『脳の三位一体論』の仮説では、哺乳類脳は爬虫類脳の次に古い脳とされています。爬虫類脳を覆うように脳の中央に位置していて、
「旧哺乳類脳」や
「情動脳」とも呼ばれます。
扁桃体、海馬体、帯状回などが含まれる大脳辺縁系で成り立っていて、快・不快の刺激に結びついた
「喜び・愛情・怒り・恐怖・嫌悪」といった衝動性の感情をコントロールしています。
イヌやネコなどの哺乳類は、トカゲやヘビといった爬虫類とは違って感情が豊かですよね。この本能的な感情によって、愛情を表現したり、不安や恐怖を感じたり、危険や脅威から逃避したり、外敵を攻撃します。
哺乳類脳をひと言でまとめれば、
感じるための脳です。
哺乳類脳の特徴は情動による群れ行動
哺乳類の特徴としては、
群れで行動することです。
哺乳類脳によって得られる愛情という情動は、自分と近い遺伝子を継承する確率を高めることに役立ちます。これは仲間と協同して子育てをする集団行動や、非力な子供の育児や保護といった母性的な欲求・本能の源泉です。
また、群れのトップであれば、より確実に自分の遺伝子を残すことにつながります。あるいは、優秀なリーダーに付き従えば、種を守ることにつながります。
僕たち人間がコミュニティーを築いたり、その中で自分を重要な存在だと思われたいのは、この哺乳類脳の性質が関係しているんですね。さらには、権威に弱い性質も、この哺乳類脳の影響かもしれません。
犬が人間の赤ちゃんを守るのは哺乳類脳の性質?
YouTube動画では、犬が人間の赤ちゃんを守ろうとする心温まる映像を見かけますよね。それは本能的に仲間内の弱者を守ろうとする、哺乳類脳の性質なのかもしれないですね。
人間脳(理性脳):大脳新皮質
『脳の三位一体論』の仮説では、人間脳はもっとも新しい脳とされています。脳の一番外側にあり、
「新哺乳類脳」や
「理性脳」とも呼ばれます。
大脳新皮質の両半球(右脳・左脳)から成り立っていて、
認知能力、言語機能、学習能力、創造的思考能力、空間把握能力などをコントロールします。
人間脳をひと言でまとめれば、
考えるための脳です。
人間脳の特徴は論理的な思考
僕たち人間と動物を隔てるものは、自分自身について考える
内省能力であり、内省によって得られる
未来への思考能力です。
自分自身や未来を考える能力があるからこそ、理性的であり、学習したいと感じ、目的意識を持って行動することができます。
- 「創造的なことをしたい」
- 「目標達成したい」
- 「成長したい」
という考えは、内省できるからこそであり、未来を想像できる人間脳の性質によるものなんですね。
もしも未来への思考力がなければ、禁煙をしようとか、ダイエットをしようとか、将来を見据えて勉強するようなことはできません。
また、人間脳の理性があるからこそ、お腹が減ったからといって簡単に食べ物を盗むことはしませんし、ムカつくからといって簡単に人を殴ることをしないんですね。
3つの脳でわかる人間の三大欲求と三大意識
もう一度、3つの脳の特徴を見てください。この3つの脳の特徴から、人間の三大欲求がわかります。
3つの脳の特徴
爬虫類脳は、生命維持のために安全意識が働きます。生きるために食べ、休み、身の危険が迫ったら反射的に体が動きます。
「安全でいること」、これが爬虫類脳の欲求です。
哺乳類脳は、情動が生まれることで仲間意識が働きます。愛情を感じ、仲間と協同することが種の存続につながります。
「仲間を作ること」、これが哺乳類脳の欲求です。
人間脳は、未来的な思考ができることで目的意識が働きます。目の前の本能の支配から逃れ、未来のために行動をしようとします。
「成長すること」、これが人間脳の欲求です。
脳の三大意識を図式化してみる
3つの脳の階層順で脳の機能をイラスト化してみると、「人間の三大意識」としては、次のように表現できます。
人間の脳の三大意識
ピラミッド型にした理由は、「爬虫類脳・哺乳類脳」の影響力が「人間脳」よりもはるかに大きいからです。
この階層を見てみると、人間の三大欲求を表したERG理論や、マズローの5段階欲求説と似ていることがわかります。
3つの脳が連動することが人間の苦悩
人間脳はもっとも高次で複雑な情報処理を行う部位であるとされます。
ですが実際は、人間脳だけでは高度な情報処理はできず、哺乳類脳や爬虫類脳などと連動しながら高次な情報処理を実現していると考えられています。
ようするに、
3つの脳は切り離して機能させることはできないんですね。
マクリーン氏は、爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳の3つの脳が同居していることが『人間の苦悩』であるとしました。
なぜなら、人間は進化が速すぎたために3つの脳の連携がうまくいかず、度々、影響力の大きな爬虫類脳や哺乳類脳に支配されると考えたからです。
『人間の苦悩』が進化の速度によるものかは定かではありませんが、多くの人が次のような苦労をしていると思います。
