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2024年09月12日

1180番:「湖畔」(48)(シュトルム作)


湖畔(48)
IMMENSEE(48)


−−−−−−−−−−【48】−−−−−−−−−−−−−−−

Es war im Juni; Reinhard sollte am
andern Tage reisen. Nun wollte man noch
einmal einen festlichen Tag zusammen begehen.
Dazu wurde eine Landpartie nach einer der
nahe belegenen Holzungen in größerer Gesell-
schaft veranstaltet.


−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−

6月でした.ラインハルトは翌日旅立つことにな
りました.さてそこで、みんなはもう一度行楽の日
を共にしようと思った.そのために、かなりの人数
で近隣の森にハイキングに出かけることになりまし
た.


−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−

am andern Tage:翌日に、次の日に;
   ander には「次の」「第二の」という意味も
   あります.
nun:(副) 辞書では「今」「今や」、などですが、
   物語では「さて、そうなると」などの意味
   にしばしば拡張されます.翻訳機が越えら
   れない壁ですね.
festlichen:(en = 弱男4格語尾) < festlich
festlich:(形) 華やいだ、祝祭の、にぎやかな、
   テキストでは「行楽の」となっています.
begehen:(他) (記念日などを)祝う、(祝典を)催す
テキストでは「行楽の日を」を受け持つ動詞
   となっているので意味は弱く「する」
dazu:(副) そのために
die Landpartie:(-/-n) (田舎への)遠足、ピクニック、
  テキスト訳は「ハイキング」です.ピクニック
  とハイキングがどう違うのか私にはわかりません
  ので、テキストに合わせておきます.
nach einer der nahe belegenen Holzungen:わかりにくい
  のでまず...einer をはずしましょう.
nach der nahe belegenen Holzungen:近くにある森に
  森は1つだけではないので、その1つein を
  つけますが、nach は3支配、einer とします.
  そのあとは2格で連結されるので先ほどの
der nahe belegenen Holzungen は複数2格、
  これでnach einer der nahe belegenen Holzungen
  は、「近隣にある森のひとつに(遠足に行った)」
  となります.実は2格でも3格でもいいと思いま
  す.その場合は並列で読みます.
  nach einer Holzungen / ある近くの森へ
  nach der nahe belegenen Holzungen近くにある森に
  をまとめて言ったものと解釈します.
  ドイツ語は冠詞と名詞との間がかなり自由なので
  いろいろ放り込めます.倉庫みたいです.
belegen:(形) ある、存在する
die Holzung:(-/-en) <まれ> 森
in größerer Gesellschaft:かなりの人数で
die Gesellschaft:(-/-en) 一行、仲間、一座の人々
veranstaltet:(過去形) < veran/stalten (他)
   催す、実施する、とりおこなう、おこなう


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