononcé avec l' accent d'un pauvre qui reçoit
l'aumône. その発話は乞食が施しをもらうときの
ものだった.
なぜavec が使われているのか分かりにくい方もいらっ
しゃるかもしれません.文には現れていませんが、
男は感謝の気もちを「込めた」からです.avec には
「〜を込めて」という意味があります.


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はじめまして.ゴタぴょんと申します.通訳ガイド(英語)をしております.というかしていました.コロナの影響で現在仕事はありません.毎日ヒマなので、語学学習をしております.学習したノートを公開しますので、どうぞ、ご一緒に!
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