爬虫類脳と哺乳類脳に支配される人間脳
例えば、あなたがダイエットを考えたとします。
もしも3つの脳を切り離せるとしたら、人間脳だけが働いて、たんたんとダイエットを進めることができるはずです。
ですが実際は、爬虫類脳は「なんで今までと違うことをするんだ? 甘くておいしいケーキは目の前にあるぞ」と抵抗し、哺乳類脳も「ダイエットって面倒だから嫌い・・・」と抵抗します。
その結果、「・・・そんなに無理してダイエットしなくても、いいか」と挫折してしまいます。
逆に言えば、爬虫類脳と哺乳類脳をうまく連動させることができれば、目標達成はしやすくなるということですね。
人間脳を鍛え、脳にストレスを与えないことが大切
熟考が得意な人間脳は、脳にストレスがかかることで働きが弱くなります。つまり、プレッシャーがかかっていたり、疲れていると、爬虫類脳の短絡的思考になりやすいということです。
ですので目標達成をしたいのであれば、なるべく脳がストレスを受けない状態にしておくことが大切です。
さらに、人間脳である、やる気や思考力を司る「前頭連合野」を鍛えることで、短絡的な欲求をコントロールしやすくなります。
マーケティングに応用する3つの脳の欲求
3つの脳の欲求をマーケティングに応用するためには、影響力の大きな爬虫類脳や哺乳類脳から訴えるようにします。
爬虫類脳に訴えるには
爬虫類脳に訴えるには、防衛本能である
「安全・支配」のキーワードを利用します。
例えば、勝利を強調することで「安全を確保したい」「支配したい」という欲求に訴えることができます。また、楽ができることを強調することで、現状維持による「安全を確保したい」欲求に訴えることもできます。
さらに、不安や屈辱を強調することで「誰からも支配されたくない」という自由への欲求に訴えることもできます。
ターゲットが男性であれば、性的な欲望に訴えることで興味を引くことができます。
哺乳類脳に訴えるには
哺乳類脳に訴えるには、
「好き嫌い・仲間」のキーワードを利用します。
例えば、疎外感や孤独の危機感を強調することで、「嫌われたくない」「どこかのカテゴリーへ所属したい」という欲求に訴えることができます。また、仲間内での特別感を強調すれば、「好かれたい」「カテゴリーの中で優れた存在でいたい」という欲求に訴えることもできます。
ターゲットが女性であれば、「愛される存在になる」ことを訴えれば、興味を引きやすくなります。
爬虫類脳と哺乳類脳に訴えるコツ
爬虫類脳と哺乳類脳に訴えるには、いずれにしても
『短期間での解決策』であることを強調することが大切です。この2つの脳は、短絡的な欲求を求めるからですね。
例えば、次のようなキャッチコピーを使います。
例え
- 「たった2週間で変化が実感できます」
- 「今すぐ解決できます」
人間脳に訴えるには
人間脳に訴えるには、
「成長・成功」のキーワードを利用します。
例えば、問題解決や達成感を強調することで「成長したい」という欲求に訴えることができます。また、新しいことを強調すれば、「新しい知識を手に入れて成功したい」という欲求に訴えることができます。
さらに、効率を強調すれば「失敗したくない」という欲求に訴えることもできます。
人間脳に訴えるコツ
人間脳に訴えるには、
『長期間に渡る解決策』であることを強調します。なぜなら人間脳は、未来的な思考をするからですね。
例えば、次のようなキャッチコピーを使います。
例え
- 「この先行投資が、あなたを一生涯守ってくれます」
- 「一度テクニックが身につけば、この先、路頭に迷う心配がなくなります」
ポール・D・マクリーン博士の『脳の三位一体論』は、進化の過程によって人間の脳には「3つの脳」が同居しているとした仮説です。
シンプルに言えば、人間の脳は
反射的な爬虫類脳と、
情動的な哺乳類脳と、
理性的な人間脳の三層構造で構成されています。
この3つの脳の特徴をまとめると、人間の三大欲求がわかります。
それは、
「生きたい・関わりたい・成長したい」です。
ただし、人間脳の欲求である「成長したい」という願いは、度々、爬虫類脳や哺乳類脳に邪魔をされます。なぜなら、爬虫類脳は変化を嫌う性質を持っていて、爬虫類脳や哺乳類脳の影響力は人間脳よりもはるかに大きいからです。
いかに爬虫類脳と哺乳類脳の影響力を味方につけるか、あるいは無視できるかが、目標達成では大切なんですね。
次の記事では、爬虫類脳や哺乳類脳の影響力がはるかに大きい理由と、目標達成の解決策を解説します。
Next⇒「
古い脳 VS 新しい脳|脳の特徴でわかる人生の苦悩と解決策」
There is a hypothesis that we humans have three brains at the same time, the "triune brain".
Reptile brain to live
Mammalian brain to feel
