持ち歩けるのはスープだけじゃない?スープジャーの魅力は?
スープジャーがあれば、スープや汁気のあるおかずを温かいまま持ち運べます。
屋外など温め直すことができない場所でも、温かい料理をおいしく食べられるのが人気の理由の1つです。
また、
保温しながら熱を通す保温調理にもぴったり。調味料とともに容器に具材を入れ、熱湯を注いで2〜3時間待てば、ランチタイムには食べごろになっていますよ。
保温・保冷両用で使える商品なら、冷たい料理やデザートを持ち運ぶことも可能。メニューのバリエーションも増え、いつもの食事がぐっと楽しくなるアイテムです。
スープジャーの選び方
スープジャーを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」を紹介します。今回は、料理研究家の奥薗壽子さんから、スープジャーの選び方についてアドバイスを得ました。
@ 保温力がカギ!半日程度、50℃以上をキープできるものがおすすめ
スープジャーは、
料理を入れてから6時間ほど経ったあとも、最低でも50℃以上の温度を保てるものを選びましょう。たとえば職場や学校、キャンプなどにスープジャーを持っていく場合、朝6〜7時にスープジャーの準備をして12〜13時に昼食をとると想定すると、保温時間は6時間程度のケースが多いかと思います。
細菌が繁殖しやすい温度が20〜40℃であるため、長時間この温度帯に入れておかないことが重要です。そこで、購入の際はパッケージに記載がある温度設定を目安に選ぶとよいでしょう。
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保温/保冷温度の目安>
保温:6時間後に50℃以上の温度を保てるもの
保冷:6時間後に15℃以下の温度を保てるもの
また、一般的に人がスープなどの汁物をおいしく感じる温度は、およそ57〜72℃の間といわれています。
57℃以上で保温ができるものは、とくに優秀なスープジャーといえるでしょう。
料理研究家
奥薗壽子のコメント
長時間食材を入れておくスープジャーですから、雑菌が繁殖しにくい温度を保てることは必須条件ともいえますね。また、個人的な好みでいうと、
スープの温度は50℃くらいまでがおいしく食べられるぎりぎりの温度です。
A 何を入れる?サイズや容量は入れたいものに合わせて選ぼう
サイズ選びは、どんな用途でスープジャーを使うのかをしっかり想定して行いましょう。市販されているスープジャーは、250〜500mlサイズが中心。以下のサイズを参考にしてみてくださいね。
- 300ml以下 …コップ1杯程度のスープを飲みたい人
- 300〜400ml …具だくさんスープを入れたい人。弁当のサイドメニューとして満足できるサイズ
- 400mll以上…具材の大きなカレーやシチューなど。メインのおかずをたっぷり食べたい人や、複数人でシェアしたい人
また、当然ではありますが、大きなものほど重量が増えるので、
持っているカバンやランチバッグに合ったサイズか、持ち運ぶのに重すぎないかも考慮しましょう。
料理研究家
奥薗壽子のコメント
カレーやシチューのような、
がっつり系のおかずをたっぷり食べたい人には、400〜500mlサイズの大きな商品が向いています。ただ、500mlの容器に料理をたっぷり入れるとかなりの重さになるので、子どもの弁当用には適さないでしょう。
持ち運びのことを考えれば300ml程度が持ち運びやすく、また、
とくべつ食が太い人でなければ、量的にもこれくらいが適量だと思います。
B 口径およそ7cm以上であれば、スプーンで食べやすい
スプーンを使って中の具材を取り出す場合、口径は7cm以上あると便利。
大きめに切った具材も取り出しやすく、カレーやシチューにも適しています。また、内面が垂直になっており、かえしがない形状の商品は、楽に具材をかき出せますよ。
さらに、スープジャーのフタには、本体を密閉するためパッキンなどのパーツがついています。
衛生面を重要視するなら、できる限りパーツを細かく分解して洗えるものがおすすめ。
ただし、
パーツを細かく分解して洗えるものは清潔に保ちやすい一方、洗浄・組み立てに手間がかかることは覚えておきましょう。