ロンドリ姉妹(33)
−−−−−−−−−−【33】−−−−−−−−−−−−−−−
Certes ils n'ont pas compris tes musiques divines,
Éternelle Nature aux frémissantes voix,
Ceux qui ne vont pas seuls par les creuses ravine,
Et rêvent d'une femme au bruit que font les bois !
.−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
そよぐ音をたてる大自然よ、お前の神々しい音楽は、
かの詩人たちにはわかるまい.ひとりで峡谷の窪地を
行かない者、森から聞こえる自然の音を娘の声だと喜
ぶ者にはわかるはずがない.
...−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−
certes:[セルト](副) ❶【譲歩】
Certes ~ mais..../ なるほど〜ではあるが(しかし)...
Certes, vous n'avez pas tort, mais...
なるほどあなたの言う通りです、でも...
❷【方言、もしくは気取って】
確かに、もちろん.
Oui, certes ! / もちろんです.
Certes oui. / もちろんそうです.
éternelle:(形) ❶永遠の、不朽の
❷[名詞の前] 果てしない、絶え間ない
nature:(f) 自然
frémissant(e):❶震えている、❷ざわめく、そよぐ
❸熱っぽい
voix:(f) 声;ここでは、風のそよぎ、小川のせせらぎ
などの音を擬人化して「声」と言っています.
vont:<avoir
seul(e):(n)/(形)/(副) ひとり、独力; 唯一の、
ただひとつの、ひとりきりの、
tout seul ただひとりで
creux(se):[クルー(ズ)](形) 中がうつろの、うつろな
ravine:(f) ❶窪地、❷[古語] (山間の)急流
rêvent:(3複直現) < rêver (自) 夢を見る
bruit:(m) 音、物音、騒音
−−−−−−−−≪文の構造と解釈≫ −−−−−−−−−−−−−−−−
bruit que font les bois:森が作る音
関係節内の主語はles bois 動詞はfont (作る)
目的格補語はque つまり「音」
さてそれで「森が作る音」とは何か?
木々のそよぎであり、小鳥のさえずりであり
小川のせせらぎであり、要するに自然が作り
出す音、ということです.それを女性に
みまごうなんて、馬鹿でねえのかと言って
います.ルイ・ブイエ、手厳しいです.
ところで元の文は韻律を踏んでいて素晴らしい
詩だったのですが、こちらが途中改行したため
じゅうぶん味わえなかったかもしれません.
すみませんでした.
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