Human brain to think
From these three characteristics of the brain, we can understand the three major human desires.
It is "I want to live, I want to get involved, I want to grow".
Understanding these three brain characteristics can help you in marketing and branding in your business. Also, if you can take advantage of the differences between the three brains, it will be easier for you to reach your goals.
If you want to better understand humans, be aware of the differences between the three brains.
Three brains (the theory of the trinity of the brain)
According to the hypothesis of "triune brain" proposed in the 1960s, the human brain evolves in the form of adding the next brain like a stratum while maintaining the basic structure of the ancient brain. It was thought that he had done it.
Brains of primitive reptiles like crocodiles and lizards
Brains of old mammals like horses and dogs
Rapidly developing new mammalian brain
Therefore, human beings have "three brains" at the same time.
Three-layer structure of the brain
"Three brain evolutions" is a hypothesis by Mr. McLean
This "three brain evolution" hypothesis was put forward by Dr. Paul D. MacLean, a brain chemist at the National Institute of Mental Health.
In his 1990 book, The Triune Brain in Evolution, it is explained that the impulses that occur in humans are created by the reflex brain inherited from reptiles.
This "three brain evolution" hypothesis has been denied by many comparative neurologists since the 2000s, but it is a very straightforward model for understanding the structure and characteristics of the brain.
Three brain features
For example, if you're hungry, you'll ask for food, and if your throat is dry, you'll ask for a drink. If it's hot, you sweat, and if it's cold, you tremble. This involves the reptile brain.
If you have your beloved child in front of you, you may not be able to control your favorite emotions, and you may inadvertently spill a smile on your face. This involves the mammalian brain.
Even if you love cigarettes, you may be quitting smoking for your health. This involves the human brain.
