本記事では、Apple Watchの血中酵素濃度の精度について解説します。
血中酵素濃度は、最近だと新型コロナウイルス患者の状態を調べるためにも用いられていますが、Apple Watchの測定精度はそこまで頼れるものなのでしょうか
Apple Watchで測定できる血中酵素濃度とは
画像引用元:Apple Watch Series 6 – Apple(日本)
血中酵素濃度とは、酵素飽和度とも呼ばれるもので、血中のヘモグロビンに結合した酵素の量の比を表したものです。
一般的に96%以上だと正常だとされることが多く、93%以下だと「要注意」、90%以下だと「呼吸不全」の心配も出てきます。
自治体によっては、新型コロナウイルスに感染中の自宅待機者に、血中酵素濃度を測る「パルスオキシメータ」を貸し出すなど、重症化の目安としても利用されています。
Apple Watchの血中酸素濃度の測定精度
画像引用元:Apple Watch Series 6 の血中酸素ウェルネス App で、血中に取り込まれた酸素のレベルを測定する – Apple サポート (日本)
それでは、Apple Watchで測定できる血中酵素濃度の精度は高いのでしょうか。
残念ながら、Apple Watchの血中酵素濃度を測定する機能は、医療用ではありません。
あくまで一般的なウィットネスとウェルネスを目的としたものです。「精度が高い」とは口が裂けてもいえません。
Appleもこの点を注意しており、Apple Watchで測定した血中酵素濃度は、自己診断にも医師への相談にも使えないと公式ページで記しています。
血中酸素ウェルネス App の測定は、医療用 (自己診断や医師への相談を含む) ではなく、あくまで一般的なフィットネスとウェルネスを目的としたものです。
引用元:Apple Watch Series 6 の血中酸素ウェルネス App で、血中に取り込まれた酸素のレベルを測定する – Apple サポート (日本)
したがって、Apple Watchの測定結果を見て「96%以上だから安心だ」とか「93%以下だから心配だ」などと判断してはいけません。
新型コロナウイルスの重症化の目安にするなどもってのほかです。
新型コロナウイルスには有効でないので注意
以上、Apple Watchの血中酵素濃度の精度についてでした。
Apple Watchの血中酵素濃度を測定する機能は医療用ではありません。
自己診断や医師への相談に使うこともできないと、Appleはしっかり明言しています。
Apple Watchを信用して取り返しのつかないことになったら大変です。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image