ペルル嬢(139)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant
−−−−−−−−【139】−−−−−−−−−−−−−−
mais un besoin me venait aux lèvres, un
besoin harcelant de l'interroger, de savoir
si, elle aussi, l'avait aimé, lui; si elle
avait souffert comme lui de cette longue
souffrance secrète, aiguë, qu'on ne voit
pas, qu'on ne sais pas、qu'on ne devine
pas, mais qui s'échappe la nuit, dans la
solitude de la chambre noire.
−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−
しかしある欲求が頭をもたげてきたのです.質問し
たい、知りたいというあくなき欲求でした.ペルルさ
のほうでもシャンタルさんを愛していたのだろうか知
りたい、彼女のほうでもシャンタルさんのように長年
人知れず、秘密の激しい恋の悩みに苦しんでいたのか
どうかを、人の見えない恋に、人の知らない思いに、
人の言い当てられない愛に、苦しんでいたのかどうか、
暗い部屋の中で、そっと漏れるかもしれない苦しみが
あるのかどうか、きいてみたいと思いました.
−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−
besoin:(m) ❶必要、❷欲求:
un besoin me venait aux lèvres:
〜の気持ちがのど元まで登ってきた
lèvre:(m) 唇
†harcelant:(p.pré) < harceler (他)
†harceler (他) 休みなく攻撃を繰り返す
interroger:(他) interroger qn
(人に)尋ねる、質問する
besoin harcelant de l'interroger:聞き出したいという
ひっきりなしの欲望
de savoir:知りたくて
si, elle aussi, l'avait aimé, lui:彼女のほうでも彼を
好きだったのかどうかを
souffert:(p.passé) < souffrir (自) 苦しむ
si elle avait souffert:ペルルさんも苦しんだのかどうか
comme lui:シャンタルさんと同じように
souffrance:(f) 苦しみ、苦悩;
de:[前置詞](原因を示す) 〜のために
de cette longue souffrance secrète:
長きにわたるこの密かな苦しみのために
elle avait souffert comme lui:
ペルルさんもシャンタルさんのように苦しんで
きた.
si elle avait souffert comme lui:
ペルルさんもシャンタルさんのように苦しんで
きたのかどうか
aigu(ë):[エギュ](形) ❶先の尖った、鋭い;
❷激しい、急性の、
qu'on ne voit pas:人に見えない
qu'on ne sais pas:人のしらない
devine:(直現/3単) deviner (他) 見抜く、推察する
言い当てる
qu'on ne devine pas:人が予測できない
s'échappe: < s'échapper (pr) [de から]逃げる、出る
脱走する、漏れる、立ち去る、そっと出て行く
qui s'échappe la nuit:夜に漏れる苦悩
dans la solitude de la chambre noire:.暗い部屋でひとり
のときに
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