The characteristics of the three brains are summarized below.
Three brain features
I will explain the features one by one.
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Reptile brain (reflex brain): brain stem
According to the hypothesis of "The Trinity of the Brain", the reptile brain is the oldest brain. Located at the bottom inside the skull, also known as the "primitive reptile brain" or "reflex brain."
It consists of the brain stem, basal ganglia, and spinal cord, which are the core of the autonomic nerves, and controls the sympathetic nerves and parasympathetic nerves as the brain that controls instinct. Its role is mainly life support.
It is related to unconscious heartbeat and breathing, thermoregulation, eating food and drink, and sexual behavior. It is in this area of the reptile brain that the body reacts reflexively when it feels dangerous.
In a word, the reptile brain is a brain for living.
Reptile brain is characterized by a life-supporting defense instinct
A characteristic of reptiles is their defense instinct against territory.
In the case of people, it's called a personal space, but when someone in red gets too close to you, it makes you feel uncomfortable. That's because the reptile brain's defense instinct of "I want to be safe" works.
The reptile brain is desperate to live, so it is selfish and has only a short-circuited desire in front of it.
According to McLean, reptile communication
Greetings
Attack / aggression
Marriage proposal / courtship
Obedience
There are only four types.
If humans are only reptile brains, it will be a murderous world like "Fist of the North Star", whether it is ruled or ruled, robbed or robbed.
Reptile brain hates new behavior
According to McLean, the reptile brain is full of memories from its ancestors and works as commanded by its ancestors, but does not work well when encountering new situations and is bound by the memories of its ancestors.
In other words, it has the property of "sticking to the rules of thumb of the past and hating new things." "To be safe, you have to do the same thing as before."
Due to this nature, we humans have set goals, but we are unable to take on new actions.
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Mammalian brain (emotional brain): limbic system
According to the hypothesis of "The Trinity of the Brain", the mammalian brain is the second oldest brain after the reptile brain. It is located in the center of the brain so as to cover the reptile brain, and is also called the "old mammalian brain" or "emotional brain".
It consists of the limbic system, which includes the amygdala, hippocampal formation, and cingulate gyrus, and controls impulsive emotions such as "joy, affection, anger, fear, and disgust" that are linked to pleasant and unpleasant stimuli.
Mammals such as dogs and cats are rich in emotions, unlike reptiles such as lizards and snakes. This instinctive emotion expresses affection, feels anxiety and fear, escapes danger and threat, and attacks foreign enemies.
In a nutshell, the mammalian brain is a brain for feeling.
Mammalian brain is characterized by emotional herd behavior
A characteristic of mammals is that they behave in groups.
The emotion of love gained by the mammalian brain helps increase the chances of inheriting a gene close to you. This is the source of maternal desires and instincts, such as collective action to raise children in cooperation with peers, and raising and protecting weak children.
Also, if you are at the top of the herd, you will be more sure to leave your genes. Alternatively, following a good leader will help protect the species.
It is the nature of this mammalian brain that we humans want to build a community and consider ourselves to be important in it. Furthermore, the vulnerable nature of authority may also be an effect of this mammalian brain.
Is it the nature of the mammalian brain that dogs protect human babies?
In YouTube videos, you see heartwarming footage of dogs trying to protect human babies. It may be the nature of the mammalian brain that instinctively tries to protect the vulnerable in the group.
Human brain (rational brain): Neocortex
According to the hypothesis of "The Trinity of the Brain", the human brain is the newest brain. It is located on the outermost side of the brain and is also called the "new mammalian brain" or "reason brain".
It consists of both hemispheres (right and left brains) of the neocortex and controls cognitive ability, language function, learning ability, creative thinking ability, spatial grasping ability, etc.
In a word, the human brain is a brain for thinking.
The characteristic of the human brain is logical thinking
What separates us humans from animals is the introspection ability to think about ourselves and the ability to think about the future obtained by introspection.
Because of our ability to think about ourselves and the future, we can be rational, want to learn, and act with a sense of purpose.
"I want to be creative"
"I want to reach my goal"
"I want to grow"
The idea is that it is possible to reflect on it, and it is due to the nature of the human brain that can imagine the future.
If you don't have the ability to think about the future, you can't quit smoking, go on a diet, or study for the future.
Also, because of the reason of the human brain, we don't easily steal food just because we're hungry, and we don't easily hit people just because we're sick.
Three human desires and three consciousnesses understood by three brains
Look again at the three brain features. From these three characteristics of the brain, we can understand the three major human desires.
Three brain features
The reptile brain is safe for life support. Eat to live, rest, and move reflexively when you are in danger. "Being safe" is the desire of the reptile brain.
In the mammalian brain, a sense of companionship works when emotions are born. Feeling affection and collaborating with peers leads to the survival of the species. "Making friends" is the desire of the mammalian brain.
The human brain has a sense of purpose by being able to think in the future. Escape the rule of instinct in front of you and try to act for the future. "Growing" is the desire of the human brain.
Try to schematize the three major consciousnesses of the brain
If you try to illustrate the functions of the brain in the hierarchical order of the three brains, the "three major human consciousnesses" can be expressed as follows.
Three major consciousnesses of the human brain
The reason for making it a pyramid is that the influence of the "reptile brain / mammal brain" is much greater than that of the "human brain".
Looking at this hierarchy, we can see that it is similar to the ERG theory, which expresses the three major human needs, and Maslow's five-step desire theory.
What are the three major desires? A complete explanation of the important human needs up to the eight major needs!
What is Maslow's five-step theory of desire? Easy-to-understand explanation in the story
Human suffering that the three brains work together
The human brain is said to be the part that performs the highest and most complex information processing.
However, in reality, it is thought that advanced information processing cannot be performed by the human brain alone, and that advanced information processing is realized in conjunction with the mammalian brain and reptile brain.
As you can see, the three brains cannot function separately.
McLean said that the coexistence of three brains, a reptile brain, a mammalian brain, and a human brain, is "human suffering."
This is because humans thought that the evolution of the three brains was so fast that the three brains did not work together and were often dominated by the influential reptile and mammalian brains.
It is not clear whether "human suffering" is due to the speed of evolution, but I think that many people are suffering from the following.
Human brain dominated by reptile brain and mammalian brain
For example, suppose you think of a diet.
If we could separate the three brains, only the human brain would work and we should be able to go on a diet easily.
However, in reality, the reptile brain resisted, "Why do you do something different? There is a sweet and delicious cake in front of you," and the mammalian brain also said, "I hate it because dieting is troublesome ..." To resist.
As a result, I get frustrated asking, "... I don't have to go on a diet so hard."
Conversely, if the reptile brain and the mammalian brain can be linked well, it will be easier to achieve the goal.
Old brain VS New brain | Life's anguish and solutions that can be seen from the characteristics of the brain
Two approaches to rewriting the subconscious and a method of self-suggestion
It is important to train the human brain and not stress the brain
The human brain, which is good at pondering, becomes weaker due to stress on the brain. In other words, when you are under pressure or tired, you are more likely to have short-circuit thoughts in the reptile brain.
Therefore, if you want to achieve your goals, it is important to keep your brain as stress-free as possible.
Furthermore, by training the "frontal association area" that controls motivation and thinking ability, which is the human brain, it becomes easier to control short-circuited desires.
How to meditate | Why you can train your concentration and how to develop your willpower in 5 minutes a day
Three brain needs to apply to marketing
In order to apply the three brain needs to marketing, we should appeal from the influential reptile and mammalian brains.
To appeal to the reptile brain
To appeal to the reptile brain, use the keyword "safety and control", which is a defense instinct.
For example, by emphasizing victory, it appeals to the desire to "ensure safety" and "dominate."